「警察がガンジャを吸いに来ている」「宮古島に一番マリファナがある」
10月4日、宮古島のパイナガマビーチで行われた野外音楽イベントで、突然出演者が言い出しました。
ガンジャとは大麻のことです。
その時の動画がSNSで拡散し、地元で問題になりました。
これに対して、宮古島観光協会など地元3団体は、
音楽イベントで、出演者による不適切発言や過度な騒音等があったとして厳重抗議し、市や県、警察、海上保安庁などの関係行政機関に対し、ビーチの適正な管理と地域の安全確保に向けた実効性のある取り組みを強く求めたそうです。
「無秩序な行為は、宮古島全体で紡いできたクリーンで健全な観光に対するイメージを著しく損なうだけでなく、市民の平穏な日常を脅かし、子どもたちの教育環境にも悪影響を与えかねない。」
さらに市、警察署、観光協会、商工会議所などが意見交換会を開催し、11月中旬から下旬に「安全安心な宮古島を守る市民総決起大会」を開催することになりました。
(いずれも宮古新報)
大麻云々は不適切な発言ですが、盛り上がってノリで言っちゃっただけかも知れないし、「市民総決起大会」はちょっと大袈裟なのでは、という感じがしていたのですが。
しかし、色々調べていくと、この音楽イベントは色々謎なのです。
このイベントは、「パイカジ南風フェス in 宮古島」で、10月4日に宮古島のパイナガマビーチで行われました。
出演者は、ヒップホップ・レゲエ系のアーティスト数名(組)で、調べた限り今年初開催のようです(毎年行われている「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL(宮ロック)」とは違うイベントです)。
謎の一つは、このイベントの主宰者がハッキリしないのです。AIで調べてもよく分かりませんでした。
パイナガマビーチには「GS BEACH CLUB」という海の家がありますが、主宰者とは名乗っていないようです。
また、チケットは、大手のチケット予約販売サイトで、8月22日から3500円で発売されたことが分かっていますが、それ以外のPRがどのように行われたのかもハッキリしません。
観光客がターゲットのイベントならば、もっと早く、もっと大々的にPRしなければ間に合いません。
観光客は、行きたいと思っても、休みを取って、航空券を買って、ホテルを予約するわけだから、1月ちょっとでは時間が足りません。
一方、主宰者はハッキリしないものの、協賛者は分かっています。全国にキャバクラを展開する会社で、宮古島でも3店舗を営業しています。
この会社のサイトでによれば、イベントに200人以上が集まったとされます。
200人という数字は結構微妙で、島の人や、たまたまこの日に来ていた観光客相手によく200枚もチケットを捌いたなと思う反面、200枚 × 3500円 = 70万円の売り上げでは、会場設営費にもおぼつかない額です。
赤字でも観光客を呼べればいい、という趣旨のイベントでないことは明らかです。
では、一体誰が何のために行ったのでしょうか。
大麻に関しては、今年6月、宮古島警察署が、市内のアパートで大麻の植物片約65gを営利目的で所持していたとして、麻薬取締法違反(大麻営利目的所持)容疑で格闘家の男を逮捕しています。
注目すべきは「営利目的で」という部分。つまり、自分で使用するのではなく、客がいたとみられたわけです。
AIによれば、大麻は1回当たり0.5g~0.7gを使用するようなので、65gは90~130回分に相当します。
税関を所管する財務省によれば、大麻1gの末端価格は約6000円だそうです。
今年初めて開催された謎の音楽イベント
そこでの不用意な大麻発言
「市民総決起大会」など一見過敏とも思える地元の反応
4か月前の大麻の売人容疑での逮捕
宮古島には、何となくきな臭い臭いが漂っています。
「市民総決起大会」の開催が決まった、10月28日の意見交換会について、宮古新報は、
観光協会会長が、「イベントを巡るトラブルやSNS上での情報拡散により「宮古島が秩序のない不安な島と見られかねない」と発言したとし、背景には観光需要の高まりとともに表面化している海の利権獲得や繁華街での騒音・暴力沙汰、潜行する薬物問題など島全体が直面する課題があると、指摘しています。
併せて、宮古島警察署長が、「暴力団関係者のほか刺青を露出したグループや半グレと呼ばれる勢力が、夜の街や海岸エリアへ流入している現状を説明した。」
と報じています。
何やら物騒な話ですが、音楽イベントで誰かが余計なことを叫んだ、というだけに止まらず、以前からビーチや繁華街でトラブルがあり、大麻発言で堪忍袋の緒が切れたのかも知れません。
しかし、今までどんな問題があったのか、正確な情報はあまりなく、市民が総決起して具体的に何を目指すのかも見えて来ません。
「市民総決起」ということは、これまで不法行為のおこぼれに預かったり、見て見ぬ振りをしている市民がいたということでしょうか。
宮古島は日本です。昼も夜も何処でも安心して遊べなければ困ります。新しい動きがあれば追ってお伝えしたいと思います。
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