超車社会の宮古・八重山で、観光客が車の運転無しで遊ぶ方法。続編です。
この記事では、運転免許無しで宮古・八重山を楽しむための、なるべく具体的な情報をお届けするつもりですが、かつてあった石垣島の「まちなか循環バス」が廃止されたように、状況は常に変わります。
実際に利用される際は、その時点の最新情報を確認していただくようお願いします。
まず、宮古・八重山で、レンタカー以外の移動方法を確認しておきしょう。それぞれの詳しい内容は、改めて紹介します。
路線バス
宮古島、宮古島と橋で繋がる周辺離島、石垣島、西表島には、路線バスがあります。
多良間島、竹富島にも、路線バス的な車が運行されています。また、与那国島には、無料で乗れる生活バスがあり、観光客も利用できます。
ただし、石垣島の空港線以外は、1日1~10往復程度の運行なので、バスに乗って遊びに行く場合は、時刻表のチェックが必須です。
これまで、石垣島は何とかバス観光もできるけれど、宮古島では現実的でないと言われていました。
昨年登場した宮古島ループバスは、宮古島で初めて本格的に観光に使える路線バスだったのですが、これは実証実験ということで、一旦終了してしまいました。
今年の夏も、是非復活して欲しいところです。
また、下地島空港からのバスは、航空便に連動しており、観光向きとはいえないものの、空港と市街地やホテルを結ぶという点では便利です。
石垣島では、バスのフリーパスが発売されており、1日券が千円、5日券が2千円と、大変リーズナブルです。
観光バス
宮古島と周辺離島、石垣島、西表島には、個人手配で乗れる観光バスがあります。竹富島にもこれと似たようなものがあります。
ただ、小浜島の観光バスはなくなってしまったようなのでご注意ください。与那国島にも観光バスはあることになっていますが、個人では予約できないみたいです。
その島の観光地を取り敢えず一通りは見ておきたい、という場合には、観光タクシーと共に使えるツールです。
タクシー
タクシーがあるのは、宮古島と周辺離島、石垣島、竹富島、西表島、与那国島です。
コスト面を別にれば、車を運転しない人にとってはタクシーが最も頼りになるはずですが、近年ちょっと注意が必要です。
コロナ禍でタクシー不足が懸念されているのです。
加えて、この夏以降、中国などからのクルーズ船が復活する見込みですが、コロナ以前は、宮古島、石垣島にクルーズ船が到着した日は、島人も含め一般客はタクシーが捕まらないといったことがままあったので、その上、タクシー不足が加わるとちょっと恐ろしい気がします。
昨年でも、近距離では予約も受けないという話も聞いたので、今年の夏シーズンがどうなるのか、タクシーメインで考えている人は、出発前の情報収集が必須です。
観光タクシー
何時間も乗り続ける場合、賃走のタクシーよりは安く、観光バスよりは自由が利くのが観光タクシーです。
ただ、それでも結構なお値段なので、1人2人では、気軽に使うにはちょっと躊躇するかも知れません。
タクシーのある島には、観光タクシーがあります。
与那国島にも観光タクシーがあることになっているのですが、サイトには、「稼働タクシーは基本1台だけです・・・・ タクシードライバーはバス乗務員と兼用。バスの出勤が多くなりますとタクシーの乗務員がいなくなります。」なんて注記がありました。
いかにも島らしくて笑っちゃいましたが、そういうことだそうです。
送迎バス・送迎車・連絡バス
一部のホテルでは、空港までの送迎をやっています。あると有り難いサービスです。
八重山の離島では、民宿も含め多くの宿が港まで迎えに来てくれます。
安栄観光、八重山観光フェリーに乗って八重山の離島を巡るツアーに参加すると、石垣島の主なホテルまで送迎してもらえます。
また、西表島に関しては、安栄観光、八重山観光フェリーで上原港まで行くと、白浜まで行く連絡バスが出ています。
これを利用すれば、上原港より北西側にある海岸沿いのスポットには、ほぼ行くことができます。
石垣島の離島ターミナルで船のチケットを購入する際、バスを利用する旨申し出ると、無料でバス乗車券がもらえます。
帰りは、上原から石垣までの船のチケットを見せると乗せてもらえるので、離島ターミナルで往復券を買っておく必要があります。
これらの券がないと、現地に着いてからでは乗せてもらえない・・・はずなのですが・・・ (何事もなかったように普通に乗って普通に降りるあばちゃんとかを見かけるのですが。)
ツアー送迎
シュノーケリング、SUPなどのマリンスポーツを扱うショップは、ほとんどの場合宿まで迎えに来てくれます。
なので、その手のツアーに参加すれば、その日は、足の心配をしなくて済みます。
実は、このやり方が、車の運転無しで宮古・八重山を楽しむ、最も実用的な方法だと思うのです。
実際、ダイビングを目的でやって来る人の多くは、運転免許の有無に拘わらず、そうやって楽しんでいます。
運転免許を持たない人は若い人が多いので、観光地を周るより、綺麗な海で泳ぎたい、海遊びをしたいという人が多いのではないでしょうか。
自転車
自転車は、宮古島、石垣島では、スポーツとしてサイクリングを楽しむか、近くのコンビニまでといったチョイ乗り以外は、一般的な移動手段としてはハードです。
国道、県道などの主要路線では、車も飛ばすので、気を遣います。
ただ、島の中には平坦なエリアもあるので、そういう場所を選んで、海遊びを兼ねた軽いサイクリングをしてみるのは楽しそうです。海沿いの道は大体平坦です。
自転車を貸してくれるホテルなどは意外と多いです。
また、最近は、電動自転車のレンタルも増えていますので、さらに行動範囲が広がると思います。
竹富島や黒島、波照間島のような八重山の小さな島、多良間島では、自転車がメインの移動手段となります。
さらに小さな、鳩間島、大神島では、基本徒歩移動です。
船
八重山の各島や大神島は船でしか行けませんが、船でしか行けないところは、運転免許を持っていようがいまいが関係ありません。
逆に考えれば、車を運転しない人は、そういう島を選んで行けばいいということです。
免許がないから、石垣島はあまり周ったことはないけれど、竹富島や波照間島にはよく行く、なんていう人も少なからず居ます。
その他
昨年、黒島でキックボードをしている人を見かけました。聞いたら、石垣島で借りて船に積んで来たのだとか。
自転車より小回りが利くし楽しそうでしたが、これは平坦な場所専用だと思います。
ただ、電動キックボードなら、行動範囲もぐっと広がるのではないでしょうか。
残念ながら、電動キックボードはまだ数が少なく、一部のリゾートホテルや、それ専用のツアーに参加しなければ借りられませんが、今年の7月1日からから16歳以上なら運転免許無しで乗れるようになるので、もしかしたら今後広がって行くかも知れません。
旅行の時期について
時期はそれほど関係しませんが、旧盆の時だけは注意を要します。沖縄では、旧暦で行事を行います。
旧盆期間中は、ただでさえ少ないタクシーが本当に捕まりません。その他、商店や飲食店も休むところが出てきます。
ちなみに、沖縄に限りませんが、昔から、盆期間中は海で泳ぐと先祖があの世に連れて行ってしまうと言い伝えられています。
旧正月は、沖縄はオフシーズンなのであまり問題はないとは思いますが、春節の中国など、旧暦文化のアジアの国から観光客が大挙して押し寄せます。
手荷物対策
バッグパッカーという人もいるのでしょうけれども、沖縄旅行者の大半は、大きなキャスターバッグを転がしながらやって来ます。
レンタカーならば、空港で車を借りてしまえばあまり問題のない手荷物ですが、車がないとなると、大きな荷物はスムーズな移動の妨げとなります。
石垣島なら離島ターミナルのコインロッカーに預ける手もありますが、宮古島では、空港以外に荷物を預けられる場所があまりありませんから、宿泊先の宿に預かってもらうくらいしか方法がありません。
そうなると、空港到着後先ず宿に向かい、帰りは、宿に寄って預かってもらった荷物を受け取ってから空港に向かうことになります。
それは、非効率ということであれば、いっそのこと、宿のチェックインができる時間(大半は15時)に到着する便を選択するのはどうでしょうか。
一般には、沖縄に向かう飛行機は、午後便の方が安くなります。帰りはその逆のことをすることになります。
また、滞在中宿を変えないことも重要です。
3泊したいのに、お目当ての宿が1泊しか空いていなかった、なんていう場合は悩みますけどね。
もちろん、可能ならば手荷物を減らす工夫も必要です。
宿選びも重要
宿泊先を選ぶ際、立地もよくチェックしてください。
バス停に近いか(空港からの送迎サービスがあるか)、ビーチ、飲食店、石垣島なら離島ターミナルの近くにあるかどうかは重要なポイントです。
例えば、お目当てのビーチの前に建つリゾートホテルや、そこに歩いて行ける宿なら、そのビーチで遊ぶ限り、足の心配はいりません。
石垣島に泊まって、竹富島など他の離島に行く場合は、離島ターミナルまでの足をどう確保するかは要チェックです。
逆に、駐車場を気にしなくていいので、その分は選択肢が広がります。
手荷物対策、現地の到着・出発時間、宿の場所などトータルで考えておくことも、車の運転なしで楽しむ宮古・八重山旅行のポイントです。
なかなか、具体的なルートの話にたどり着けませんが、次回から、島ごとの遊び方や、モデルコース的なものもお示ししたいと思います。
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