伊良部島と下地島はとても近いのですが、別の島なので間には海があります。当ブログでは勝手に「下伊良海峡」と呼ぶことにしています。
2024年の「下伊良海峡」。今回は、南側から北へと遡ります。
ところで両島は、元々一つの島だったのが、比較的低地だった部分が波の浸食を受けて二つの島に分断されたのだそうです。
そう言われてみると、確かに少しずつ抉られていったぽい地形ですね。
まず南端の乗瀬橋(ぬーしばし)から北方向の眺めです。
もう少し北に行くと浅瀬が目立つようになり、もう海とは思えない光景に変わります。マングローブも生えていて、まるで西表島の小河川のようです。
ここは一応海だから、これは超ビーチサイドホテル。でも、実際は「♪ ホテルはリバーサイド」みたいな感じかな?
中ほどにある一番大きな国仲橋からの眺めです。どうみても川にしか見えません。
更に北に行くと流れはもうほとんどなく、水溜まりのようです。微かに下水のような臭いがしますが、これは硫化硫黄の臭いです。
犯人は、マングローブの葉などが堆積した土です。これは、もう西表島と同じです。
北の終点は、佐和田の浜。
海があまり美しくないですが、理由は富栄養化。マングローブ林から流れ出た栄養分を含んだ泥のせいです。様々な生き物を育む豊かな海ですが、見た目の美しさは損なわれます。
ということは、「下伊良海峡」は、基本的に南から北に向かって流れていて、北側に栄養分を含んだ土が溜まりやすいのでしょうか。
戻って、最後に一番南の乗瀬橋(ぬーしばし)から南方向、渡口の浜方面の眺めです。何と言ってもここが一番綺麗です。
ここは、渡口の浜の延長みたいな場所です。
二つの島を隔てる「下伊良海峡」は、長さにしてホンの3~4㎞ですが、南と北ではまるで印象が違う、なかなか面白い、というか味わい深い「海」です。
南端の乗瀬橋(ぬーしばし)ですら、ほとんどの人は通過するだけですが、それではちょっともったいない。
もう少し時間をかけて、ゆっくり探索すれば、宮古島周辺でよく見かける海とは違う、自然の力みたいなものが感じられるかも知れません。
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