同じ島の中にあるのに、道路が通じていないため船でしか行くことが出来ない秘境の集落。西表島船浮。このような場所は、沖縄広しと言えどもここだけ。
感覚的には、周辺の離島と同じです。
簡単に行けない分、離島の中の離島という感じがする、特別な場所です。
船浮港に上陸してから、集落を抜け、林の中の道を歩くこと約10分。秘境の中の絶景ビーチ、イダの浜に到着します。
弧状に広がる白砂のビーチです。波のあまり立たない、コーラルブルーの、沖縄らしいとても静かで綺麗な海岸です。
慣れた人は、船から降りるや否や、一目散にここを目指して歩き始めます。
少し沖の方まで行くと、シュノーケルも楽しめます。このときは、あまり天気が良くなかったのでこの程度の写真しかありませんが。
この浜に、直接船で乗り付けてくるツアーもあるので、人が多いというほどではないですが、秘境の割には、そこそこ人が泳いでいたりします。
船に乗って、歩いて、遠路遙々やって来た方が、達成感があっていいのにね。
船浮集落には、イダの浜を除きこれといった見所はないのですが、国の特別天然記念物イリオモテヤマネコが初めて捕獲された場所として(一部では)知られています。
雑学ですが、イリオモテヤマネコは、現地では「ヤマピカリャー」などと呼ばれています。「ピカリャー」とは、「目が光る物」を意味するそうですが、竹富町のゆるキャラ「ピカリャ~」はここから来ているとか。
船浮港は、暴風時の避難港に指定されていて、これは、先島諸島では唯一のものです。
船浮は、人口約40人。島内や石垣発の日帰り観光のツアーがあって、団体さん、と言っても少人数ではありますが、と鉢合わせになることも。
民宿があります。食堂が多分2~3軒。多分というのは、季節営業なんだか、臨時休業なんだかよく分からないけれど、「お食事は、今やってないんですよ~。」なんて軽く言われたりするから。
いかにも、ゆるい感じで、まあ、いいのですけど。
西表島の外周道路の北西側の終点、白浜の集落に船浮行きの船着き場があります。1日5往復ですが、冬期は1往復減便されます。
所要約15分。往復料金は960円です。
白浜までは、レンタカーが便利ですが、路線バスのほか、船会社の送迎バスが上原港発着便に合わせて運行されます。詳しくは、石垣島で乗船券を買うときに、窓口で確認してください。
0 件のコメント:
コメントを投稿