2017年9月29日金曜日

【修正版】雨の石垣島・雨の宮古島で何をする?




趣旨
 以前、同様の記事を書きました。
 屋根のある施設やら、体験系、リラクゼーション系、買い物系など、雨の日の過ごし方を紹介しました。

 しかしこれは、せっかく読んでもらっても、あまり役に立たない、中途半端な記事だということが、段々分かって来ました。

 石垣島・宮古島・その他沖縄離島で雨に降られたら、基本的にやることはない。その上で、どうやって時間を潰すのか。

 そのことを明確にすべきだと考え、今回の【修正版】を書くことにしました。



 観光客が、遠路遙々沖縄離島に行くのは、そこにしかないものを求めて行くわけでしょう。
 大部分の人にとってそれは、コーラルブルーの海を代表とする、美しい自然だと思います。

 雨が降ると、自然の美しさを感じることができず、そこで遊ぶこともままなりません。傘を差して歩くのが鬱陶しいだけではなく、根本的にダメになってしまうのです。


 雨や曇天でも海に行く人もいます。しかし、「晴れたら綺麗だろうね」ということを確認する結果になるだけだと思います。

 どうせ濡れるのだからと、泳ぎに行く人もいます。しかし、海上も海中も、日差しがなければ今イチのはず。海から上がった後の雨は体温を奪い、風が強ければ危険すらあります。


 加えて、石垣島・宮古島には、晴雨に拘わらず旅程に組み込みたくなる施設、例えば、本島の首里城・美ら海水族館・南部戦跡のような場所は、ごく小規模のものがわずかしかありません。

 そうすると、雨の日でもこんなことが出来る、あんな所に行けばいい、といくら言ってみても、実際、ほとんどの人にとって役に立たない情報なのではないか、
 雨の日にはこんなことしかできない、あんな所しか行くところがない、というスタンスを明確にすべきではなかったのか、

 そんな疑問が湧いてきました。


 そうであれば、当ブログの過去記事は、主張が不明確な、中途半端なものだったということになります。



 もちろん、人によって感じ方が違います。雨でも十分楽しかった、雨でも降らなければ行かなかった施設に行ってみたら有意義に過ごせた、という人もいると思います。

 だからといって、誰でもがそうであるかのように書くべきではありませんでした。

 「雨の日に水牛車に乗るのもまた風情がある」と書くことは簡単ですが、実際目の前にいる人に勧めるには勇気がいります。「やっぱり晴れた日に乗りたかった」と返される可能性が大だからです。


 そうした中で、唯一の例外かも知れないのが、宮古島の保良泉鍾乳洞(パンプキンホール)です。ここは、海からしか行けない鍾乳洞なので、マリンレジャーに分類されますが、目的地は穴の中なので、天候の影響は受けません。

 そうであっても、海からのアプローチなので、曇りならまだしも、雨の日は行き帰りが辛い。しかも、ガイド無しで行くことは難しい場所なので、雨が降ったからこれから行きたいと言っても、対応してもらえるかどうかは分かりません。

 「パンプキンに行くつもりならば、雨の日に行っておけばいいじゃん。」とは、やはり簡単には口に出せないのです。



 残念ながら、石垣島・宮古島・その他沖縄離島で雨に降られたら、諦めて晴れるのを待つしかない。これが、ほとんどに人にとっての現実だと思います。

 当ブログとしては、このことをハッキリお伝えすることにして、過去記事である、

 石垣島で雨に降られたら何をすればいい? 
 宮古島で雨に降られたら何をすればいい?
 沖縄離島で雨に降られたらすることがない?

 の中途半端だった部分を、ここで修正させていただきます。

 その上で、晴天時の換わりになり得るものではないが、何かすることの手掛かりは、これらの記事記載のとおり、とさせてください。

 沖縄離島で雨に降られたら、宿でゴロゴロしているか、昼間からビールでも飲むか、それとも何処かに出かけてみるか、そういったレベルの説明なんだと考えていただいていいと思います。



 何故、今更こんなことを書くのか。

 きっかけは昨年、沖縄の天候は不順で、例年晴れが多い夏期間でも、雨や曇りの日々が続きました。それをSNSでぼやいたところ、「シーサーでも作りに行けば」というコメントがありました。「いやぁ~そりゃちょっと」というのがそのときの率直な感想でした。


 ネット上で、「雨の石垣島過ごし方」といったキーワードで検索すると、関連記事が山ほどヒットします。
 それらのほとんどが、雨でもガッカリすることはない、出来ることはこんなにある、というスタンスで書かれています。シーサー作りもそのうちの一つです。

 つまり、一般的にはそういうことなんだろうと思います。


 しかし、自分が興味を持てないことを人に勧めても、説得力はありません。
 一般的にはそう言われています、という話ならば、敢えて当ブログに書く必要もありません。書く以上は、当ブログなりの、すなわち、管理人である自分の経験に基づいて、自信を持って言えることを書かなければ意味がありません。
 
 雨の日~シリーズの過去記事は、4年ほど前に書いたものですが、検索サイトで見つけてもらっているのか、それなりの閲覧数になっています。
 なので、そのまま放置しておくのもちょっと気が引けていました。


 以上が、今回修正版を書こうと思った動機です。


 そして、書くに当たっては、独りよがりにならないよう、多くの沖縄好きの人や、現地の宿の人などに話を聞いてみようと思いました。
 そのため、時間がかかりましたが、結果、ほぼ全員「雨が降ったらすることがないよね」という話だったのです。




 そんな中で分かった、雨のリスクを少しでも軽減する方法は、同じ宿に連泊することです。

 台風の真っ只中でもなければ、一日中雨が降り続くことは少なく、降ったり止んだり、突然晴れたり、また降ったりと、変わりやすいのが島の天気です。
 降っているときは宿でゴロゴロして、晴れてきたらちょっと出かけてみる。そんな過ごし方が出来るのは、同じ宿に連泊しているときです。

 移動や、チェックイン・チェックアウト時間に縛られることがないので、特に、冬場とか梅雨時など雨が気になる時期には、毎日宿を替えない方が、いいかも知れません。


 
 また、万人向けではないのですが、話に出てきた雨の日の特殊な過ごし方をいくつかご紹介します。

お土産を自分で作る
 せっかく沖縄に行った証として、市販のお土産ではなく、何か沖縄らしい物を作って持ち帰るのだそうです。
 貝殻アクセサリー、琉球ガラス細工、島サバ作り(ビーチサンダルにオリジナルの模様を彫る)等々、もちろん、シーサー作りも含まれます。
 正直自分は、あまり興味ないのですが、明確な目的を持って楽しんでいる人が少数ながらいます。


雨に濡れた花の写真を撮る
 色々話を聞いた中で、唯一積極的な過ごし方で、なるほどと思いました。
 雨の中で写真を撮るということは、ドキュメンタリー系フォトならともかく、風景写真としてはかなり不利ですが、雨に濡れた花は独特の風情があります。
 花の写真を撮るときに、わざわざ花びらに霧を吹きかけることもあるくらいです。
 
 雨上がりの花の写真を撮ったことはあるのですが、雨の最中に撮ったことはほとんどありませんでした。
 そこで、ちょっとチャレンジしてみたので、次回にそれをレポートしようと思います。


ロケハンをする
 ロケハンとは、location+huntingで、 撮影に適当な場所を探すといった意味です。つまり、再度訪れるという前提で下見をしておくことです。
 地図だけでは分からないこと、例えば、あのビーチに降りる道はあるか、あの堤防に登ることはできるか、いい感じで絵になるような木が生えているのは何処か、あそこで夕日を見たとしたら夕食までに宿に帰り着けるか、そういったことを下調べしておくのです。
 写真派の自分は、よくこういう過ごし方をしていますが、もう一人似たようなことをしている人がいたので、安心しました。笑


何もしない
 何度も沖縄離島に行っている人からは、この回答が圧倒的に多かったのです。
 では、実際どうやって過ごすのかと聞けば、テレビを見る、漫画を読む、部屋でゴロゴロしている、ダラダラとおしゃべりをしている、近くを散歩する、昼寝するなど、本当に何もしていないようでした。
 することがなければ、無理に何もしない。沖縄離島のヘビーリピーターともなると、悟りの境地に達するのでしょうか。
 



 石垣島で雨に降られたら何をすればいい? という記事の冒頭で、「雨で予定が狂ってしまった人の身になって、何をするのか徹底的に考えてみました。」なんて書きましたが、今となっては、ちょっと冷や汗ものです。

 雨の日~シリーズの過去記事を削除することも考えましたが、結構な数の人が読んでくれていたのを、あっさり消してしまうのもどうかと思うので、冷や汗の部分も含めそのまま残し、各記事の冒頭に、この修正版へのリンクを貼ることにしました。

 全部まとめて、一つの記事にした【改訂版】の方がいいのは分かっているのですが、それは、今後の宿題にさせてください。



 沖縄は、観光地としては結構面倒くさいところです。

 晴れてナンボの世界なのに、安定して晴れが続くのは夏場だけ。この時期に観光客が集中するので、予約が大変。しかも、台風と隣り合わせ。
 航空券も宿も、事前に確保しておかないと厳しいから、天気予報を見て直前に旅行を決めることも難しい。その天気予報も当てにならない。

 でも、だからこそ、そんな中をかいくぐって、コーラルブルーの海を目の当たりにしたとき、その感動は頂点に達するのではないでしょうか。

 生憎、滞在中の天気が雨や曇りだった人が、「リベンジします」と言って帰るのをよく耳にします。
 「もう沖縄は懲り懲り」という声はほとんど聞きません。やはり、次を期待させる何かを感じるのでしょうか。



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