2015年1月31日土曜日

竹富島の未踏の地に行ってみた

 

 石垣島から最もお手軽に行ける離島、竹富島。
 高速船が30分置きに出航していて、時期によっては、一般客も団体客も大挙押し寄せます。
GW中のコンドイ浜。

 もっとも、この写真は少し狙いました。これを見せると、さすがにみんなビックリします。

 それはともかく、そんな竹富島の中にあって前人未踏の秘境がある?
 あるわけねーダロそんなとこ!と仰るのもごもっとも。
 
 では、一周しても8㎞ほどの小さな島で、あれだけ観光客がやってきても、行くことが出来ない場所・・・くらいにトーンダウンすれば納得していただけますか。
 それが、竹富島の南海岸なのです。正確には、西側のカイジ浜から東側のアイヤル浜までの間の海岸で、私有地に面していて公道がないので海にたどり着くことができません。


 ちょっと見にくいですが、上の地図の「×」印の場所まで行ってみると、こんな感じ。
 何もそこまで言わなくても、てな感じで完全シャットアウト。


 行けないと言われれば行きたくなる、というのが人情というもの。すると、地元の人がいいことを教えてくれました。
 「干潮時に海岸に沿って行けばいいさぁ。」

 そうでした、海岸は国有地だから、海沿いに一周すればいいのです。途中、岩場で砂浜が途切れていても干潮時なら大丈夫。
 それで、宿で同宿だった人と連れだって行ってみることにしました。


 スタートはここ、カイジ浜です。ここから南回りでアイヤル浜を目指します。

 足を踏み入れた南側の海岸は、コンドイ浜のような広い砂浜はなく、ほとんどが岩場のゴツゴツとした歩きにくい場所でした。

 
 クロサギでしょうか。

 途中、クロサギやそれより小さい野鳥などを沢山見ました。滅多に人が来ない場所なので、野鳥の楽園なのかな。


 海岸から見ると行き止まりの道ですが、ネコがいました。このコは茂みをかき分けてやって来たのでしょうか。

 と、こんな感じで、鳥が沢山いることを除けば特別な収穫もなく、前人未踏”的”な、竹富島南海岸の探索を終了。途中休憩を挟んで1時間ちょっと。アイヤル浜からも歩いて帰らなければならないので、全行程2時間強でした。

 まあ、しかしですな、ほとんどがゴツゴツした岩場で歩きにくく、綺麗な砂浜が広がるわけでもないので、期待したほどではありませんでした。特にオススメと言うわけでもありません。

 竹富島を完全制覇したい方、野鳥好きの方限定の、ややマニアックな場所ということになりますかね。


2015年1月27日火曜日

♪見上げてごらん~ 沖縄で星空を撮ってみた


 明かりが少なく、空気が澄み切った沖縄離島の夜。
 晴れれば、低地でも満天の星空。思わず写真を撮りたくなりませんか。

 そんなわけで、星空の写真を撮ってみました。
 暗い夜空の写真を撮るのは、とても難しく、未だに試行錯誤で試作品のレベレですが、そんな中からちょっと良さそうなものをご覧いただきます。

 ポイントは、ただの星空ではなく、「沖縄で撮った」星空。沖縄らしさを表現するためには、一緒に写す沖縄らしい前景が必須です。
 

 こちらは、ご存知竹富島のなごみの塔。 

 この周辺は、街灯があって結構明るいのです。星空に合わせて長時間露光すると、なごみの塔はまるでライトアップされたみたいに明るく写ります。

 もう少しカメラを退いて撮るとこんな感じ。なんか不思議です。

 そのなごみの塔に登って、撮影しました。

 こちらは、小浜島細崎の海人公園。冒頭の写真も同じ場所です。

 真っ暗で、懐中電灯なしではとても歩けない所ですが、こうしてみると意外に明るいですね。

 こちらは、その写真を撮った時に泊まった宿。入口辺りです。これは、オーナーが気に入ってくれたのでお送りしてあります。

 
 星空風景の撮影は、カメラを三脚に固定し、露出時間(シャッタースピード)は、20秒~30秒、ISO感度は3200~6400、絞りはf2.0~3.5位で行っています。
 レンズは、広角24ミリ相当を使っています。
 これだけ露光が長いと、三脚を使ってもぶれてしまうことが多く、また、自分のカメラの性能の限界もあり、まだまだ、大伸ばしできるような作品は撮れませんが、色々チャレンジしています。


 こちらは、宮古島与那覇湾。水平線の方が明るいのですが、これでも日没後1時間位経っており、見た目は真っ暗なのです。
 線のように写っているには、多分人工衛星。20秒くらいでこれだけ移動したようです。

 本格的な天体観測には、高地の方が適しています。海抜ゼロメートルの場所は、標高千メートルの場所に比べ、千メートル分の空気の層を通して空を眺めることになるわけですから、標高が高ければ高いほど観測には有利です。

 しかし、沖縄離島は、海辺でも綺麗に星が見られます。都会と比べて空気が澄んでいるからだと思います。
 星そのものに焦点を当てた本格的な天体写真はとても無理ですが、沖縄の風景としての星空写真は、まだまだ新しい可能性がありそうです。



 星空撮影の敵は悪天候。でも、それ以上に気をつけなければならないのは、ビールと泡盛。飲み過ぎると、もうめんどうになって「明日撮ればいいや」を繰り返すことに・・・

2015年1月22日木曜日

伊良部大橋開通間近 伊良部航路は終了間近


 平成19年(2007年)に着工した伊良部大橋。完成予定が二度延期されましたが、いよいよ1月31日に開通します。

 全長3,540m。建設費380億円。

 ピンときませんが、3.5㎞というのは、東京駅から東海道線で、有楽町、新橋、浜松町まで行ってもまだ、3.1㎞。関西だと、大阪・新大阪間が約3.8㎞なんです。

 380億円は、吉野家の牛丼並盛り1億杯分。
 それじゃますます分からなくなりますが、宮古島市の年間の税収入が約45億円ですから、市にとっていかにビッグプロジェクトであるか想像できると思います。 


 この橋の完成によって、伊良部島・下地島の観光がもの凄くお手軽になることは間違いありません。今までは、車ごとフェリーに乗っていくか、島に渡ってからレンタカーや自転車を借りていたわけですから。


 フェリーに車を乗せる時は、到着後すぐに出られるよう、バックで運転して乗せなければなりませんでした。特に伊良部側では一列に並んで船を待つので、並んでいる何十台の車の先頭まで行ってその先に並び、その後は、延々とバック走行で車を乗せるのです。
 しかも、効率良く車を積むため、前後左右の車間は20~30㎝とギッリギリ。
 慣れない運転でモタモタしている観光客には、女性の場合は笑顔で優しく、男性の場合は呆れた顔をされつつ、船員が運転を代わってくれました。

 
 2社ある内の1社では、宮古島で往復券を買うと、乗船の際、「復」券を収受し、「往」券を手渡します。逆じゃない、間違いでしょ、と思うのですが、会社が伊良部島側にあるから、伊良部→宮古が往路なんだそうです。だから、宮古島で買えるのは、「往復券」ではなく、「復・往券」なんですな。
 なんで、そんなところにこだわるんだか。笑





 平成12年10月。自分は、初めて宮古島に行き、初めて伊良部島に渡りました。
 その時は、何と無謀なことに、宮古島で自転車を借り、それを高速船に乗せて渡ったのです。アスリートであるわけでは当然無く、それどころか、日頃自転車なんて乗らないのに。
 宮古島は山がないっていうから、平坦なんだろうって勝手に思っていました。前年に初めて行った竹富島みたいな感じかなって。

 結果は・・・(>_<)


 その時撮った渡口の浜です。


 伊良部島とお隣の下地島は、宮古島に負けず劣らずとても美しい島ですが、これからは苦労なく行けますね。
 下地島空港のタッチ&ゴーがほとんど消滅してしまったのが残念ですが。

 伊良部島には、こんなものもあります。日本最西端のファミマ。

 一方、橋の開通と共になくなるものもあります。
 宮古・伊良部航路は、当然廃止です。運航会社の宮古フェリーとはやて海運には、市が「見舞金」を支払う協定を2年前に結んでいます。宮古フェリーは、会社自体解散するそうです。

 平良港ターミナルの「まりんぴあ宮古島」も役目を終えます。平良港自体はもちろん残るでしょうが、広大な駐車場も含め過剰な設備となってしまいます。



 高速船が、伊良部島佐良浜港に到着する寸前。色々思いで深いこの光景もあとわずかです。

 伊良部大橋開通まであと10日ほどです。