沖縄都市モノレール・ゆいレールは、開業からまもなく23年を迎えようとしています。この間、利用客は増加し、一部編成の3両編成化や首里から先の延伸も果たしました。
運行本数も以前に比べて増えました。
開業以来の累積赤字の解消も、3年後を見据えています。
今や、那覇市民にとっても観光客にとってもなくてはならない存在となったゆいレールですが、この先明るい未来はあるのでしょうか。
ゆいレールは、こんなに曲がりくねっています。
用地の取得費を抑えるため、可能な限り道路や河川などの公共用地の上に建設されたからです。
起点の那覇空港駅から終点のてだこ浦西駅まで、全長約17㎞。
途中に追い越し施設がないので快速の運転はありません。全列車各駅停車です。
駅数が19と多いこともあって全線の所要時間は38分です。
一方、同じ区間を車で走ると12.6㎞、Google先生によれば、通常時の所要時間は約30分だそうです。
また、列車の定員は2両編成で約160人です。定員数の多い3両編成も一部導入されていますが、25編成中4編成に止まっています。
鉄道のメリットである、速達性、大量輸送性という点で、ゆいレールは今ひとつ中途半端だと言わざるを得ません。
ゆいレールがこの先目指すのは、パーク&ライドです。
ゆいレールの終点のてだこ浦西駅は、沖縄自動車道に隣接しています。
名護や本部など、北の方から車で来た人が、てだこ浦西駅に車を駐めてゆいレールを使ってくれると、那覇市内の渋滞緩和に寄与します。
また、美ら海水族館や恩納村方面に行く観光客にも、ゆいレールでてだこ浦西駅まで行って、そこでレンタカーを借りてほしいところです。
もともと、ゆいレールは、那覇市内の交通渋滞緩和のために構想されたものですから。
ですが、ここでもゆいレールの遅さがネックです。
渋滞さえなければ車の方が早いとなれば、面倒なパーク&ライドなんかしないで、そのまま目的地まで車で行ってしまおうと思う人は多いはず。
まして、50m先でもタクシーに乗ろうかどうか真剣に考えるなどと言われる県民性を考えればなおのことです。
観光客にしろ、大半は大きな荷物を抱えているので、空港に着いたらすぐにレンタカーに乗りたいと思う人の方が多いのではないでしょうか。
これはゆいレールに限った話ではありませんが、将来車の自動運転が普及すると、鉄道の役割は、都市部の大量輸送か新幹線のような長距離輸送に特化するとされています。
ただでさえ車社会の沖縄にあって、そのどちらでもないゆいレールの立ち位置は微妙です。
結局のところ、あまり大風呂敷を広げることなく、那覇・浦添市民と那覇に滞在する観光客のための短距離輸送にこぢんまりと貢献する、それが、ゆいレールにとっての生き残る道のような気がするのですが、いかがでしょうか。
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