アサヒカズラとハイビスカスが、絡みつくように咲き乱れています。竹富島の集落です。
竹富島には、今年も花がいっぱいでした。
特に、このピンクの花、アサヒカズラが勢いよく咲いていたような気がします。この花は、ミツバチの好物らしく、近寄ると蜂が沢山飛んでいて、ちょっとビビリます。
テンニンギクも密生しています。これも、例年あまり見かけなかったような。
ゆうなです。黄色い花も、紫色の花も同じ枝に咲いたものです。
足下に目をやると、白砂の道に、ニチニチ草が小さな影を落としています。こういう光景は竹富島ならですね。
再びアサヒカズラです。逆光線に映える姿も素敵です。
ランタナの花の背景には、琉球朝顔が。
冬でも温暖な沖縄では、一年中花が咲いていますが、集落の何処に行っても花が咲いているのは、竹富島を置いてあまりありません。
もちろん自生している訳ではなく、島人が大事に育てているのです。
さて、ここから先は花とは関係なく、当ブログからの余計な一言です。竹富島の入島料に関してです。
竹富島は、コロナ前の2019年9月以降、来島者から任意で300円の入島料を徴収しています。入島料の趣旨には賛同します。問題はアナウンスの仕方です。
9月に行った時、港近くに「入島料ゴミ箱」なるものが置かれていました。そして、「入島料を払わない人はこのゴミ箱を使うな」という趣旨の触書が。
これは、観光客からしたら、もの凄く感じ悪いですよ。強制じゃないといいながら、入島料を払わないのとゴミ箱も使わせないのかと。
島の言い分は分かります。離島でゴミ処理をすることは大変なのだから、ホイホイ簡単に捨てられては困ると。
でも、そんなことは、丁寧に説明してもらわなければ、一般人には分かりません。何故、わざわざこんなケンカを売るような言い方をするのでしょうか。
港のターミナルでは「入島料の納入はお済みでしょうか。まだお済みでない方は、何処何処で~」という放送が随時流れます。
この言い方もまずい。「納入を済ませる」という日本語は、義務を前提とした言い方です。
これでは、入島料を支払ってくれた人が、「島のために協力した」といい気分にひたっているのをぶち壊します。
「払わなくてもいいでしょ。」と思っていた人にプレッシャーを与えることはできるかも知れません。でも、プレッシャーに負けて支払った人がいたとしても、嫌な感じは残ります。
その悪感情は、SNSを通じてあっという間に広まってしまいます。
それを読んだ人の中には、「強制はおかしい、オレは絶対に入島料なんか払わないぞ。」という信念を持っちゃう人が出てくるかも知れません。
人の気持ちなんてそんなもんです。
世の中には、金では解決出来ない、人の善意に頼らざるを得ない事業があります。
献血です。
ですが、日赤は、「まだ献血していない人は速やかに献血を済ませてください。」なんて口が裂けても言いません。
事業の重要性を説明し、後はひたすらお願いと感謝を伝えます。
国民の反感を買ってしまっては、事業が行き詰まるからでしょう。
同じ内容の話でも、言い方によっては受け止め方が180度変わることがあります。
払え払えとプレッシャーをかけることは、例えて言うならばイソップ寓話の北風です。北風を吹かされた旅人は、着物ならぬ財布の紐を押さえてしまいます。
だから、太陽になってお願いするべきです。
「竹富島では、伝統文化と自然を守るための様々な取り組みや、乱開発を防ぐためのトラスト活動を進めています。私たちと一緒に、この素晴らしい島を後世に残していくため、入島料という形でのご支援をいただければ幸いです。」
「竹富島のような小さな離島では、ゴミの処理はとても大変です。しかし、皆さんのご協力のおかげで、こうしてゴミ箱を設置することができました。本当にありがとうございます。」
こう言われて、悪い気がする人はいるでしょうか。
観光客の気持ちになって考えた、もっと効果的なアナウンスの仕方を工夫するべきだと思います。
以上、当ブログからの余計な一言でした。
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