値段下げて 値段上げて 値段上げないで 値段下げて
旗揚げゲームってやったことありませんか?
「♪ 赤上げて、白上げて、赤下げて、白下げない」みたいなあれです。
ここ数年の沖縄のレンタカーの価格は、まさしくそんな感じでした。
コロナ禍の需要減で価格が下がり ⇒ 5類移行で需要が戻ったものの今度は半導体不足で車が足りず価格が上がり ⇒ その後車の供給が落ち着いてきたので価格が下がった
ということなのですが、実際はそんな単純な話でもなさそうです。
確かに2022年頃、半導体不足の影響により全国的に新車の供給が遅れたことがありました。
輸送にコストと時間がかかる沖縄での影響は特に大きく、レンタカーが足りず、結果、価格も高騰しました。
航空券もホテルも予約してからレンタカーがないことに気が付いた観光客は、高くても目をつぶって借りるしかありません。
そうすると今度は、車さえあればボロ儲けが出来るとばかりに、多くの業者がレンタカー事業に参入したのです。
2023年4月4日、当ブログにこう書きました。
「じゃらんnetで、7月1日(土)から2日(日)にかけての24時間、軽又はコンパクトカー利用の条件で検索してみました。
宮古島(宮古空港出発・返却)の場合、一番高いのは何と58,000円! 24時間でですよ!
間違ってベンツかポルシェを選んだのかと思いましたが、車種は、ヴィッツ・デミオ・マーチでした。
ちなみに、この検索で一番安かったのは、12,000円です。
石垣空港でも同様に、最高値58,000円、最安値12,100円でした。」
さすがに全国に名の知れた大手レンタカー会社は、多少の価格アップはしたものの、そんなに酷いことはしませんでした。
古くから営業している地元の小規模レンタカー会社も、良心的な営業を続けたところが少なくありませんでした。
一方、新規参入した地元系のレンタカー会社が値段をつり上げます。
2023年になると、車の供給不足は落ち着いてきましたが、レンタカーは一部で価格が高止まり。レンタカー会社はイケイケドンドンで拡張を続けます。
宮古島市では、昨年過去最高のレンタカー登録があったそうですが、観光客の多い本島ではもっと凄まじいことに。
Yahoo!ニュース10.6「“レンタカー取れない”が一転「大暴落!」 どうして投げ売り状態に? “レンタカーバブル”がはじけた沖縄」が報じたところによれば、
那覇市、豊見城市、糸満市の3市のレンタカー事業者数は、昨年3月時点で749社もあるそうで、2021年3月からほぼ倍増しています。
保有車両数も、今年3月時点で2万8438台と、少ない頃とくらべれば、約1.7倍だとか。
そうなると行き着く先は価格競争です。
レンタカーの価格は下がって、上がって、また下がって。本当に何やってんだか!
需要と供給のバランスから、多少の価格変動があったとしても、最大幅が10倍とか有り得んでしょう。
それも、3~4年の間にです。
今、本島でも離島でも、レンタカーはリーズナブルな価格で借りやすくなりました。泣いた業者もあったと思いますが、どさくさに紛れて金儲けを企んだ結果であれば、同情の余地はありません。
こんな狂った時期でも、宮古島でずっと低価格でのレンタカー営業を続けてきた「宮古島フジレンタカー」は、残念なことに今年廃業してしまいました。
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