沖縄で「そば」といえば、日本蕎麦ではなく沖縄そばのことなのですが・・・
宮古島で食べたこれは、麺が黄色みを帯びていて沖縄そばのようにも見えますが、実は日本蕎麦。
なにも宮古島まで行って蕎麦を食べなくても、と思っていたのですが、その考え方は浅はかでした。
店内には、驚きのポスターが貼ってあったのです。
「当店のそば粉は宮古島産の無農薬そば粉を使用しています。」
宮古島の日本蕎麦栽培は、宮古総合実業高校が始めたものです。
サトウキビの肥料として施肥される硝酸性窒素は、水に溶けやすく地下水に流れ出やすいことから、サトウキビ収穫後、次の植え付けまでの間に蕎麦を栽培することで、硝酸性窒素を吸収させ、地下水の水質向上に繋げようという研究からでした。
その後、小規模ながらも商業的な蕎麦栽培が始まりました。
蕎麦にも南国に適した品種があり、3月に種を蒔き5月に収穫すれば、台風時期を避けられます。
しかも、内地では蕎麦の端境期と言われる夏に新そばを提供でき、さらに地下水の水質改善にも役に立つならば、出来杉くん、いや、でき過ぎな話です。
それで、蕎麦が旨ければ最高ですよね。
宮古島にある「食菜かま田」という蕎麦屋です。黄色み帯びた白っぽい蕎麦です。食感は更級系に近いでしょうか。
自分は旨いと思いましたが、是非、蕎麦喰いの江戸っ子に(いや、誰でもいいのだけど。笑)食べてもらって感想を聞きたいところです。
ところで本日10月17日は、沖縄そばの日です。(沖縄そばの歴史やら沖縄そばの日の由来やらは、こちらをご覧ください。)
今年も各所で沖縄そばを食べたのですが。総じて感じたことは、旨さとかよりも、本当に値段が高くなったなぁということと、深刻な人手不足でした。
宮古島のみなと食堂。以前にもご紹介したことがある自家製麺がウリの店です。
今年行った時は、おねーさんが一人で切り盛りするワンオペの店になっていました。
カウンターと小さなテーブルだけの店ですが、入店するとまず名前とケータイ電話の番号を記入し、店の外でお待ちくださいというシステムです。
混雑しているからというより、注文、調理、片付けを効率良く行うために入店規制をしているようなイメージでした。
しかも、そばと並んで名物だった天ぷらは止めてしまい、そば専門店になってしまいました。
伊良部島海の駅のゆし豆腐そば900円也。那覇空港のフードコートでは、ゆし豆腐そばは1087円だったのですが、ここは辛うじて千円切り。
ちなみに、普通の宮古そばも900円でした。
今年食べたそばの中で一番ほっこりしたのは、石垣島の離島ターミナル内のまるで屋台な食堂の「にんにくスープそば」800円。
盛りつけも全然映えないけど、特別旨いわけではないけれど、にんにくの風味のスープと見かけ以上に野菜たっぷりな、心温まる、というのは入れ込み過ぎでしょうかね。
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