「綺麗だと言われる宮古島の海を、是非一度この目で見てみたいのですが、もう歳だし、今さら海で泳ぐこともないし、若い人で賑わっている華やかなビーチやホテルのプールなんて、なんだか場違いな気がするんですよ。」
「まっさか~ まったくそんなことないっスよ~。」とは言ってみたものの、何故そんな風に感じるのか、聞いてみるとそれなりの理由がありました。
しかし、それは宮古島観光にとって間違ったイメージです。
宮古島が、金持ちのためのリゾート地であるかのように思われるのはしゃくにさわるので、今回は、そんなイメージをぶち壊しつつ、ブログの原点に戻って、「宮古島の楽しさ美しさ居心地の良さ」をお伝えする記事にしました。
確かに宮古島は、訪れる人が増えて、リゾートホテルも激増しました。
しかし、普通のホテルや、ゲストハウスなどの安宿もあり、人のいないプライベートビーチ的な海も各所に点在しています。
それでも、若い人で賑わう高級リゾートのイメージがついて回るのは何故なのでしょうか。
インターネットに表示される広告は、「パーソナライズド広告」などと言われるもので、ユーザーに感心がある分野の広告が、選択されて表示されます。
沖縄に行きたい、宮古島に行ってみたい思ってwebページを検索しているうちに、この人は宮古島に興味があると学習され、それに関連する広告が多く表示されるようになります。
ネットで配信される旅行会社の広告には、宮古島周辺に新しく出来たゴージャスなホテルの紹介が増えています。
それはつまり、業界としては、そうした高級ホテルを売りたいということでしょう。
確かに自分のところにも、じゃら○とか楽○とかの、高級リゾートホテルの広告がわんさかやって来ます。
また、多分スポンサーがいるのでしょうが、宮古島のホテルで至高の時を過ごし、マリンスポーツやグルメを堪能しました的記事やYouTubeが、ニュースに交じってしれっと配信されます。
これも、「パーソナライズド広告」を補完する機能です。
かくして、宮古島は、ビーチにパラソルが整然と並び、ヨットやボートが行き交い、オシャレなレストランやバーが揃った高級リゾート地で、独身貴族の若い子達がキャピキャピ遊び、タワマンにでも住んでいそうなパワーカップルが優雅に過ごす場所、というイメージが出来てしまうのです。
地元の人に話せば、多分笑い飛ばされると思いますが、ネットの世界では事実そんな様相を呈しているのです。
現実の宮古島は、いい意味でも悪い意味でも”高級”とは縁遠い島です。
宮古島周辺には、オールジャパンでもトップクラスの美しいビーチがいくつもあります。例えば、宮古島の砂山、来間島のネコの舌、伊良部島の渡口の浜、下地島の北西端(17END)などなど。
それらは、車さえあれば誰でも簡単にアクセスできます。
逆に、オーシャンビューを謳うゾートホテルに泊まっても、宮古島最高の海の眺めは、遠征しない限り満喫できません。
駐車場が一杯だったら、空くまで待つか、どこかに路駐して歩くしかありません。
一方、高級リゾート地にはあり得ない、品格に欠ける商売をする輩もいます。
かつて、公有地を勝手に占有して商売をし、利用しないと罵声を浴びせるなんて奴がいました。道端に勝手に標識を立てて有料駐車場に誘導する奴、怪しげな寄附を募る奴も。
行政の対応も追いついていません。損壊したため立入禁止にして、ずっとそのままという施設や遊歩道が各所に見られます。
立入りを制限した方がいいような危険な場所が、放置されていることもあります。
宮古島周辺のビーチは美しいだけではなく、人が少ないのです。湘南海岸や須磨海岸の何十分の1、場所によっては何百分の1かも知れません。それほど静かでノンビリしています。
泳いでいる人ももちろんいますが、一眼レフカメラを抱えて、ビーチを歩き回っているだけの人もいます(ん~誰のことでしょう。笑)。
何をしても、何もしなくても構いません。
人が少ないから人の目なんて気にしなくていいし、むしろ、事故が起きても気付いてもらえない可能性があるから、慎重に行動してくださいというレベルです。
近年、ちょっと残念なビーチもありますが、それも、全体の中ではごく一部です。
派手な水着を着た女の子達が、砂浜で寝転がっていたり、ヤンキーなお兄さんが操縦する水上バイクでキャーキャー言っている場面に遭遇しても、実は夜のお店でリゾートバイトをするコが、昼間遊んでいるだけだったりします。
数時間後に戻ってみると、もう誰もいなかった、なんてことも。
リゾートホテルに泊まりたいか、イエスかノーで答えろと言われれば、もちろんイエスです。
「お泊まりはどちらですか。」と聞かれたら「グランドロイヤルハイネスリゾートです。」なんて言ってみたいですよね。(そんな名前のホテルないけど)。
でも、宮古島というところは、金をかけて高級リゾートホテルに泊まらなくても十分楽しめるし、敢えて言うなら、金をかけてもそれに見合った楽しみが保証されるとは限らないのです。
高級リゾートホテルに泊まる10分の1の値段で、90%の満足が得られるかもしれません。
一方、宮古島観光のキモである「もしかしたら日本一かも知れない綺麗な海」を堪能するには、それほど金をかけなくても大丈夫です。
車の運転さえ大丈夫ならば、年齢関係なく誰でも気軽に、好きなところで好きなことをして楽しめます。
バブリィなイメージの付きまとう宮古島ですが、若干気になるところがある程度で、全体的には美しい海に囲まれたノンビリした島のままです。
それはある意味贅沢空間であって、それを敢えて「高級リゾート」と呼ぶのはありかも知れません。
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