2020年4月27日月曜日

日本の渚100選 伊良部島の佐和田の浜よりも・・・



 
  伊良部島の北西部にある佐和田の浜。
 日本の渚100選に選ばれた名勝ですが・・・

 至る所に絶景ビーチがてんこ盛りの沖縄離島にあって、何故ここが?



 日本の渚100選は、大日本水産会という農林水産省の天下り団体が選考委員となり、1996年に選定されたものです。

 渚とは、一般には波打ち際のこと。であれば、なおさら、佐和田の浜が選ばれる理由が分かりません。佐和田の浜は、超遠浅で、干潮時は波打ち際など消失してしまいます。


 沖縄県にある日本の渚百選は、佐和田の浜のほかは、伊是名島と久米島のビーチの計3カ所。前浜もニシ浜も入っていません。

 (とまあ、そんなに力まなくてもその程度のものなのでしょうね。笑 )


 ちなみに、久米島の100選渚のイーフビーチはこんな所です。




 佐和田の浜は、下地島空港の東側に当たります。空港の西側、いわゆる17ENDの海はあんなに綺麗なのに、東側はそれほどでもないのは不思議でした。

 地図で見ていただければお分かりかと思いますが、佐和田の浜の南側には、伊良部島と下地島の間の入り組んだ海があります。

 ここいらの海は、まるで川か湖のように穏やかで、マングローブなどが自生しています。そのため、養分たっぷりの海水が流れて来るため、佐和田の浜一帯は、透明度が落ちてしまうからだそうです。

 なるほど~ 深いね。



 オットセイのような岩。1771年の明和の大津波の時に多くの岩が運ばれ、その名残のゴロタ石が多く残されています。



 佐和田の浜には、魚垣(ながき 又は かつ)と呼ばれる、干潟に積み上げた石垣が残されています。
 魚垣は、満潮時に浅瀬までやってきた魚を、干潮時に石垣の内側に閉じ込めて帰れなくする漁法で、2006年に、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産100選」に選ばれています。

 やっぱりここは、何かあるよな。笑笑




 佐和田の浜のすぐご近所に綺麗な海を発見。こちらは、佐和田の浜から北に1㎞ほどのところにある佐和田漁港です。 



 どう見たって、こっちの海の方が綺麗だよね。


 
 港の海が美しい、というのは、当ブログでずーっとお伝えしているテーマの一つですが、佐和田漁港も例外ではありません。

 海が美しい日本の港100選とかいうのはないんですかね。




 さて、佐和田の浜ですが、以前、宮古島の前浜で夕日の写真を撮っていたとき、島の高校生から「佐和田の浜の夕日は綺麗っすよ。絶対に行ってみてください。」と言われたことがありました。


 宮古島の宿に泊まっていると、佐和田の浜はちょっと夕日を見に行くには遠いのですが、頑張って行ってみました。

 このときは生憎雲が多くて、まあ、この程度でしたが、宮古島市の夕日の名所10選なら大丈夫そうです。





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2020年4月22日水曜日

絶景ビーチへと続く細い道『奥への細道』 慶良間編




 草木の茂った細い道を足下に気をつけながら歩いて行くと、奥の方に美しい海がチラッと見えて、いきなりハイテンションに・・・絶景ビーチへ誘う細い道、題して「奥への細道」。

 八重山編、宮古編に続いて慶良間諸島編です。



 冒頭の写真は、阿嘉島の海へと続く細い道。

 行き着く先は、絶景ビーチのニシ浜です。




 続いては、座間味島の海へと続く細い道。 



 ミシュラン二つ星の古座間味ビーチに到着します。




 こちらは、渡嘉敷島の海へと続く細い道。



 阿波連ビーチの入り口でした。




 海に囲まれている沖縄離島では、逆に、海に面した道というものがあまりありません。
 台風の際に、海沿いルートは使えないからです。

 港周辺を別とすれば、宮古島の与那覇湾沿いとか、石垣島の名蔵湾周辺の海を埋め立てて造った高規格道路など、限られています。
 
 だからこそ、細い道を辿って行かなければならないビーチが多いのです。

 

 しかし、大小様々な島に囲まれている慶良間諸島では、荒天時でも大波が立ちにくい場所もあるため、生活に身近な場所でも、海へと続く道があります。

 普通の路地、生活道路ですが、進行方向にはコーラルブルーの海が見えています。

 これは、慶留間島の奥への細道。



 こちらも生活道路ですが、阿嘉島の海へと続く道。正面に見えているのは、前浜と呼ばれる海です。



 狭い道、足場の悪い道、草木をかき分けて行くような道もありますが、その先にあるのはコーラルブルーの海なのだから、むしろ、そのギャップを楽しむ感じですかね。





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2020年4月18日土曜日

緊急事態宣言後の宮古・八重山情報(4月18日)



 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、4月16日、緊急事態宣言の対象地域が全国に広がりました。
 そんな中で石垣市では、島内で3名の感染者が確認され風雲急を告げています。

 4月18日現在の、宮古・八重山の状況をまとめてみました。




石垣市

 石垣市は、4月6日に来島自粛要請をしたところですが、本島以外では初となる感染者が、16日までに3名確認されています。
 うち1名は、感染後に市内の飲食店で飲食をしていることが判明し、濃厚接触者が100人以上いる可能性があり、感染が拡大することが懸念されています。

 石垣市は、16日に独自の緊急事態宣言を発し、全島民に対し、症状の有無に拘わらず、食料品の買い出し等必要やむを得ない場合を除き、2週間自宅待機するよう求めています。
 これは、東京都などと比べても強い表現です。

 また、上記の感染者と接触があると認識した人に対しては、外出禁止の徹底を呼びかけています。

 市内の小中高等学校では、休校が延長されています。

 

宮古島市

 まだ島内に感染者が確認されていないことから、石垣市に比べれば落ち着いていると言えそうですが、既に、4月6日に旅行者・帰省者に自粛を求める緊急メッセージを発表しています。

 小中学校は休校中です。そのほか、PCR検査を行った場合、結果判明までの間の待機宿泊施設の借り上げを発表しています。




竹富町

 経済的に石垣島とは切っても切れない竹富町では、石垣市の感染者発生を受けて危機感を強めています。

 竹富町でも、17日に独自の緊急宣言を出し、観光客だけではなく、工事関係者の入域も自粛要請したほか、各島民にも不要不急の島間移動をしないように求めています。

 役場では、管理職を除き、午前勤務者と午後勤務者に分け、感染リスクを分散しているそうです。

 竹富町の西大舛町長は、「会合などへの参加は厳に謹んでほしい」と呼びかけていますが、島の歴史や伝統文化を考えると、会合の自粛要請は、もの凄い危機感の現れなのだと思います。


与那国町

 同じく、石垣島とは切り離せない与那国島ですが、今のところは落ち着いているようです。
 八重山郡外からの来島者・帰島者については、同居の家族も含め、2週間の自宅待機を要請しています。


多良間村

 国の緊急事態宣言を受けて、多良間村も、来島中止と、島外への不要不急の移動を自粛するよう呼びかけています。




安栄観光・八重山観光フェリー

 4月9日から定期船の減便が行われており、石垣・竹富航路など石垣島と各島を結ぶ航路が、最大1日4往復になっているなど、運航は相当絞られています。
 また、主に観光用に利用されている竹富・小浜航路などの島間航路は、鳩間島を除いて、既に運休となっているほか、観光プランはすべて休止とされています。
 
 20日以降は、竹富町の要請により、石垣島と各島を結ぶ航路が1日2往復まで減便される予定です。


全日空・日本トランスオーシャン航空

 那覇・宮古、那覇・石垣航路などで減便されています。


路線バス(石垣島)

 カリー観光は空港・港間の路線バスを減便しています。東運輸は、観光バスの運休のほかは、微調整程度です。





 なお、石垣島で、濃厚接触者が100人以上に及ぶことについて、『中部病院感染症内科の椎木創一医師は、「最初に観察の範囲を大きく取って、実際にどれくらいの発症者が出るかを見ることはよくある」と落ち着いた行動を促す。「全員すぐにウイルス検査するのではない。まずは症状が出るかを注視していく必要がある」と話した。(沖縄タイムス4月17日配信)と報じられていることも、併せてお伝えしておきます。



 最後に当ブログから提案です。

 感染者をバッシングするのはやめましょう

 決して建前論を言うつもりはありません。
 
 もし、感染に至る経過に問題があっても、感染後の行動に問題があったとしても、感染者を非難することは、新たな感染者が名乗り出にくい状況を作り出します。
 そうなると、感染を隠したり、具合の悪いまま日常生活を続け、新たな感染を呼ぶかもしれません。

 重苦しく不安な日々が続きますが、冷静で、合理的な行動こそが解決を早めます。

 自分も人様のことをとやかく言える立場ではありませんので、自戒の意味も込めて、敢えて書かせてもらいました。賛同いただければ幸いです。





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