2016年6月8日水曜日

当ブログ認定「宮古・八重山三大がっかり名所」


 「日本三大がっかり名所」といわれる場所があります。
 札幌時計台・高知はりまや橋・長崎オランダ坂だそうです。

 そこで、当ブログとしても負けずに、認定しました。

 「宮古・八重山三大がっかり名所」 


 知名度、観光名所度、地元押し度、期待裏切度、低コストパフォーマンス度その他の各種データを総合的、かつ、叙情的に分析した結果、栄えあるベスト3が決定しました。

 どうぞ、皆さんも、実際現地に足を運んで、ご自分の目で確かめて、がっかりしてください。


 第3位

 八重山椰子群落(石垣島)

 国の天然記念物にも指定されている、八重山椰子の貴重な群落で、県道78号線に面した入り口には、でっかい案内看板が掛かっています。

 しかし、遊歩道を歩いてみても、薄暗い場所で椰子の木を見上げるだけ。この先に何かあるのかとさらに進んで行くと、すぐに行き止まりです。

 結局それだけ。十分がっかりできますが、「学術的に貴重なものを見た。」と満足してしまう人がいるかも知れないので、3位に止まりました。
 
 

 第2位

 人頭税石(宮古島)

 琉球王朝時代、島の人達は、重い税金に苦しめられてきました。中でも、悪税と評判だったのが人頭税です。
 所得や資産にかかわらず、誰にでも一律に税が課せられました。

 子供が、この石より背が高くなったら、一人前の大人とみなされて、人頭税を払わなければなりません。
 貧しかった、昔の島人の生活に思いを巡らせて・・・と思ったら、どうもそれは史実とは違うようなのです。
 じゃぁ、一体これは何なの?

 一般には、史跡と言われていますが、県や市によって史跡に指定されている訳でもない、謎の物体です。

 宮古島の、旧平良市中心部にほど近い場所にあるので、手軽にがっかりできます。

 

 第1位

 由布島(ゆぶじま)

 西表島に隣接する由布島。
 西表島からは、水牛車に乗って渡ります。この水牛車自体は、八重山屈指の観光アトラクション。オフシーズンでも、団体観光客を乗せて、次々と水牛さんが出発します。

 水牛車に揺られ、海を渡って遙々やってきた由布島には・・・食堂と売店があった。

 それ以外には、椰子の木が植えられています(冒頭の写真)。対岸に小浜島が見えます。それから、え~と、

 小なりと言えども、一つの島。なのに、八重山の島々の中でこれほどがっかりできる島は、ほかにありません。
 「水牛車で行く島です!」と、脳内に刷り込まれ、期待度MAXで行くわけですから、なおさらがっかりできます。
 「由布島なんて何もないよ。」と、上から目線で自慢もできます。



 番外

 大岳(うふだき)展望台(小浜島)

 標高約100メートルの、小浜島の展望台。大岳山頂の展望台です。
 晴れた日には、与那国島を除く、八重山の各島が見渡せる大パノラマが堪能できます。

 ということになっているのですが、海風が吹き抜ける島の高台からは、晴れても、遠くがすっきり見渡せることはほとんどなく、お隣の嘉弥真島を除いては、ぼーっと島影が見えるのみ。
 南側にある、黒島・パナリ・波照間島は、日中逆光線になるので、晴れれば晴れるほど見えにくくなるのです。

 しかもしかも、この場所に行くには、駐車場から急な階段道を登らなければなりません。
 
 しかし、風のない日の朝など、まれに、クッキリすっきり各島が見渡せる日があるそうです。
 そうなると、せっかく早起きしてがんばって階段道を歩いて行っても、がっかりできないかも知れないので、番外としました。



 かつて、首里城前の守礼門が、全国区である「日本三大がっかり名所」の第3位の座を、オランダ坂と激しく争ったことがあるのだそうですが、首里城正殿が再建されたことにより、守礼門も見栄えがし、誰もがっかりしなくなって、大きく順位を後退させてしまいました。

 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿