2013年4月7日日曜日

島旅ガイド(第4回) タッチ&ゴーの下地島

 下地島と言えばこれですよね。 タッチ&ゴー。



 下地島には、日本で唯一の民間訓練飛行場である下地島空港があります。
 訓練機が、着陸(タッチ)し、直ちに離陸(ゴー)する、これを繰り返します。約5分間隔で周辺を一回りして戻ってきます。

 この空港は北側が海に隣接、というか突きだしていて、進入灯がコーラルブルーの海の上に設置されています。
 その空港北側には普通に道路があって、そこに居れば、美しい海を背景に轟音を轟かせながら低空飛行で接近してくる飛行機を目の前でみることができるのですからたまりません。

 もし、ここが東京から車で行ける範囲にあれば、連日何百人もの人が押し寄せて通行規制が敷かれることは必至ですが、何しろ遠いので、人が居ると言ってもこの程度。




 こんな写真も撮ってみました。

 飛行機が自分の真上を通過する直前にこのような影が現れます。
 このとき頭上では轟音が鳴り響いているわけですから、テンションは上がりまくり。



 ただし、こういう光景が見られるのは、南風のときです。
 飛行機は、向かい風で離発着しますので、北風のときは進行方向を変えます。着陸のときは高度を下げ、ほぼ水平に接近しますから、着陸直前は大迫力ですが、離陸時には一気に高度と速度を上げるので、北風のときにはあっという間にこんな感じになってしまいます。 

 そんなときには反対側に廻れば、と思いますが、南側は海に面していないので、この程度です。


 まあ、これでも楽しいのですが、冒頭の写真と比べれば迫力不足ですよね。

 なので、下地島のタッチ&ゴーを見に行かれる方は、風向きに注意です。宮古島に何日か滞在して柔軟に対応できる場合は、南風の日を選んで行く方がいいと思います。

 西風・東風・無風のときはどうなんだというツッコミがありそうですが、まあ、どちらかと言えば南寄りか北寄りかで決まるんでしょうね。

 太平洋高気圧が張り出す夏場は南風のことが多いのですが、南海上に台風が発生したりすると、遙か遠くにあっても北風に変わることがあります。
 10月以降は、北風の日が多くなってしまいます。
 
 風向きはネットの気象情報で調べられますが、地元の人に聞くのも確実な方法です。例えば、フェリー乗り場の係員のおっちゃんなんかに声をかけてみてはいかが?

 この訓練飛行ですが、大体のスケジュールが沖縄県のHPで公表されています。それによると、今年は、5/3~6/4は「予定なし」となっていますので、ご注意ください。(H25.4現在)

 さらに悲しいことには、この飛行訓練はいつ廃止されてもおかしくない状況で、取り敢えず今年度いっぱいは大丈夫とのことですが、来年度は分かりません。

 こんな光景が見られるのも今のうちだけかも。




 タッチ&ゴーのことばかり書きましたが、下地島は周辺の海がまた美しい。
 これは、タッチ&ゴーの見学地のすぐ西側の海です。
 タッチ&ゴーにばかり目が行きますが、こちらも素晴らしいんです。


 もう少し南側方向にある中の島。
 有名なシュノーケルポイントです。珊瑚が海のやや深い所にあるので干潮時が狙い目です。シャワー・トイレ等の設備は一切ないただの自然の海です。
 車で走っていると場所が分かりにくいのですが、大抵路駐している車があるので目印になります。


 通り池。ここは、一見「池」なのですが、底の方で海と繋がっている部分があって、そこをくぐり抜けて海に行くのがダイバーの憧れだとか。


 帯岩です。左側の鳥居と比べればその大きさが分かると思いますが、明和の大津波で打ち上げられたそうです。

以前は「そりゃ伝説だろ?」と思っていましたが、3.11の後は信じることにしました。


 島の東側。海を隔てて伊良部島があるのですが、その「海峡」は川のように細く、というか、地図を見なければ川としか思えません。

 これでも、下地島側から見た伊良部島なんですよ。


 下地島は、観光客的には伊良部島とほぼ一体と考えて間違いありません。
 空港関係者の宿舎を兼ねたホテル(一般利用可)が1件あるだけで、売店などありませんが、宿も食事も買い物も郵便局利用も、すべて伊良部島で事足ります。

 ほとんどの人は宮古島からの日帰りですが、両島一体で考えれば結構見所遊びどころがあるので、のんびり指向派は数日間滞在しっちゃってもいいと思います。



 伊良部大橋は当初予定では、既に開通していたはずですが、伸び伸びとなり、平成27年当初の見込みです。
 この橋が完成したとき、下地島空港のタッチ&ゴーは、どうなっちゃっているんでしょうか。

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