本当は、今日29日の飛行機で戻ってくる予定だったのですが、台風15号(コンレイ)のため、予定を変更して一日早く帰宅しました。
もう何度も沖縄に行って、台風にも何度も遭遇しているのですが、何度経験してもその場になるとやはりバタバタです。
台風時の参考になると思いますので、何をやってきたか報告しておきます。
新石垣空港では初となる、空席待ちドタバタ記です。
元々持っていた航空券は、8月29日の石垣発8:10那覇行きと、乗り継ぎの那覇から羽田行き。大手A社の特典航空券(マイルを貯めて引き替えられる無料航空券)でした。
台風の進路予想によれば、29日の早朝に最も石垣島に近づくらしい。
予約便が欠航になれば、運行再開後空席待ちをして帰ってくるわけですが、新しくなったとはいえ石垣空港で何時間も待つのは苦痛なので、それならいっそのこと予定を早めて帰ってしまおうと思ったのです。
A社に電話すると、「特典航空券の変更は4日前までですが、29日の石垣空港は『台風の影響を受ける恐れのある空港』に指定されていますので、変更をお受けできます。」と回りくどい。通訳すると、台風だから特別扱いだぞと念を押しているわけです。
しかし、石垣発那覇行きは既に全便満席で変更不可。
しかし、ここで慌ててはいけない。
経験則1 台風のとき「満席」というのは、予約を受け付けないという意味であって、空席がないという意味でない。
つまりですね、台風で欠航しそうな場合、予定を変更する客や依頼を受けた旅行会社が、空いている便をドンドン予約し、実際に乗らない分を直前にリリースしたりします。
航空会社としては、混雑時に一席でも無駄にしたくはないですから、ある時点から新たな予約をクローズし、空港に来て空席待ちをした人から順番に乗せるという対応を取るわけです。
経験則2 電話やWEBでらちがあかないときは、とにかく空港の窓口に行くべし。
離島にいるとそう簡単にはいきませんが、今回自分は、幸いなこと石垣島滞在でレンタカーも借りていたので、空港に行きました。まあ、状況を聞くだけでもと思い9:30頃空港の窓口に並びました。
「予約変更はできないので、空席待ちをしますか。」との回答。
臨時便はでるかと聞くと、「まだそういう情報は無い。」とのこと。
経験則3 大手J社やA社が欠航前に臨時便を出すときは、航空会社もマジ台風ヤバイと思い始めている。
ちなみに、この日A社は20:55になって那覇行きの臨時便を出しました。
逆に臨時便がでないということは、航空会社的にはまだそんなに心配していないのかな、などと思っている間にも、窓口のおねーさんはパコパコとキーボードを叩き続け、「まず、那覇発羽田行きの13:25発の便を仮に押さえました。空席待ちをしていただいて、石垣発10:55の便に乗れればそのまま羽田まで乗り継ぎで行けます。」、「空席待ち番号は種別Bの8番です。」
8番! そんなに早い番号なんだ。もう既に何百番かと思っていた。ということは、実質変更予約?空席待ちというのは儀式に等しい?オッシャー!そういうことなら、もう一気に帰ってしまおう。
空席待ちの呼び出し時間が10:40分なので、レンタカーを返して、余裕で日本最南端のスタバでマンゴフラペチーノなぞを。
ちなみに、台風のときには沖縄の各空港では「特別空席待券」というのが発行されます。
今回はまだ、台風の空席待ち体制には入っていなかったということ。
種別Aというのはステータスの高いカードを持っている人(優先搭乗させてもらえる人)に発行されます。種別Bは一般の空席待ち、種別Cはその他の空席待ちという説明ですが、違いがよく分かりません。
自分が種別Cより優先される種別Bをもらえたのは、クレジット機能付きA社カードを持っているからかなと思い当たりました(実はこのことがラッキーだったんです。年会費払う価値があったというものです)。
呼び出し時間になりました。
通常、出発時刻の15分前に搭乗手続が締め切られ、その時点で実際に空席がいくつでるかハッキリし、そこからお呼び出しが始まるのです。
ところが、5分経っても10分経っても「予約をお持ちで搭乗手続のお済みでない方は至急~」などとと呼びかけが続く。
出発が遅れるのかなと思ったら、いきなり「10:55発那覇行きは、予約をお持ちの方で満席となりました」との放送。
ええぇ~マジかよ。Bの8番で絶対乗れると思っていたのに。さらにショックなのは一人も空席待ちが呼ばれなかったこと。1コも前に進んどらん。
上に書いた「経験則1」とも違うじゃん。
勘弁してよ~
楽勝だと思い込んでいただけに、なんか急に不安に。
次に乗れなかったらどうしよう。レンタカー返しちゃったし、空港内では何もすることがないし。
次の出発は12:30、呼び出しは15分前。
今度はドキドキしながら呼び出しを待つ情けない自分。
でも、無事お呼び出しがありました。まず種別Aの人が3~4人手続。
続いて、「種別Bの3番から11番までの方。」
やれやれ。
8人呼ばれた計算だけれど、実際に手続きしたのは2人だけ。
種別Cの人が後ろでハラハラしながら待っているのを背中で感じつつ手続。
那覇発13:25発の便の仮予約はどうなるか聞いたところ、OKとのことで手続をしてくれました。
手続は終わり荷物も預けたが、既に大夫時間が経っている。急げ急げと目で訴える係員を何人も通過し、搭乗口にたどり着いたのは12:27。セーフ。
この後、一人乗ったところで定刻となり、ドアクローズ。
種別Cの人すんません。
経験則4 今回分かったこと 平常時の空席待ちとは、空席の数だけ乗れるのではなく、出発までの時間に手続ができた人数だけが乗れる。
多少は融通を効かすのでしょうけれど、発車時刻を大幅に遅らせてまで空席待ち客を乗せるのは、本当の混乱時だけのようです。
そう考えると10:55の便も本当に空席がなかったというより、団体客か何かの搭乗手続に時間がかかって、空席待ち扱いをする時間が無かったのかも知れません。
そうでなければ、種別Aの人も含めて一人も乗れないなんて考えられないし、窓口のおねーさんも、10:55で乗れると思ったからこそ、接続便の仮予約を入れてくれたのだと思います。
やれやれ。まあ、とにかく一安心。
ところが、この話にはオチがあって、結局那覇発13:25の便には乗り継げませんでした。
機上でCA(スッチー)が、申し訳なさそうに搭乗券と手荷物引換証を見せてくれという。それを渡すと電話を。
機内から電話を架けられるんだ、などとアホなことを考えていたら、電話は機長か副操縦士に架けたもので、機長が航空無線で何か問い合わせているらしい。
何が起こっていたのかというと、乗った便の那覇着が13:25予定、羽田行きの那覇出発時間も13:25なので本来乗り継ぎはできない。なのに、間違えて発券し、手荷物も預かってしまった。航空無線まで使って確認したのは、ひょっとして羽田行きに遅れがあれば対応できるかも知れないから。
「代わりに1本後の14:30発の便を押さえました。手荷物もそちらに載せます。」、「申し訳ございません。」とCAからも那覇空港地上係員からも丁寧にお詫びされ却って恐縮。元々空席待ちだったので文句の言える筋合いではないのです。
那覇空港のロビーで羽田行の出発を待っていると、「羽田行き14:30発は予約数が座席数を上回っております。後続便への振替にご協力いただける方を数名募集します。ご協力金として1万円お支払いします。」という場内放送。
これは、いわゆるダブルブッキングのときの対応なのですが、いままで何故予約オーバーなんて間抜けなことをするんだろうと不思議でしたが、こういうことだったんですね。
今回は、自分のために満席の便の席を確保してくれたことになり、なんか申し訳ない。数名といっていたから自分だけではなさそうなのが救いですが。
(手荷物のタグは、手書きで書き換えられていた。)
結局羽田着は予定時間より遅れ、羽田からのバスの乗り継ぎも悪く、途中渋滞もあったため、家に着いたのが21時近く。
石垣空港で窓口に並んでから約12時間。
自分お疲れさま。A社もお疲れ様でした。
なお、この話にはさらに強烈なオチがあって、台風は予報ほど発達せず、当初予約していた29日の石垣発の便は、欠航することなく運航されたのです。(泣)
実施に沖縄で台風に遭遇したときは、もしも沖縄で台風に遭遇したらという記事も、参考にご覧ください。
そういうわけで、本日は家にいても予定がなく、こんな長文のブログが書けてしまいました。
石垣島は27日まではいい天気でした。
口直しに、27日に撮った写真をご覧ください。
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