西表島の上原港から鳩間島へと向かう途中、美しい海に突然現れる真っ白の小さな島。バラス島。
「島」というより「浜」です。
しかし、これが単純に砂浜という訳でもないのです。
バラス島は、すべて親指大の枝珊瑚のかけらだけで出来ている、とても不思議な島なのです。
内地の海岸のほとんどは、山の砂が川から運ばれて堆積した砂地であるのに対して、沖縄の海岸は、珊瑚のかけらが砕けてできた砂で覆われています。だから、沖縄の海岸は白砂なのです。
死滅した珊瑚は、波に削られ徐々に小さくなっていくのですが、細かくなって軽くなったものが波打ち際まで運ばれ堆積し、砂浜を形成します。
バラス島が本当に不思議だと思うのは、ほかのビーチのように細かく砕かれた砂ではなく、一定の大きさの珊瑚のかけらが揃っていること。しかも、大きな塊があったり、細かい砂があったりする訳でもないのです。
ところで、こちらの写真は、慶良間諸島の座間味島古座間味ビーチです。
普段は、細かい砂のビーチですが、台風の通過後、このようにバラス島みたいな珊瑚のかけらで覆われました。
地元の人の話だと、時々こうなるけれど、いつの間にか波に運ばれて元に戻るのだとか。
だとすると、バラス島って本当に本当に不思議ですよね~。
そして、とても美しい。
この白から濃い青に変わるグラデーションを見てください。何でこうなるの?
しかもしかも、すぐ脇の海中には浅い所でも素晴らしい珊瑚礁が。こちらは、生きた珊瑚がてんこ盛り。
草木1本生えない厳しい環境です。台風の度に形が変わったり、少し移動したりするそうですが、決してなくなることはありません。
一体、いつからこうしてあるのでしょうかね。
バラス島に行く定期船はありません。シュノーケルツアーに参加して行くのが一般的ですが、オーダーメードで船を出してくれるショップもあるようです。
西表島の高台から、バラス島が見えました。
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