2022年5月3日火曜日

続報:波照間空路は就航延期

 

 4月8日付けの当ブログで、「まさかまさかの波照間空路復活!!」という記事を書いたのですが、まさかまさかのフライト延期になってしまいました。

 運航会社である第一航空は、4月20日付けで、「運航開始を延期し、今後の予定については改めてお知らせします。」と発表しました。

 記載日現在、分かっていることを、続報としてお伝えします。 
 



 4月22日付け八重山毎日新聞によれば、

 18日午後2時に石垣空港を離陸した、DHC―6―400(ツインオッター)は、多良間空港で離着陸の乗務員訓練を行っていたが、午後3時25分ごろ、着陸時に滑走路を進行方向の右側にはみ出し停止した。

 第一航空は、今回の件で運輸局の施設検査等を延期したほか、原因調査や安全対策を図るため、波照間路線等就航の延期を発表。

 とのこと。なお、この件で、

 搭乗していたパイロット2人、同社運輸部2人にけがはなく、機体に損傷もなかった。エンジンを停止させパイロットが機体を確認。異常はなく、自走でエプロンまで戻った。
 
 とのことでした。



 また、4月22日付け琉球新報は、

 第一航空は、21日までに、多良間空港で発生した小型機の滑走路逸脱事故を受け、30日に就航を予定していた多良間―石垣、波照間―石垣の両路線の就航を延期すると発表した。新たな就航時期については未定で、今後国土交通省航空局と調整する。

 就航延期について第一航空は、「運航に必要な施設検査等の延期のほか、発生した原因調査および今後の対策を含め安全な運航に万全を期すため」と説明した。

 と報じています。




(同社のHPより)



 いや~ ここまで来て、まだ飛ばない。
 本当に、本当に長い道のりです。

 運航会社は、県の補助を受けて、2機のDHC-6を既に購入しているので、今更白紙撤回ということはよもやないと思いますが、これまであまりにも延期続きだったので、不安がよぎります。


 何とか、この夏には間に合って欲しいものです。



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2022年5月1日日曜日

沖縄の軽石被害は想像以上に凄かった

 


 那覇泊港から粟国島に向けて出航した、フェリー粟国からの眺め。

 青い海原に時折ゴミのような物が浮いています。これはなんと軽石。ここだけではなく、軽石軍団が波状攻撃で襲ってきます。


 知識としては知っていた、沖縄などの軽石被害。もう収束しつつあるのかと勝手に思っていましたが、とんでもない誤解でした。

 2022年4月現在でも、まだまだ気が抜けないリアルな状況をお知らせします。





 変わってこちらは、今帰仁村の運天港。海は綺麗ですが、浮かんでいるのは全部軽石です。



 アップにするとこんな感じです。特に大きい物はありません。ほとんどが直径2~3㎝の物です。




 軽石は、昨年の8月13日から15日にかけて、小笠原の硫黄島の南方約60kmに位置する、福徳岡ノ場という海底火山が噴火し、まき散らされたものです。

 その量は、約1億立方メートルにのぼり、東京ドームの容積およそ80個分に相当するのだそうですが、あまりに多すぎて実感が涌きません。 


 火山から沖縄までは、約1300㎞ほども離れていますが、11月頃から、徐々に軽石が南西諸島に漂着し始めます。

 沖縄県の資料によれば、海のない南風原町を除けば、程度の差はあれ、南北大東島以外の、沖縄県の全ての市町村に漂着したのだとか。


 南北大東島の方が小笠原には近いのですが、この二つの島は、外周がほとんど断崖なので、軽石が漂着せず通過したのでしょうか。

 ちなみに、最も最後に漂着が確認されたのは、与那国島です。
 




 本島と伊是名島を結ぶ、フェリーいぜな尚円。

 出航前に、軽石の除去作業が行われていました。
 船のエンジンは、海水で冷やす水冷式ですが、吸水の際に軽石を巻き込んでしまうと、エンジントラブルが発生してしまいます。

 なお、本島の港を出港し、離島に向かう船については、今でも軽石の影響による欠航の可能性があるため、利用者には、出発前の確認が呼びかけられています。




 一刻も早く片付けたい軽石ですが、もの凄く面倒なことに、軽石を除去するのにも、様々な規制がかかります。

 河川、海岸、港湾区域であれば、各区域の管理者の許可が必要だったり、国立公園、自然公園内だったら、管理者への届出が必要になります。

 さらに、保管についても、一定規模以上になると届出が必要になったりと、本当に面倒。



 こちらは、伊是名島のタージ浜。東向きの海岸です。白っぽいのが普通の砂、黒っぽいのが軽石です。
 取り敢えず、まとめられた状態で放置されていました。




こちらは、100㎞弱ほど西の粟国島のウーグ浜。ここにも軽石が押し寄せた跡が。




 軽石は、本当に軽いのです。軽々と水に浮くのですが、そのくせ結構堅い厄介な代物です。

 軽い理由は、沢山の気泡を含むからで、いずれ波の力で砕けて沈むと言われています。ただ、それが何時になるのかは分かっていません。


 まさに自然の驚異。沖縄の人は、台風には慣れていても、軽石被害までは予期できなかったでしょう。

 がんじがらめに規制された現代社会を、あざ笑うかのような軽石。関係者の皆様、本当にお疲れ様です。





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2022年4月27日水曜日

那覇の国際通り 奇跡の1マイルは終わったのか

 


 沖縄随一の繁華街。那覇の国際通り。

 コロナ前は、観光客で溢れ、客引きが人を取り囲み、深夜でも賑やかで、と言うかうるさく、自撮棒で撮影しながら歩く外国人グループが歩道を占領していました。


 2022年のGWを間近に控えた国際通り。牧志側からアプローチすると、衰退した地方の商店街すら連想させるような、シャッター通り商店街と化していました。




 この状況は、コロナのせいで、一時的に休業しているわけではなく、もはや、多くの店舗が閉店、撤退してしまったということでしょう。



 通りに面した店なのに、壁にこんなに落書きがされている所もありました。ここまで!とは、ちょっと驚きです。 




 国際通りは、県道39号線のうち、県庁前から牧志辺りまでの区間を指します。
 戦後の焼け野原から一早く復興し、その距離が約1.6㎞であったことから、奇跡の1マイルと呼ばれていました。


 こちらは、2013年に撮った国際通り。この日は歩行者天国でした。外国人観光客はまだ少なかった時期ですが、活気に満ちていました。



 通りに繋がる、むつみ橋商店街。
 閑散としているのは、平日の日中だからかと思ったのですが・・・



 そういう訳でもなさそうです。




 宮古島でも、石垣島でも、あるいは、本島名護でも、中心市街地で休業、閉店した店はそこそこ見かけますが、沖縄一の中心街が、こんなことになっているとは。

 昨年、閑散とした夜の国際通りの情報をお伝えしましたが、その時はまだ、コロナが終息すれば、ある程度は元に戻るだろうという感じもありました。


 しかし今、沖縄に行く観光客が少ないわけではありません。修学旅行生も見かけたし、往復の航空機は、平日にも拘わらずほぼ満席でした。

 約2年半振りの混雑した那覇空港も経験しました。





 奇跡の1マイルは、皮肉なことに復帰50年を迎える年に、奇跡が終わってしまったようです。

 少なくとも、今年のGWに那覇に行く人は、このシャッター通り商店街を見てしまいます。

 ネットで最新情報を取っている人はともかく、ガイドブックなどを参考に、あるいは、過去の記憶で、土産物屋も飲食店も何でも揃う活気ある場所だと思って行く人は、結構衝撃を受けるでしょうね。



 国際通りの中心、むつみ橋交差点は、交通量はそこそこあるように感じたのですが。




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