しばらく中断していましたが、失敗しない沖縄風景写真の撮り方シリーズ、ラストは、夕日・夕焼け編です。
タイトルは、前と同じく「失敗しない沖縄風景写真の撮り方」にしましたが、夕日の場合、手堅くまとめるというより、とにかく行って撮ってみることが何より重要です。
なお、朝日の場合も同じです。時間帯が違うだけです。
何がでるか分からない とにかく夕日を撮りに行こう
夕方、オレンジ色に染まった太陽が見られるか、雲が赤く焼けてくれるかは、とにかく行ってみるまで分かりません。
昼間は晴れていても、夕方には太陽が分厚い雲の向こうに、なんてことは日常茶飯事。逆に、終日天気は悪かったけれど、夕日だけは拝めた、ということも少なくありません。
綺麗に焼けてくれるような雲があるかどうかも、そのとき次第。
しかも、状況は刻々と変わります。沈みゆく夕日の動きは結構早い。
夕方、とにかくカメラを持って、夕日が見られる場所に行きましょう。それがスタートです。
夕日・夕焼けは二つと同じ絵はない 「一期一絵」
ギンギンギラギラ夕日が沈みます。
絶妙な厚さの雲の層を通して赤い太陽が見えることもあります。
夕日が見えるか見えないか、見えるとしてどんな風に見えるかは、その日の気象条件次第。それに、雲の形や焼け具合をも含めれば、同じ光景は二度と現れないと言ってもいいくらいです。
宮古島の前浜とか、竹富島の西桟橋には、もう何度も夕日を撮りに行きましたが、何度でも行って撮る価値があるのです。
「一期一会」ならぬ「一期一絵」です。
光源を撮るのだから露出が命
日中、風景を撮るときは、太陽の光を反射した状態を撮るので、反射率によって露出が決まりますが、夕日は、太陽光そのものにカメラを向けるので、適正露出がもっとデリケートです。
ファインダーやモニターをよく確認し、撮りたいイメージで露出を決めてください。撮り終えたら、モニターで確認し、イメージどおりでなければすぐに撮り直します。
夕日=太陽そのものをメインで撮るのか、雲や空を入れて夕景として撮るのかによっても違ってきます。
一般的なイメージの夕景ですが、太陽そのものは露出オーバーでハッキリしません。
もう少し露出を切り詰めると、夕日の輪郭がハッキリしましたが、見た目のイメージより暗い仕上がりとなりました。
与那国島にある、日本国最西端の碑の向こうに沈む夕日を撮りました。
夕日の写真としては露出オーバー気味ですが、「最西端之地」の文字を一緒に写すには、これが臨界点。
もっと露出を絞り、碑にはフラッシュを当てる撮り方もあるかも知れません。いずれ試してみたいと思います。
なお、露出については、失敗しない沖縄風景写真の撮り方海編Ⅰを参照してください。
夕日そのものでなくても
夕日を見る場合、ほとんどの人は、西向きのビーチに行きます。でも、海でなくても、夕日そのものでなくても、綺麗な夕景に遭うこともあります。
時に、西側ではないところの雲が赤く染まっていることも。
海面がこんな色に輝くのは、日の出、日の入り前後のわずかの時間帯だけです。
沖縄らしい夕景にするには前景を
この写真は、当ブログに何度も登場しています。スンマセン。でもまあ、こんな感じでタコの木をシルエットで入れると、南国っぽい雰囲気がでます。
沖縄らしさはあまり表現出来てはいませんが、夕日を眺める人を一緒に撮れば、風景写真の幅も広がります。
トワイライト 日没30分なんていいます
夕日が沈んだら、満足して帰っていく人が多いのですが、もう少し粘ってみてはどうでしょうか。
日没後の方が綺麗な夕焼け雲が現れることがあります。日没30分なんて言う人もいます。トワイライトゾーンです。
ただ、待てば必ずこうなるとは限りません。そこがまた難しい。
宮古島の前浜です。どうしたらこんな写真が撮れるかと聞かれても、運が良ければ、としか答えようがありません。
2009年8月に撮ったものですが、それから二度とこういう光景には遭遇していません。ヨット自体は、毎日出航しているらしいのですが。
とにかく、カメラを持って出かけましょう。宝くじと同じ。沢山買えば、当選確率も高くなります。
ビールは・・・もう少しだけ我慢しますかね。笑
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