2026年1月23日金曜日

沖縄の空の便が来年度から減便になります

 

 全日空(ANA)は、1月20日に来年度の輸送計画を発表しました。沖縄発着便が一部減便となります。





 減便となるのは、関西・沖縄那覇、関西・宮古、関西・石垣便で、3月29日から運休になります。

 関西・沖縄便は3往復あるのが全滅。宮古、石垣便は元々1往復だったのがゼロに。

 静岡・沖縄便1往復も、10月1日から運休するようです。


 運休とありますが、Yahoo!ニュースによれば、「運航再開めどは立っていない。一時的なものではない」とのことで、事実上の路線廃止みたいです。


 このほか、福岡・沖縄便が、3月以降1日10往復から8往復に減便されます。






 今回の全日空の路線見直しのキーワードは、沖縄と関空のようです。

 関西空港に関しては、羽田線以外は運休(事実上の撤退)し、その一部を子会社のLCCピーチ・アビエーションに引き継ぐもようです。
 
 一方で、大阪伊丹・沖縄線は、1便増便し、1日4往復体制にします。ピーチの関西・沖縄便も増便されます。


 大都市大阪からは、近くて便利な伊丹空港に比べ、遠くて不便な関西空港はどうしても不人気なので、それは分かるのですが、何故沖縄便が削減されるのでしょうか。


 つまり、沖縄便も利用が芳しくないということなんでしょうね。
 



 JAL系では、日本トランスオーシャン航空(JTA)が4月から中部・沖縄便と沖縄・石垣便を減便します。

 中部・沖縄便は1日4往復から3往復に、沖縄・石垣便は1日7往復から6往復になります。

 琉球エアーコミューター(RAC)も3月から石垣・与那国便を1日3往復から2往復に減便します。
 沖縄・与論便、宮古・石垣便は増便するするそうです。

 石垣・与那国間は、かつてはJTAのジェット機が1日1便飛んでいましたが、大量輸送の必要はないとされ、小型のプロペラ機による1日4往復体制に変更されました。

 それが、遂に2往復まで減便されることになります。地元は結構ショックが大きいのではないでしょうか。




 そのほか、こんなニュースもありました。

 同じく1月20日付けYahoo!ニュースによれば、宮古島と多良間島を結ぶ便(1日2往復)を、マイルや特典を目的とした乗客が大量に予約し、島民が利用しづらい状況になっているというのです。
 
 移動目的がないのに、わざわざ金を払って飛行機に乗ることは「修行」と言われます。


 JALの上級会員になるには、長年に渡るJALグループへの貢献度がポイント換算され、一定数を超えると入会資格が得られます。

 JALグループ機の搭乗回数によってポイントが加算されますが、飛行距離や運賃に拘わらず、1搭乗ごとにポイントが付くので、飛行時間が短く折り返しも容易な宮古・多良間便は、修行にはちょうどいいのでしょう。

 修行者のせいで、島民の生活が脅かされているようにも感じますが、どうやっても赤字の路線維持のために、必要もないのに金を払って乗ってくれる修行者は、大変有り難い存在でもあるのです。


 提案ですが、満席の便に予約を持っていた修行者が、島民ために席を空けてくれれば、金は返さないけれど、実際に乗らなくてもポイントもマイルもあげる、という制度を創ったらどうでしょうか。

 修行者は本来の目的は達成できる上、社会貢献ができ、航空会社は運賃の二重取りができ、島民は助かるという、三方一両損ならぬ、三方一両得の素晴らしいアイデアだと思いませんか。 笑

 



 新着記事は、X(Twitter) と Facebookでお知らせしています。

 スマホでご覧の方へ
    最下欄の「ウェブ バージョンを表示」をタップしてウェブ バージョンに切り替えると、過去記事の検索などの機能が使えます。

2026年1月16日金曜日

若者の泡盛離れという困った問題

 


 若者が泡盛を飲まなくなったからといって、酒造会社はともかく、お前が困ることはないだろうって?

 まったく、その通りであります。ですが、やはりちょっと困るのです。

 今回は、そこら当たりのお話を少し詳しく。




 そもそも、泡盛云々以前に、酒を飲む若者が減っています。


 AIによれば、週5日以上酒を飲む人は、
 男性60代で41%、女性50代・60代で15%だったのに対し、
 男性20代は7%、30代は16%、女性は20代・30代は5%でした。

 確かに、昔に比べれば、仕事関係の飲み会は断りやすいし、高校生で酒を飲んだりタバコを吸ったりするのは不良っぽくってカッコイイ、みたいなこともありません。


 その結果、飲酒習慣は全体でも減少傾向で、厚生労働省の調査では、週に3日以上酒を飲む人は、いずれも男性の場合ですが、1989年の51.5%から2019年は33.9%に下がっています。


 泡盛はどうかというと、沖縄大学が2021年に公表している学術論文によれば、同大学生の嫌いな酒の第2位が泡盛で、約42%(重複回答。ちなみに1位はビールの49%)でした。

 オリオンビールで乾杯し島酒(泡盛)で盛り上がるといった、沖縄的飲み会は否定されているようです。

 そのせいか、泡盛の消費量を増やすにはどうしたら良いかという設問には、アルコールを感じさせないようにするとか、缶チューハイや缶ビールのように簡単に飲めるようにするといった、全然本質的ではない回答が並びます。


 こういう状況が続くと、泡盛はどんどん衰退し、沖縄といえども一部の人のみに愛好されるマニアックな酒になってしまうかもしれません。




 だけど、それで何が困るのか。


 一つは、泡盛は琉球文化だと思うからです。

 泡盛は、伝来当初からタイ米だけが使われています。今でも、酒造組合が一括してタイ米を買い付け、各酒造会社に分配しています。

 つまり、どこも原料は同じなのです。、
 それを黒麹を用い、仕込みは一回だけの全麹仕込みで、単式蒸留器で蒸留する、それも共通です。


 琉球処分(1879年)以前は、40人の専門職人が泡盛を造っていたそうです。

 万が一酒造りに失敗すれば、軽い場合でも蒸留器没収の罰、重いものだと家財没収、さらに島流しの刑まであるという、とんでもないことになっていました。

 それほど泡盛は貴重なもので、王府の監視の下、厳重な管理・保管が行われていました。


 大衆の酒になった今でも、泡盛は昔ながらの製法で造られています。

 そんな泡盛が、飲み手が少なくなって特別な酒になってしまうのは残念です。




 もう一つは、泡盛ならではの古酒の存在です。

 泡盛は、熟成して古酒になるという素晴らしいポテンシャルを持っています。


 多くの酒は、熟成します。

 泡盛は、ウイスキーのように樽で保管しなくても、瓶に詰めた後も熟成を続けます。ワインのように厳格な温度管理は不要です。

 瓶詰めされて製品化した後も、熟成を続けるのです。つまり、買ったまま放っておいても、徐々に徐々に旨味を増していくのです。


 昔の人はそのことに気が付いていて、戦前には、50年とか100年古酒とかとんでもない泡盛が貯蔵されていたそうですが、戦災でほとんど喪失してしまいました。



 戦後、酒税法の特例もあり、安い大衆の酒になった泡盛ですが、そのおかげで有り難みが薄れた面もあります。

 しかし、泡盛のポテンシャルは変わりません。


 若い人なら、安い泡盛の新酒を買って日の当たらない所に保管しておけば、50年後には想像を絶する酒になっているかも知れません。

 メーカーは違っても新酒では同じような味の泡盛ですが、50年経ったら全く別物になっているでしょう。
 もしかしたら、同じ銘柄の酒でも違った進化を遂げるかも知れません。


 自分にはもう、そんなことはできません。50年古酒をどうしても飲みたければ、金を積んで探すしかありません。


 それは若者の特権です。主権在民、いや酒権在民なのであります!

 だから、「泡盛の消費量を増やすにはどうしたら良いか」と問われたとき、「アルコールを感じさせないようにする」なんて言わずに、王道の泡盛道を突き進んでもらいたいのです。


 (段々何を言ってるのか分からなくなって来ましたが、泡盛を飲んで酔っ払っているわけではありません。笑 ) 




 「酒は百薬の長」

 これは、中国「新(紀元8年~)」の皇帝「王莽(おうもう)」の言葉だとされています。

 現在、酒と健康に関する因果関係は様々な形で検証されていて、結果は、どうも呑兵衛には分が悪いようですが、こんな言葉が2000年以上受け継がれているのは、やっぱり、皆酒が飲みたいからなんでしょうね。



 新着記事は、X(Twitter) と Facebookでお知らせしています。

 スマホでご覧の方へ
    最下欄の「ウェブ バージョンを表示」をタップしてウェブ バージョンに切り替えると、過去記事の検索などの機能が使えます。

2026年1月9日金曜日

宮古・八重山の離島の人口減少が止まらない

 

 1月4日の朝日新聞が報じたところによれば、全国各地の離島の人口が急減しているそうです。離島人口は、1955年と比べ、2020年は3分の1にまで減少しています。

 もちろんこれは、沖縄の離島も同じです。



 夏を中心に大勢の観光客で溢れかえる、宮古・八重山の島々。それにも拘わらず、宮古島と石垣島以外の島は、人口が減っています。

 そのペースも結構凄まじく、例えば波照間島は、50年前の本土復帰の時に約千人だった島の人口は、今や500人を割っています。

 同じく、約4千人だった与那国島は、1600人余りに。しかも、2016年に移り住んだ自衛隊員とその家族250人程を含めての数字です。

 西表島は、約3千500人が約2千400人になっています。

 小さな島ではもっと顕著で、鳩間島が約200人から30人ほどに、宮古島のお隣の大神島も約200人から20人ほどにまで減少しています。

 竹富島でも、約400人が320人となっています。




 日本全体の人口は、昨年12月現在約1億2316万人で、減少傾向ではありますが、ピークだった15年ほど前と比べて1%程度しか減っていません。

 離島の人口減少がハイスピードで進んでいることがよく分かります。


 もっともこれは、離島だけの問題ではなく、もちろん沖縄だけの問題ではありません。

 過疎地は、若い人にとっては学校や仕事、高齢者にとっては医療や介護の面で、住みやすい場所とは言えなくなっています。それが島になると、物流の問題も生じます。

 さらに宮古・八重山の離島ともなれば、物流の拠点となる宮古島・石垣島ですら離島扱いされているわけです。

 生まれ育った地、というだけではもはや限界です。


 しかし、宮古・八重山諸島に限っては、観光客が大勢来るから大丈夫だろうという見方もあります。




 自分の考えは逆です。こんなに観光客が来るのに、それでも人口を維持できていないと捉えるべきだと思うのです。


 例えば、波照間島の年間入域客数は延べ32,857人(令和6年)です。

 海が荒れやすく、八重山の中で最も難易度の高いと思われる孤島ですら、夏を中心にこれだけの人がやって来てくれます。

 それでも、島人の生活を支え、インフラを維持するのは難しいようです。年間50万もの人が押し寄せる竹富島を除いては、多かれ少なかれ、どこも同じことが言えます。


 そんなところに、万一観光客が来られない事態に陥ったら、例えば自然災害とか、交通障害とか、事件・事故が起こったら、それをきっかけに島の命運が尽きてしまうまも知れません。


 伊良部大橋で宮古島と繋がる伊良部島。

 イメージでは、宮古島の一部のような感じですが、かつては独立した町であり、人口も1万2千人程いました。

 今では、島の人口は5千人程にまで落ち込み、高校も廃止され、現実にも宮古島市の一部となっています。


 同じく、来間大橋で宮古島と繋がる来間島。
 
 数百人収用のリゾートホテルは出来ましたが、島の人口は540人から約150人にまで減少し、小学校も中学校も廃止されました。

 橋が架けられたことによるストロー効果の影響だと思われますが、宮古島市自体の人口も僅かながら減っています。



 
 コロナ以来ずっと感じているのですが、沖縄というところは、行政も観光関係者も、観光客は来て当たり前と思っている節があります。

 改めて書きませんが、観光客を大事にしない、観光客の立場になって親身に考えてくれないと思う出来事が、いくつも、いくつもあったのです。

 もちろん、観光関係者を十把一絡げにしてそう言い切るのは失礼でしょうが、全体としてはそうだということです。


 観光資源があっても、それだけでは島は守り切れないということなのです。夢のような開発計画を語る前に、足下の現実に向き合った方がいいと思うのですが。

 それとも、この際小島は切り捨て、宮古島と石垣島に全て集約するのでしょうか。


 日本の人口は減少傾向にある。離島はその傾向が著しく顕著である。観光地である宮古・八重山の離島でも、全国平均を遥かに上回るペースで人口減少が進んでいる。

 残念ながら、これが現実なのです。



 新着記事は、X(Twitter) と Facebookでお知らせしています。

 スマホでご覧の方へ
    最下欄の「ウェブ バージョンを表示」をタップしてウェブ バージョンに切り替えると、過去記事の検索などの機能が使えます。