2013年1月20日日曜日

冬の沖縄旅行って・・・

 冬の沖縄は、夏より過ごしやすくて、安くて空いていて台風も来なくていいことずくめじゃないの?



 よく聞かれるのですけどねぇ。気持ちはすっごくよく分かるのですが、結論から先に言えば、冬の沖縄は天気が悪いのであまりお勧めは出来ません。


 冬場の典型的な気圧配置は西高東低、つまり、大陸で高気圧が発達します。このとき沖縄地方は、高気圧の縁に当たり、等圧線に沿って北風が吹きやすくなります。
 海上を通過した風が島にぶつかるところで、雲が発生しやすくなるのです。

 また、高気圧が移動性となって日本海側でも雪が止み晴れるような時でも、沖縄の遙か北側を通過するので恩恵を被ることが少ないのです。

 日照時間は、夏場のほぼ半分。晴れても夏のようにスカッとした青空はなかなか臨めません。


 沖縄の冬の天候は、基本「曇り時々雨」なのです。

 本島より遙か東側に位置する南北大東島は、冬場の晴天率は本島などよりも高いみたいですが。

 

 もっとも、泳がなくても美しい海が見られなくても、別の目的があるから構わないという方も当然いらっしゃるでしょう。
 もう少し、丁寧にみていくと、冬場のメリットとしては、

・台風の心配がない。
・オフシーズンのため、航空券、レンタカー、ツアー代金が安い。
・同じく航空券、宿、ツアーの予約が容易。
・内地に比べ暖かい。
・冬でも花が咲き、木は葉を落とさない。
・冬ならではの食材がある。
 琉球イノシシ、タンカン、色付いたシークヮーサー、島ニンジン、車えび等
・ホエールウオッチングは、冬ならではのお楽しみ。


 座間味島沖で見た鯨です。2月下旬頃です。
 でも、このときはこの程度。鯨に接近できるかどうか当たり外れがあります。
 しかも、思いっきり船酔いしました。(泣)








 一方、デメリットは、

・晴れることが少なくコーラルブルーの海を眺められる確率は低い。
・風が強く、離島便は欠航が多くなる。また、揺れることも多い。
・ダイビングを除き、ショップの多くは冬場は営業しない。
・北風が吹くことが多く、体感温度的には思った以上に寒い。
・また、暖房設備があまりないので、本当に寒い日はかなり辛いかも。
・団体客は逆に増えるので、特定の観光地は夏以上に混雑することがある。
 西表島仲間川、由布島、竹富島集落、石垣島川平湾、宮古島東平安名崎等

 ということになると思います。


 ちなみに、泳ぐのはどうかといえば、「水温は気温の2ヶ月遅れ」といわれるように、変動が緩やかなので、晴れて風のない日なら、11月、場合によっては12月でも泳いでいる人を見かけます。
 1月・2月はさすがに無理で、3月になって最高気温が25℃を超えてくるような日でも泳ぐのはまだちょっと無理。
 GW頃になると結構皆泳いでいますが、まだ水は冷たく、浅瀬以外はちょっと辛い、そんな感じです。

 なお、ここで泳ぐというのは、普通に水着で泳ぐという意味で、ウエットスーツを着用して冬に泳いでいる人も居ることはいます。


 

 沖縄に行きたいという人の多くは、泳ぐ泳がないにかかわらず、南国らしい青空や、コーラルブルーの美しい海が見られなければ魅力半減だと思います。
 そういう人達にとっては、冬場の沖縄は安くて空いているけれど、晴れるかどうかは保証の限りではない、いわばギャンブルです。



 小ネタですが、平成12年1月に那覇や本島北部で雪が降ったとされますが、気象庁は正式には確認できなかったとしています。
 また、昭和52年に久米島でみぞれが観測された(これは正式に)ことありがます。


 




 冬の沖縄が、本州太平洋側のように連日晴れの天気なら本当に天国だと思いますが、世の中うまくいかないもので。


 こういうお楽しみならば、オールシーズンOKですね。



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