2013年10月22日火曜日

宮古島のなりやまあやぐまつり


♪サーなりやまや なりてぃぬなりやま すみやまや すみてぃぬすうみやま イラユマーン サーヤヌ すみてぃぬすみやま~

 宮古島の民謡「なりやまあやぐ」。
 この歌を三線(サンシン)弾き語りで競うイベント、「なりやまあやぐまつり」が毎年9月の中秋の名月の頃の日曜日に開催されます。

 場所は、唄発祥の地である友利地区のインギャーマリンガーデン。海上に特設ステージが設けられ、特に夜間は、暗闇の中で、キャンドルライトに飾られスポットライトを浴びる幻想的な風景と共に進行していきます。


 ところが、毎年9月に行われるものだから、いつも台風との戦い。中止や延期と隣り合わせです。

 今年の第8回大会の開催前日のインギャーマリンガーデン。


 直前に猛烈な台風が南方海上を通過、直撃こそなかったものの、海は大荒れ。




 準備は着々と進みますが、ホントにこんなところでできるの~?

 前日のプレイベントととして同じ会場で開催予定だったフラのイベントは、屋内に場所を変更。果たして、本番やいかに・・・






 関係者の祈りが通じたのか、観客の自分の行いがよかったのか(なわきゃないが)、9月22日に「第8回なりやまあやぐまつり」が無事開催の運びとなりました。

 


 昼間に予選会。夕方頃から子供が歌うこどもまつりが始まります。小学生くらいの子供達が三線を弾いて歌います。お見事。

 
 会場周辺には小さな駐車場しかないので、関係者専用となります。
 見物客には1キロほど離れた製糖工場の駐車場が開放され、そこから無料のシャトルバスが会場に運んでくれます。

 10年以上宮古島に通いましたが、実はこのとき初めてこの島でバスに乗りました。


 光に飾られた幻想的な会場でありますが、周辺には夜店も出ます。
 やはり、一番売れているように見えたのは・・・オリオンビール。
 焼き鳥とか、焼きそばとか、かき氷もあって、さながら縁日気分。家族連れで来ている人達が多く、観光客らしき人はあまり見かけなかったですね。
 
 同じ頃、石垣島でも同じように民謡を競う「とぅばらーま大会」というものが行われます。同じく日曜日の夜に開催されますが、あちらは、公園のステージを使い、夜店売店もない中、淡々と進行していきます。
 ちょっと不思議な感じも。
 


 ところで、この「なりやまあやぐ」は、旅に出る夫に妻から贈る教訓歌とされています。なかなか意味深。小学生が熱唱しちゃっていいのかな、なんて。
 全5番からなる歌の歌詞の意味は次のとおりです。



いつも行っている山や、いつも通いなれている道の山だからと言って
  
いつも行く山だから、と思っても甘くみないでください。
いつも通うからといって、山を甘く見ないでください。

馬に乗る時は用心して、手綱をゆるめないように、
女のひとの家に行く時も、心をゆるめないようにしてください。

馬なら、白い馬はとてもきれいだし、
若い女性も、肌や髪がとても美しいかもしれません。
(でも・・・・)

荒波だって、よせてくる時は笑顔のように見えるもの。
若い女性も、迎えてくれるときは笑顔で迎えてくれるものです。

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