2013年3月25日月曜日

沖縄離島のぶっ飛びレンタカー




 今を去ること平成12年10月。初めての宮古島でレンタカーを借りたら、軽自動車1日(朝から夕方まで)免責込み3500円で、こりゃ安い!と驚いたことがあります。

 当時、レンタカーの規制が緩和されたばかりの頃で、これほど安いのには驚きました。
 しかし、これは別に驚くことではなかった。以後、沖縄の離島では、レンタカーを借りて驚くことが続出したのです。



 同じく宮古島。平成14年。
 車借りたら普通は最後に営業所まで乗って行って、傷の有無やガソリン満タンのチェックを受けて無事返車となりますよね。
 某業者は、「返車は、ガソリンを満タンにして空港の駐車場に止めておいてください。キーはダッシュボードの中に入れて、どの辺に止めたかを電話で教えてください。」だって。

 このスーパー返車システムにはでーじ驚きました。確かに島だから車を返さないで逃げることは考えられないけれど、客への信頼というか、手抜きというか、究極の合理的システムですな。

 旅行が好きなので、日本のあちこちでレンタカーを借りたことがありますが、印象に残るようなことが起きるのは、何故か沖縄ばかりです。

 ちなみにこの業者は、今では普通の営業所返車に変わりました。ガソリンを満タンにしないまま帰ってしまう輩が増えたからだそうで、この理由ではちょっと悲しい。
 でも別の一部の業者は今もこのスーパー返車システムを続けています。



 後年、宮古島の同じ業者にて。
 ここでは支払いにEdyが使えることになっているので、「Edyでお願いします。」といったところ、社長自らお出ましになり、「ごめんよ。オレ分かんないから普通のカードで払ってくれる?」とのこと。クレジットカードを差し出すと、操作説明書を見ながらピコピコ一生懸命やり始めた。なんか今更「現金でいいです。」とも言い出しにくくなりまして。
 やっと支払いが終わって、「悪かったね~。今度来たら夜遊びにおいで。魚釣って酒用意して待ってるからさ。仕事?オレ社長だから、仕事してもしなくてもいいんだ。週3回くらいは海に行ってるよ。」
 レンタカーとは、直接関係ないのですが、いかにも島らしいエピソード。



 石垣島では、電話で予約した際、「免責保険どうします?」と聞かれ、入らなくてもいいかなとも思ったのですが、迷った末念のため加入することにしました。

 免責保険とは、車は自動車保険に入っていますが損害額の5万円までとかの部分は保険が降りないので、万一の場合借り主の負担になるのですが、その免責分を保険しますという保険のことで、通常は料金に組み入れられています。

 営業所で手続をしていると、「免責保険料を○○円におまけしときました。」って、保険料って保険会社に払う金額が決まっているんじゃないすか?


 同じく石垣島の別の業者にて。「コピー壊れちゃって、紙が印刷できないから、何にも書かなくて行っていいよ。帰るまでには直しておくから。」
 で返車時には、「直しに来てくんないんだよ。名前と住所と免許証の番号だけそこにメモしとてくれる。」
 よく分からないけど、監督官庁の調査とかはないのでしょうか。


 西表島では、「フロントガラスにちょっとヒビが入ってるから千円引きにしとくよ」っておいおい。


 極めつけは、本島周辺の船で行く某島(ちょっと書くのをはばかられます。)。
 宿に貼ってあったレンタカー屋のポスターを見て電話をすると、すぐにおばちゃんが軽ワゴンに乗って迎えに来てくれました。
 港に荷物を取りに行ったり、それを配送するのに付き合わされた後、「じゃ、これ乗っていって。3000円もらっておくね。」 えっ、え~この車!?「あの~申込書とか・・・」、「特にないよ。」 ないってあの~ 「免許証見せなくても・・・?」「持ってるでしょ。なら大丈夫。」 いや、そういう問題じゃないと思うんですけど。「夕方頃までには返してね。ガソリン代?いいよ。そんなに走らないでしょ。」



 宮古島や、石垣島にはレンタカー屋が近年とても増えています。
 名の知れた全国チェーンのレンタカー会社ではなく、こうした地元系レンタカー屋で車を借りると、安い上に「土産話」まで付いて来ます。

 沖縄にあまり詳しくない人に話しても、「ネタだろ」、「話作ってない?」と言われるのがオチですが、沖縄通なら、「自分もあった。」、「ひょっとしてそれ位あるかも。」と思っていただけるかな。

 なお、写真は本文とは無関係です。イメージです。イメージ。

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