下地島空港のタッチ&ゴー。
かつては、特急列車が1日に何十本も走っていたのに、今や、2両編成のローカル電車が1時間に1本だけ。
喩えて言えばそんな感じですかね。
JAL・ANA撤退の経緯については、こちらのとおりですが、
これを書いたのが、2年前の5月。
結局、ANAは、平成26年度いっぱいで完全撤退し、JALの子会社のRAC(琉球エアコミューター)と海上保安庁の小型プロペラ機が細々と訓練飛行を行っている状況です。
この記事も、多くのアクセスがありました。
皆さん、訓練飛行の予定を知りたくて検索したら、こんな記事が出てきちゃって、ガッカリされているのではないでしょうか。
沖縄県下地島空港管理事務所のホームページも、昨年6月に、ANAの撤退を伝えて以来、更新されていません。
RACの「ダッシュ8」。39人乗りの小型機なので、特に北風のときはこの程度。分かります?
ズームアップしても・・・
その後の下地島空港の利活用については、琉球新報が報じたところによれば、沖縄県が4事業案を選定したそうで、
◎ パイロット養成施設の整備
◎ ドローン操縦者養成施設の整備
◎ プライベートジェットの離発着と一体化した富裕層向けのホテル(星野リゾート)
◎ プライベートジェットとLCC国際線の誘致による民間空港としての再生(三菱地所)
3番目と4番目が有力候補らしいですが、しかしねぇ~。これでは先行き暗いのではないでしょうか。
自家用飛行機で飛んでくるような超大金持ちは、宮古島ではすることがないし、金を使うところもない。
そのために、超高級リゾートホテルを造るというのでしょうが、大金持ちが求める「高級」とは、ハードだけではなく、ソフトのサービスも含めてでしょう。
でも、夏の一時期だけしか人が来ないのに、一流の料理人や、一流のホテルマンを大勢抱えておくなんてことができるのでしょうか。
セレブは、オトーリ廻したり、おばあと一緒にもずく採りをしたりはしないでしょうから。
LCC?
下地島空港の維持費用は、タッチ&ゴー時代でも、確か年6億円。
年間1200回の離発着、1回当たりの使用料が50万円でやっとペイ。あり得んだろが。
ところで、肝心なことを忘れていました。
下地島空港が再生されても、17ENDと呼ばれる空港北端でタッチ&ゴーが見られなければ意味がないですよね。
17ENDには一般の道路がなく、あるのは管理用通路。だから狭い。
今のところ、一般車の通行も禁止されていませんが、伊良部大橋ができた現在、タッチ&ゴーが行われていれば、大勢人が集まるのは必至で、あの場所が一般車両進入禁止となるなどの規制も、これまた必至です。
以前は、フェリーに車を乗せて伊良部島に渡るのが大変だったので、自ずと17ENDに集まる人数も絞られていたのです。
結局、「昔は、よかったぁ~。」なんてことになっちゃうのでしょうかねぇ。はぁ~
せめて、引退記念に、JAL・ANA共同で、臨時便を飛ばし、試乗会や記念撮影会でもしてもらいたいと思います。泣
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