2025年3月4日火曜日

宮古・八重山島旅ガイド 旅の準備

 

 宮古・八重山旅行が決まり、さあ準備!という段階での細々としたお話をします。




服装など

 沖縄だからといって特別なものは必要ありませんが、5月や10月だと、向こうは基本夏ですが、出発地はまだ春、もう秋なので着ていくものに迷います。

 沖縄に着いて空港のボーディングブリッジを渡る瞬間、「蒸し暑い!」と感じることになるので、その場で1枚脱いだら夏服、みたいなのが楽だと思います。


 一方、暑い沖縄は、建物内や乗り物内が想像以上にクーラー効き過ぎなことがあるので、真夏でも羽織るものを必ず持参してください。

 日差しが強いので、帽子も必需品です。島では風が強いことが多いので、日傘は不向きです。 

 なお、冬場に行く場合は、晴れると20度を超してくる日もありますが、雨が降り北風が吹くことが多いので、そうなると「内地の冬よりは少しマシ」程度にまで冷えます。
 服装で調節する必要に迫られます。



持って行くといい物

 日焼け止め:都会より空気が澄んでいて、内地より緯度の低い沖縄では、その分紫外線も強いので、日焼け止めは必需品です。

 酔い止め:船酔いするシーンは、八重山の高速船、グラスボート遊覧、ダイビングポイントに船で向かうとき、台風等で着陸前に飛行機が揺れる場合など意外と多いので、気になる人は忘れずに。

 島ぞうり:ビーチサンダルのことです。宮古・八重山は海が観光の目玉ですから、泳がなくても砂浜を歩けるように、濡れてもいい底の平らなサンダルを用意するといいでしょう。

 サングラス:自分は写真撮影の邪魔になるので着用していないのですが、紫外線の強い沖縄では、サングラスをした方がいいという意見が多いので、自分も考えようかと思っています。

 傘:持って行くというより常に持ち歩いた方がいいと思います。向こうでは、晴れていても片降り(かたぶい)と呼ばれる急なスコールがあります。

 空が暗くなり、ヒヤッとした風を感じたら時間との勝負です。大至急屋根のあるところまで避難するしかないのですが、傘があれば取り敢えずしのげます。

 飲料:これも、持って行くというより常に持ち歩いてください。夏の沖縄は、喉が渇くという生やさしいものではなく、飲まないと倒れるレベルです。

 ビーチ周辺では、そもそも自販機すらなかったり、自販機はあっても商品は売り切れのままというところも少なくないので、なくなったら買えばいいという発想が通用しない場面もあります。


 竹富島ほか、八重山の各島に行く場合は、リゾートホテルに泊まる場合は別として、何か足りない物を現地で調達できる売店がほとんどありませんから、ご注意を。




海で泳ぐ場合

 普通に海遊びをする程度ならば、水着やタオルなどがあれば、特に用意する物はありませんが、シュノーケリングをするときは、サンゴに触れると怪我をするので、一般的には、ラッシュガード、スパッツ(レギンス)などで体を保護することが望ましいとされています。

 また、シュノーケリング中、一番ぶつけやすく怪我をし易いのは手なので、グローブ(百均で売っている物でも十分)を用意してください。


 シュノーケリングの道具、ライフジャケットやウエットスーツは、自前の物を持って行く人もいますが、滅多に使わないのであれば、高いし荷物になるので、レンタルという手もあります。

 電話一本でホテルまで届けてくれる業者もあります。

 シュノーケリング3点セット(シュノーケル、マスク、フィン)程度ならば、大きなホテルや、有名ビーチでは業者から、予約無しで借りられることもあります。

 シュノーケリング自体の経験が浅い人は、ガイドやショップの主催するシュノーケリングツアーに参加し、そこで借りて併せて使い方を教えてもらうのがいいと思います。


 ところで、宮古・八重山のビーチは、更衣室やシャワーがない所もあり、あっても狭かったり綺麗でない所も多いのですが、かつて、次のように語ってくれた女性がいましたので、参考まで。

 「宿で着替えを済ませ、水着の上にTシャツとショートパンツというスタイルで出かける。
 綿のTシャツよりも、速乾性の素材のものがいい。下もデニムとかではなくて、乾きやすいポリエステルのショートパンツ。
 海から上がった後、サッとタオルで拭いてシャツ・パンツを着れば、休んでいる間に大体乾くから、着替えないでそのまま帰る。」





現金とキャッシュレス

 宮古島、石垣島では、クレジットカード、電子マネー、何とかペイが使えるところが増えていますが、八重山の離島に行くと、現金のみという所がまだまだ多いので、注意してください。

 鳩間島を除く各島の郵便局にはATMがあるので、上手く活用してください。



その他

 宮古島、石垣島では、オールカラーで数十ページという豪華な観光ガイドや地図などが無料で配布されています。
 情報と広告が入り交じったものですが、パラパラと見るだけでも気分が上がってくるので是非ゲットしてください。

 空港や、離島ターミナルのほか、ホテルやレンタカー屋にもあったりします。



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2025年2月28日金曜日

宮古・八重山島旅ガイド ステマ広告やら口コミやら



 ネットで簡単に大量の情報が得られる時代ですが、ネット情報は、今更いうまでもなく玉石混交です。

 しかし、ネット無しで旅の情報を得ることはほぼ不可能といってもいい昨今、宮古・八重山の旅情報に関して、どのようにネットと付き合っていけばいいのでしょうか。




 人の創ったサイトをみてとやかく言うのも気が引けるのですが、具体的に書かないとイメージがわかないと思うので、一つ試してみました。

 「宮古空港と下地島空港どっち」という検索ワードで検索すると、いくつもの記事がでてきます。


 それらをザッと見ていくと、「下地島空港は(遠いから)対応しないレンタカー会社がある」とありました。これは有益な情報です。
 レンタカーは、利用空港とセットで考える必要があります。
 
 「下地島空港からは、航空機と連動している路線バスが利用できる」というのも有益な情報です。
 レンタカーを使わない人にとっては、バス便に関しては宮古空港より下地島空港の方が楽です。

 「お土産を買うには、宮古空港の方が店が充実している」という情報も役に立ちます。


 一方、あるサイトには「宮古空港は観光スポットにアクセスしやすい」とありましたが、別のサイトには「宮古空港は市街地にアクセスしやすく、下地島空港は観光スポットにアクセスしやすい」とありました。

 どっちなの?という以前に、これは大して重要な情報ではありません。両空港間は車で30分強の位置関係です。どちらでも大差ありません。
 そもそも、市街地・観光地という括りは大雑把過ぎます。
 

 「LCCを利用する人は下地島空港を、大手を利用する人は宮古空港を」という情報は意味がありません。
 ジェットスターやスカイマークを利用する人は、必然的に下地島空港発着となり、JAL・ANAの人は宮古空港になります。空港を選べる訳ではありません。


 あと書いて欲しかったのは、下地島空港利用だと、条件が整えば、着陸時に絶景の17ENDの海を眺めることができるという情報です。
 条件とは、晴れていて、北風ではなくて、右側窓側席が取れていることです。


 ということで、ネットには役に立つ情報が色々ありますが、一つの情報だけでなく、できるだけ多くの情報に当たること、そしてその中で、信頼できる情報源をみつけられるとラッキーです。




 そうした中で、ちょっと問題のあるネット情報もあります。広告などの目的で、ウソ、大袈裟な内容や、いい話ばかりを書きデメリットを隠す内容のものです。

 「冬の沖縄はメリットいっぱい」というのはその代表格です。冬場は旅行代金が安いなどのメリットもありますが、天気が悪いという強烈なデメリットがあります。


 また、そもそも沖縄のこと、宮古・八重山のことをよく知らないで書いているものも少なくありません。

 一例を挙げると、「沖縄は日差しが強いから日傘が必需品」といった情報です。

 風が強く、屋外で遊ぶことの多い宮古・八重山では日傘はむしろ邪魔です。必要なのは帽子でしょう。




 玉石混交の代表格ともいえるネット情報に、口コミというものがあります。

 実際に利用した人の生の感想であって、まさにネット時代ならではの貴重な情報源なのですが、その分いい加減もの、悪意をもった口コミもあり、扱いが難しくなっています。


 その仕組みに問題があるものもあります。

 ある口コミでは、宿の部屋、風呂、朝食、夕食、清潔度、接客などを5段階で評価するシステムです。

 某ゲストハウスは、素泊まり宿でありその分価格も安いのですが、サービスとして、朝パンとコーヒーを提供していました。

 この宿は、旅館業法上調理した料理の提供はできない構造であり、宿としては善意のサービスなのですが、口コミでは朝食が5段階の1とか2と評価され、それが全体の評価も下げるため、怒ったオーナーは提供を止めてしまいました。


 コスパが反映され難いという問題もあります。

 「部屋は綺麗で広く、調度品もオシャレで、フロントの接客も大変良かった。」とあっても、1泊ン万円のホテルなら、それは当然でしょう。


 口コミをどのように読んでいくかも難しいのですが、経験上言えるとすれば、次のようなことが挙げられます。

最高の評価と最低の評価は見なかったことにする

 コメントが複数ある場合は、「部屋は綺麗で食事は美味しく宿の人は親切で絶対また泊まりたい。」、「部屋は変な臭いがし食事は冷たく要望も無視された。もう泊まることはない。」という両極端のコメントは、見なかったことにするのがいいと思います。


客観的な情報は有益な場合が多い

 細かい話でも、客観的な事実を指摘したものは有益な情報であることが多いようです。
 「朝食バイキングに郷土料理が色々あった」「チェックアウト後もシャワーを使わせてくれる」「駐車場が狭くて駐めるのに気を遣う」「エレベータが1基しかなく時間帯によってエレベータ待ちが発生する」といったものです。


客観性の乏しい情緒的な口コミは割り引いて

 逆に、客観性の乏しい情報は、まったくウソではないにせよ、割り引いて考える必要があります。
 「オーナーも従業員もみな明るく親切だった」「フロントが感じよく到着早々気分が上がった」「オーナーが常連とだけ親しげに話している」「掃除が行き届いておらず部屋も暗い感じがする」といったものです。





 最近厄介なのが、ステマ広告、インフルエンサー広告です。

 ブログ記事や旅行記のように見せかけておいて、読み進んでいくと特定のホテル・業者の広告だったりするものです。

 当ブログで島旅ガイドを書きたくなったのは、あまりにも酷いステマ広告が次々と登場するからです。


 「何処何処ホテルに泊まってこんなサービスがあって最高でした。」的な記事を読むと、ついそこに行ってみたくなりますが、それこそが狙いなので、クールに対応する必要があります。

 読み進めている内に、特定の業者、商品等が登場した場合は、話半分、話3分の1と思ってちょうどいいくらいかも知れません。


 当ブログでも、特定の宿やショップを紹介した記事が若干ありますが、自分の書いたものだけ信じてくださいという訳にもいかないので、当ブログの記事も、特定の宿等が登場するものは、情報ではなくネタだと思ってください。
 

 なお、少しうんちくを語ると、ステルス(stealth)とは隠密の意味で、敵のレーダーから発見し難くする軍事技術のことです。

 ステルスマーケティング(造語)、ステマ広告とは、要するに、広告であることを隠して、あたかも客観的な情報提供に見せかけた広告のことです。

 インフルエンサーマーケティング(インフルエンサー広告)とは、インフルエンサーに広告記事を書いてもらうことで、ステマ広告に近いものが少なくありません。

 本来インフルエンサー(influencer)とは、情報発信をビジネスとしていて、SNS等で世間に与える影響力が大きい人のことですが、そこまでではない人もインフルエンサーと呼ばれ、今やインフルエンサーのインフレーション状態です。 


 ネットの世界には、有益な情報が沢山あるので、問題はどうやってそれを探し出すかなのですが、これは、旅情報に拘わらずすべてのことに共通です。

 将来的は、きちんと情報が整理されているかも知れませんが、当分は、溢れる情報を上手く使い分けるしかなさそうです。


 そんな面倒なことやってられるか!と仰る人は、信頼できる情報提供者を探すしかないですね。



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2025年2月24日月曜日

宮古・八重山島旅ガイド 滞在日数と巡り方

 

 宮古・八重山を旅するとき、各島の見所を効率良く廻るのといった行程はお勧めしません。

 宮古・八重山島旅ガイド、今回は、宮古島、石垣島、その他八重山の各島に何日くらい滞在してどう巡ったらいいか、という話です。

 


 沖縄離島(宮古・八重山に限らず)に行った人の滞在日数は、少し古いデータですが、

 3泊4日 41.9%
 2泊3日 23.6%
 4泊5日 15.2%
 5泊以上 14.7%
 1泊2日  4.7%

 となっていました。(「沖縄の離島観光に関する意識調査」平成29年3月17日 詳しくはこちら。)

 この数字は、団体旅行を含んだものですが、2~3泊が全体の3分の2を占めています。


 沖縄に行くからには、1週間くらいかけてゆっくり行きたいと言う人もいます。でも、ゆっくりノンビリ、などと言ってなかなか腰が上がらない人も。

 それならば、2~3泊で、何なら1泊でもサクッと行っちゃったらどうでしょうか。以前と比べれば航空券も割安になっていることだし。


 宮古・八重山までは、東京からは約2千㎞の彼方ですが、飛行機移動なので、大都市圏からは3時間を切ることもあります。

 空港でレンタカーを借りれば、島内のほとんどの場所に30分以内で到着できます。朝早い便で出発可能な人ならば、その日の昼はコーラルブルーの極上の海で迎えることも十分可能です。

 


 短期間の旅行では、行ける場所も限られてしまうのでは、と思われるかも知れません。

 しかし、限られてもいいと思うのです。喩え何処か1箇所でも2箇所でも、そこでゆっくりじっくり遊べば、ほぼその島を満喫できると思います。

 理由は、宮古・八重山の見所・ビューポイント・観光名所はそれほどバラエティに富んでいないからです。


 宮古島(+周辺離島)で例をとると、見るべき場所は全て海なのですが、17END、渡口の浜、砂山ビーチ、前浜、トゥリバー、インギャーマリンガーデン、東平安名崎、ネコの舌、フナクス、伊良部大橋、池間大橋、来間大橋、大神島などなど、オールジャパンでもトップクラスの美しい海がてんこ盛りです。

 ほかにも、シュノーケリングのポイントとして、シギラ、中の島、吉野海岸、新城海岸などもあります。

 これらを2~3日で制覇することは物理的には可能ですが、そういうスタンプラリー的な旅が楽しいかどうかは、ちょっと疑問です。


 竹富島には観光バスがあって、1時間もあれば島内を見て廻れますが、それでは島の魅力は味わい尽くせません。

 伝統建造物保存地区で島のある集落を、水牛車に乗って、自転車に乗って、歩いてこそ、「ゆったりと流れる島時間」を感じることができるのだし、コンドイ浜に行ったら、泳がなくても砂浜を歩いみれば、超遠浅でオンリーワンのビーチを堪能できると思います。


 宮古・八重山の一番のウリは、他の地域では見ることのできないコーラルブルーの美しい海です。
 
 京都・奈良の寺社巡りなどとは違い、宮古・八重山は、ポイントを決めてその場所でゆっくり遊ぶ、ゆっくり過ごす方が、満足できると思うのです。





 冬場のオフシーズンによく広告が出る、「八重山4島巡り」ツアーというものがあります。

 石垣島を起点に、西表島の仲間川のマングローブ林を船で巡り、水牛車に乗って由布島に渡って昼食を食べ、竹富島でまた水牛車観光をして、石垣島に戻って川平湾でグラスボートに乗るといった超定番のコースです。

 一流ホテルに泊まり、その割には価格もリーズナブルです。

 これは、オフシーズンの観光を促すために、団体客受け入れ可能で、かつ、雨が降っても何とかなる場所だけを巡る、練りに練った旅行会社サイドのゴールデンプランです。


 しかし、フリーで行くならばそういう観光の仕方をまねる必要はまったくありません。

 運転免許を持たない若い人も増えています。超車社会の宮古・八重山では、効率良く廻るには車が欠かせませんが、敢えて非効率に廻っても、満足度に差は出ないように思います。



 というわけで、長期滞在ではなくてもいいから、とにかく行ってみること、あちこち廻らなくてもいいから、場所を絞ってそこでじっくり遊ぶことをお勧めします。

 そして気に入って再び訪れることがあれば、その時は、前とは違う場所に行ってみてはいかがでしょうか。

 

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