2026年2月17日火曜日

沖縄の「ゆいレール」 現在・過去 未来は? Ⅰ

 

 今年の夏が来れば、開業23年となる沖縄都市モノレール、「ゆいレール」。

 でも、ほとんどの人にとっては、「ゆいレールって20年ちょっと前までなかったの?」という感想だろうと思います。

 それほど定着し、今や那覇市民や観光客にとって、なくてはならない存在となったゆいレール。

 しかし、そんなゆいレールに明るい未来はあるのでしょうか。




 ゆいレールがなかった時代を知っているオッサンとしては、ホントに便利になりましたよ、といか言いようがありません。


 当時那覇空港では、飛行機到着に合わせて、タクシーが何百台と待機していました。ですが、タクシー乗り場には、長蛇の列。

 タクシーは乗るのに時間がかかるためです。

 かと言ってバスは使えない。道路渋滞に加え、大きな荷物を持った観光客の乗降に手間取るため、歩いても行けそうな距離に2~30分かかるのも日常茶飯事。

 宮古島や石垣島に行く時に那覇で前泊したくても、結構大変だったのです。

 
(開業当時のチラシ)
 

 ゆいレールは、沖縄唯一の鉄軌道路線です。

 那覇空港駅・てだこ浦西駅を結ぶ全長17㎞のミニ路線で、開業は、2003年の8月。2019年に首里駅・てだこ浦西駅間が延伸されました。

 僅か17㎞の間に駅が19もあります。

 車両の車体長は、13m・14mと小型でかつ2両編成、定員は165人。一部の編成が最近3両編成へと増強されています。

 ちなみに、JRや大手私鉄の車両は18m~20m、路線バスが12m程度なので、電車というより大型のバスが繋がって走っている感じですかね。


 駅間が近いことやカーブが多いことからスピードは出ません。全て各駅停車で、駅数も多いことから、全区間17㎞を38分かけて走破することになります。

 

 一方、高所を走るため眺望は良く、その点は、観光客のみならず地元民にも好評です。

 また、普通の電車と違ってゴムタイヤなので、勾配に強いのも特徴です。

 古島駅から約57‰(パーミル:1000m当たりの標高差)の上り坂が続き、最急勾配は、儀保駅 ・ 首里駅間の60‰です。

 一般的な鉄道は、国交省の基準で最大35‰とされていることからも、ゆいレールの強みが分かると思います。






 開業前、ゆいレールは赤字になるとの見方もあったのですが、当初の想定よりも利用客が増加、インバウンドのおかげもあって順調に推移し、路線の延伸や一部編成の3両編成化も成し遂げました。

 ご多分に漏れずコロナで苦戦。2020年に赤字転落し、以来4年間赤字が続きましたが、2024年度に5年振りに黒字転換。

 昨年2月に値上げをし、初乗りが230円になりましたが、その効果もあって、2025年度は5億8千万円の黒字となりました。

 累積債務も2029年度に解消を目指すそうです。


 一見、順調そうに見えるゆいレール。ですが、果たしてこの先に明るい未来が開けているのでしょうか。


 続く



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