石垣島の中で、おそらく一番人が多く集まるビーチ。米原海岸。
一帯は、キャンプ場として整備され、賑わっていますが、一般的には、シュノーケリングの楽しめるビーチとして有名です。
一面珊瑚礁の海です。波打ち際のすぐ近くまで珊瑚が迫っています。干潮時は、泳ぐどころか、海を歩くのも大変なほど。
上の写真と比べて みてください。
同じ場所のほぼ同じ時刻。違うのは、日が当たっているか当たっていないかだけです。これだけ見え方が違います。
そんなわけで米原海岸は、一見岩がゴロゴロしていて、見た目がそれほど美しいわけではありません。
いや、本当は十分美しいのですが、波照間島のニシ浜とか、宮古島の前浜などの第一級のビーチと比べれば、どうしても見劣りしてしまいます。
一方、米原海岸は、もの凄く広いのです。
駐車場辺りから米原海岸を見渡すと、西側(海に向かって左側)の砂浜は、しばらく行くと岩に遮られて終わりとなるのですが、東側の砂浜は、くねくねと曲がりながらも、ずっと続いているように見えるのです。
そこで、このビーチは一体何処まで続くのか、大潮の干潮時間帯を狙って歩いてみることにしました。昨年の8月のことでした。
5分も歩くと、目の前の海で泳いでいる人はいなくなります。この先は前人未踏、ではもちろんないですが、私的未踏の奥米原海岸です。
そしてこの日は、無風でべた凪でした。
風がないため、海が池のようになっています。人気もなく波もないので、聞こえて来るのはわずかな風の音だけ。
この珊瑚は生きています。上部は干潮時に干上がるため、これ以上は発達せず、テーブルのようになっていますが、いわゆるテーブル珊瑚とは別物です。
砂浜に沿って歩くのですが、干潮時間帯でも、所々岩に阻まれ砂浜が途切れています。浅瀬を選んで海の中を慎重に歩きます。濡れてもいいカッコはしていますが、一眼レフカメラを抱えているので、全身水に浸かるわけにはいきません。
蘇鉄が海に影を落とします。
歩き始めて約20分。まさに未踏のビーチに突入しました。本当に静かです。
しかも、人っ子一人いない。
ノンビリするというよりも、微かな緊張感が。何だかプチ冒険気分になって来ました。
つづく。
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