2025年10月31日金曜日

宮古島の地味ビーチに出来た超超超高級ホテル

 


 宮古島の中心市街地から車で10分程度。砂山ビーチの先にある大浦湾。

 砂浜もあり、まあ綺麗な海ではありますが、それより綺麗なビーチがてんこ盛りの宮古島とその周辺諸島にあっては、島人以外にはほとんど知られていない地味な場所です。




 その大浦湾に面した場所に、宮古島バブルの集大成ともいうべき、ハイパーウルトラハイクラスのホテルが誕生しました。




 ローズウッドホテル宮古島です。

 どれくらいハイパーかというと、一番安い部屋がオフシーズンでも2名で1泊20万円くらい。ハイシーズンだとそれが倍以上になります。


 でも、それ自体とやかく言う話ではありません。そんな金をポンと出して泊まる人が羨ましいだけ。自分は多分一生泊まることはないだろうし。

 ちょっと近寄りがたかったので、対岸から望遠レンズで撮りました。笑




 ところでこのホテルは、こんなに海に近いのです。文字どおりのビーチサイドです。

 宮古島はもちろん、石垣島でも本島でもこれほど海に近いホテルは知りません。台風のとき大変なことになるからです。

 東Qホテルにせよ石垣島の元全日空ホテルにせよ、ビーチサイドといっても、高層の建物であり、建物と海との間にプールや庭があったりします。


 改めて上の写真をご覧ください。写真を撮ったのは中潮のときではありますが、干潮の1時間程前です。
 満潮時にはもっと海水面が高くなります。しかも、建物は低層です。

 強風が吹いたり波立ったりしたらどうなっちゃうのかと、心配になります。



 当初、このホテルは砂山ビーチ周辺に建つと言われていました。部屋からからこんな絶景が眺められるのかと思いました。



 でも、完成してみたら、隣接するのは地味ビーチでした。


 このホテルに泊まる人は、豪華な施設のホテルでゆっくりと時間を過ごし、ホテルの用意する様々なアクティビティを利用して遊ぶのでしょう。

 元々ターゲットは、海外の富裕層と言われていました。
 ネットでの口コミを読むと、外国語で書かれたもの(それもアルファベット以外の文字)が多く、狙いどおりなのでしょうか。


 ゼロの数が一つ違うホテルに泊まって、レンタカーで17ENDやらネコの舌やら、美しい海を目指してあくせく動き回り自分とは、きっと世界が違うのだと思います。

 そういう意味では、上手く棲み分けができていると言えるかも知れません。それで、経営が成り立つなら、むしろ結構なことです。




 それでも、素朴な疑問が次々と涌いてきます。

 世界中に超高級ホテルを建てまくっている、ローズウッドホテルズ&リゾーツの日本初進出なのですが、どうしてこんな地味な場所に建てたのでしょうか。

 あり得ないことですが、例えば下地島17ENDに海外リゾートのような水上コテージが出来たら、どんなに高くても一度は泊まってみたいと思うかも知れません。


 遠路やって来た海外の富裕層は、ホテル施設とホテルの用意したアクティビティで、宮古島を本当に満喫できるのでしょうか。 

 世界のローズウッドですから、事前に十分なリサーチをしたと思うのですが、この場所なら海辺でも台風の心配はないと判断したのでしょうか。

 将来の水不足が懸念される宮古島ですが、各室毎にあるプールの維持管理は大丈夫なのでしょうか。

 全国的に人手不足の中、高級リゾートホテルに相応しい一流のホテルマンは確保できたのでしょうか。


 まさかとは思いますが、工事さえ受注できれば後は知らないという土建屋に乗せられた、なんてことはありませんよね。


 
 この超高級ホテルは、宮古島に根付き、海外の富裕層は宮古島経済に恩恵をもたらすのでしょうか。

 これは、泊まりもしない貧乏人の戯言です。でももしかしたら、口に出さないだけでそう思っている人もほかにいるのではないかと思って。



 大浦湾では、アーサー(青さ海苔)の養殖が行われており、養殖筏が並んでいます。

 その背景には超高級ホテルが。何だか不思議な感じがしませんか。




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