最近、竹富町のHPにこんなお知らせが掲載され、ネットで話題になっています。でも一体何が問題なのでしょうか。
【町民の皆さまへ 旅客船の利用についてのお願い】
石垣空港の国際線定期便が再開され、今後、観光客の入域数が大幅に増加することが見込まれています。
石垣空港の国際線定期便が再開され、今後、観光客の入域数が大幅に増加することが見込まれています。
それに伴い、島発着の船便が混雑し、特に土日や連休などは事前予約等で満席になるケースが増える可能性があります。
竹富町では、町民の皆さまが通院・通学・買い物など、日常生活のために船を利用しており、多くの方が当日に乗船券を購入されています。
しかしながら、観光客の予約が増える中で、当日に乗ろうとしても満席で乗れない事態が懸念されています。
町では、町民の皆さまの大切な生活交通を確保するため、余裕を持った乗船券を購入していただくようお願いしております。
竹富島、西表島、小浜島など竹富町の各島の住民は、生活のため、船に乗って石垣島に行かなければなりません。
スーパーも、銀行も、高校も、大きな病院も石垣島にしかありません。竹富町役場ですら、石垣島にあるのです。
石垣港と各島を結ぶ八重山航路は、竹富町民にとってまさしく生命線です。船が観光客で溢れて町民が乗れなくなったら大変なことになってしまいます。
でも、そんな一大事なら、町として船を増便してくれとか、町民優先枠を設けてくれといった要望をするべきでは?と思いますよね。
八重山航路は船ですから、もちろん定員があります。
ただ、コロナ以前は便数も多く、また、並んでいる人が多ければ後続の便がでるなど融通が利いたので、通勤電車感覚で気軽に乗ることができました。
予約のシステムは以前からありましたが、夏の波照間行きの朝1便のような人気便でなければ、町民はもちろん、一般の観光客でも、あらかじめ船を予約して乗るという発想はほとんどなかったと思います。
それが近年、スマホで簡単に予約ができることになったことや、現金決済を嫌う外国人がネット予約に走るなど、あらかじめ予約をして船に乗る人が増えてきました。
加えて、船会社も人手不足などで減便し、多客時の後続便も以前ほど柔軟に運航できなくなっています。
上記の竹富町のお知らせでは、「余裕を持った乗船券を購入していただくようお願いしております。」とあるのですが、「余裕を持った乗船券の購入」と言われても、何をすればいいのかよく分かりません。
これは要するに、町として打つ手がないということでしょう。
増便や町民優先枠の要請をしたけれど、聞いてもらえなかったのかも知れません。
八重山航路を担うのは、安栄観光・八重山観光フェリーの2社で、いずれも民間会社です。
沖縄本島と、慶良間諸島、粟国島、伊江島、伊平屋島などを結ぶ航路は、それぞれの島(村)が運営する公営です。
町民の生命線である八重山航路が、民間会社によって運営されているのは、それだけ利用客が多いからでしょうが、これは竹富町の財政にとってはもの凄く有り難いことです。
町にとっても、町民にとっても、安栄観光さまさま・八重山観光フェリーさまさまなはずです。
行政の役割として、両社と緊密で良好な関係をキープすることが極めて重要だと思います。
もしかしたら、訪問税の徴収を巡って両社との間にしこりができたのでしょうか。
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