2021年5月6日木曜日

宮古島民宿ネコ幹部から退任のごあいさつ

 
謹啓 新緑の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

日ごろから、宮古島の民宿ヨナパハレをご利用いただき、厚く御礼申し上げます。




さて、私こと 

 この度、当館開業以来勤めて参りました取締役営業部長職を、役職定年により退任いたしました。取締役在任中は大変お世話になりましたこと、深く感謝申し上げます。

 引き続き当館相談役を拝命し、過日着任いたしました。今後は、後進の育成に努めてまいる所存でございます。変わらずご指導ご鞭撻の程、お願いいたします。





 当館は、平成21年に開業し、以来おかげさまで、大変多くのお客様にご利用いただきました。

 当館の人気の秘密は、民宿とは思えないゴージャスなお食事や、居心地の良さなどが挙げられますが、わたくし共ネコスタッフ目当てのお客様も多くいらっしゃいます。

 開業当初は、わたくしのほか、局長(つぼねちょう)のネコスタッフ2名体制でお客様をお迎えしておりましたが、局長はあまり接客をしないので、手前味噌で恐縮ですが、宿の人気は、実は、わたくしの人気と言っても過言ではございません。



 そんなわたくしの人気振りを何処で嗅ぎ付けたのか、雑誌が取材に来たこともありました。



 お客様がお寛ぎのところをあまりお邪魔しないよう、食堂にお集まりの際に、控えめに周辺を歩き回るようにしておりますが、わたくしが近づいてくると、背中をナデナデするお客様も大勢いらっしゃいます。


 綺麗なお客様にナデナデされても、決して浮かれないのが営業のプロ。こうしてクールを装っておりますが、内心は、その何と申しますか、ムフフなのでございます。



 そのほか、一部の常連のお客様には、ご到着前に代わりにチェックインを済ませ、お部屋でお待しているというサービスもいたしました。



 平成25年からは、新採用の女子従業員を加え、ネコスタッフ3名体制でお客様のお相手をさせていただておりました。

 ところが一昨年、高齢だった局長ネコが天寿を全うしたのに続いて、なんと、若手の女子従業員も不治の病に倒れ、帰らぬネコとなってしまいました。


 実はこの当時、わたくしもメタボ気味だったのですが、このようなことがあってから、健康第一と心を入れ替え、今のようなスリムボディになったのでございます。 



 そのようなわけで、しばらくの間、わたくしひとりで寂しかったネコスタッフですが、今年になって新しい従業員を採用いたしました。



 研修生のプチです。今後半年間の研修期間を終えた後、正式にフロアー係員として採用予定です。

 当初は、お客様の前に出るとかなり緊張しておりましたが、少しずつ慣れてきたようでございます。




 さて、ここで少し当館のご紹介をさせていただきます。

 当館は、宮古島の南西部の与那覇の集落にある、サトウキビ畑に囲まれた小さな宿でございます。東洋一のビーチとも称される前浜の近くです。


 当館にお泊まりになると、とても民宿とは思えないような、ゴージャスなお食事をお召し上りいただけます。

 まずは朝食です。
 こちらは、和朝食の一例です。肉も魚も野菜もフルーツも採り入れた、彩りの良い一汁六菜の朝食です。



 たまに、洋食プレートの日もございます。
 この日のパンは焼き立て。このほか、ゴーヤのフレッシュジュース、胃に優しい野菜スープもご用意し、お好みでミルク、コーヒーもサービスさせていただいております。




 そして夕食。
 これこそが当館の最大のセールスポイントでございます。宮古島産の食材をふんだんに使った、日替わり沖縄ごはんをご堪能ください。

 写真は、敢えて載せません。朝食からしてこれですから、夕食もご期待を裏切ることはございません。


 夕食後、当館の主人が、皆様と飲みながら懇談させていただくのも当館のスタイルです。私共ネコスタッフも、この場には必ず参加させていただきます。


 泡盛バーです。
 宮古島はもちろん、県内各地の酒造所の銘柄を豊富に取り揃え、水・氷サービスで、飲み放題300円でのご提供です。




 当館は、開業から既に十余年が経過いたしましたが、この間変わらず、美味しいお食事と、快適なくつろぎ空間を提供し続けてまいりました。

 これは、当たり前のように思われるかも知れませんが、個人の経営する宿では凄いことなのです。

 わたくしも、新人教育でやや疲れ気味ではありますが、暑さに負けず、今まで同様、いやそれ以上のおもてなし精神で、お客様をお迎えする所存です。

 宮古島にお越しの際は、新しいネコ体制になった当館を、是非ご利用くださいますようお願い申し上げます。


 末筆ながら、皆様の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。


  令和3年5月吉日

民宿ヨナパハレ相談役 テンテン  





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2021年5月2日日曜日

伊良部島の白鳥崎西海岸公園

 


 コーラルブルー、と簡単に言い切れないような繊細な色をした海。

 伊良部島の北西にある、白鳥崎西海岸公園からの眺めです。




 白鳥崎は伊良部島の最北端です。

 少し東側には、フナウサギバナタという展望台があります。フナウサギバナタ周辺は、高さ約70メートルの断崖です。



 伊良部島の北海岸は、そこから西に向かって徐々に標高が低くなって行きます。

 そのため、西側の視界が開けた白鳥崎周辺は、伊良部島~下地島の海が正面に見えるビューポイントなのです。

 「西海岸公園」ということになっていますが、駐車場と遊歩道があるだけなので、公園というほどでもないのですが。

 しかし、眺めは最高です。

 しかも、去年からこれが復活しています。美しい海の向こうには、下地島空港へ着陸するジェット機。
 小さいですが、写真を撮る場合の素敵なアクセントです。 



 遠くに見えても、ここまで音が響いてきます。




 さらに西に向かって車を走らせると、視界が開け、目の前にこの海が飛び込んで来るのです。
 左カーブに差し掛かるまでの短い距離ですが、テンションMAXのドライブができます。



 午後になるとこんな感じです。西向き感満載。



 夕方はこんな感じ。西向きに開けているので、夕日を眺めるにも適しています。




 伊良部島を1日で廻るとしたら、伊良部大橋を渡った後、ほとんどの人が左折するところを右折し、まずはサバウツガー、そしてフナウサギバナタに寄ってから、白鳥崎に来るのがいいと思います。

 ここは、西側の眺めが美しい場所なので、順光線である午前中がお勧めです。

 その後、下地島南部をぐるっと廻って、やはり西向きの17ENDまで午前中に行けるようなスケジュールがいいかな。

 そして、何処かで昼食を挟むことになりますが、通り池、渡口の浜と廻って、午後に順光線となる牧山展望台から伊良部大橋を眺め、もう少し極めたい人は、人のあまりいない佐良浜港周辺を歩いてみる、なんていうのがいいかも知れません。




 でも、無理に頑張ってあちこち廻る必要もありません。気に入った場所で、時間をかけてノンビリするのもいいと思います。

 白鳥崎西海岸公園は、泳がない人向けの、宮古の海堪能スポットの一つです。





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2021年4月28日水曜日

”まん防”の夜の那覇市内 潜入しないレポ


 コロナの蔓延防止等重点措置に基づき、沖縄県が指定地域にした那覇市。
 飲食店の営業は夜8時まで、酒類の提供は夜の7時までとするよう要請されています。

 実際のところどうなっているのか、GW直前の週末、夜の那覇市内に足を運んでみました。

 といっても、本当の「潜入レポート」ならば、店に入ってインタビューもするべきなのでしょうが、旅行記なので、おっかなびっくり様子を見に行っただけの、「潜入しないレポ」ですが・・・





 沖縄一の繁華街、那覇市松山。夜の8時半頃。

 松山交差点の歩道橋から見渡すと、周囲は暗く、人通りも少ない。ほとんどの店が閉まっている中で、開いている店もチラホラあるかなと、まあここまでは想定どおりでした。

 ところが、実際に通りを歩いてみると、あっという間に客引きに囲まれました。

 「おにーさんどうですか」「もう少し飲んでいきませんか」



 ちょっと油断していたので、驚きました。逃げるように振り切って、早足で進みます。

 今度は、客引きに遇わないよう気を付けながら一通り周辺を歩いてみると、居酒屋のような目立つ店は、閉まっているところが多かった一方、通りからは目立たないながらも、灯りが消えない店も結構あるようでした。

 タクシーも流していたので、それなりに客も居るということでしょうか。




 次いで、国際通りまで足を伸ばします。

 ここは、「まん防」以前から、外国人観光客の激減で、瀕死状態だったのですが、「まん防」がトドメを刺したようで、夜9時にしてゴーストタウン状態。



 土産物店は、ほぼ全滅。何しろ、歩いている人が滅多にいません。通りを走る車すらチラホラ。



 開いていたのは、ごく一部の居酒屋。夜の9時を廻っていましたが、それなりの人がまだ中に居た様子。
 ドアには「Closed」の札が掛かっていたのですが。




 ツアーを利用して安く離島に行く都合で、那覇前泊となったのですが、元々、夕方に那覇着予定だった便が遅れて、ホテルにチェックインできたのが夜の7時近く。

 ホテルの人から、夕食がまだならすぐに出た方がいいと言われ、外食はあきらめて、コンビニで弁当とビールを買い込み部屋で食事。

 そばくらいなら食べられるだろうと思っていたので、前泊とは言え、寂しい沖縄旅行の初日となってしまいました。





 マスコミによく登場する、沖縄県立中部病院の高山義浩医師は、沖縄でコロナの流行が繰り返される理由として、次のことを挙げています。

・那覇市などの人口密度の高さ
・移動人口の多さ(歓楽街の主要客層が観光客である)
・若者人口の多さ
・PCR検査数の多さ(人口当たりの検査数が、東京都、大阪府に次ぐ)
・壮年層の有配偶者率の低さ(食事を兼ねてスナックに通う、昼カラオケをする等)
・世代間交流の活発さ(祖父母と同居する若者、一族が集まる伝統行事等)
・夏の締め切った冷房空間
・在日米軍の影響

 そして、観光客が多いからといった単一的な理由ではないとも指摘しています。





 GWを控え、声高に「行くな」「来るな」を繰り返す行政のトップ達。

 人の移動が減れば感染者も減るでしょう。でも、外来種を駆除するために、野生生物を一網打尽に駆除するようなやり方では、貴重な在来種まで減らしてしまいます。


 今本当にしなければならないことは、遠く離れた安全な場所から「行くな」「来るな」と叫ぶことではなく、危険地帯に飛び込んでいって、そこに密集する人達に「マスクを外して会話をするな」と強く求めることではないのでしょうか。 


 ひっそりしているようで実は人が集まっていそうな夜の松山、週末の夜9時なのにゴーストタウンになってしまった国際通り、欠航便だらけでガラガラの那覇空港を見て、そう思わざるを得ません。





 高山医師の記事はこちら


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