2014年7月5日土曜日
東洋一のビーチの裏側 宮古島サニツ浜
宮古島の南西にある、旧下地町与那覇。
与那覇地区の南側には、宮古島を代表する美しいビーチ「前浜」がありますが、その北側の与那覇湾に面したところは、何とも地味なビーチである「サニツ浜」があります。
与那覇湾は、ラムサール条約の登録湿地なのですが、つまり干潟。
干潮時は、海が遙か彼方に行ってしまいます。
上の写真で泥の塊みたいに見えるのは、カニが巣穴を掘った跡です。
下の写真は、潮の流れのせいか貝殻だけが寄せ集められた場所です。といっても、せいぜい数メートル。
海岸一面が貝殻だったら、「シェルビーチ」として世界的に有名になったでしょうが。
「サニツ」とは「3日」のこと。
旧暦の3月3日は、大潮で、しかもこの時期は潮の干満の差が最も大きいとされています。元々ここは干潟ですから、大潮の干潮時ともなれば相当干上がります。
かつては、旧暦3月3日に、ここの干上がった浜を利用して、農耕馬(宮古馬)による競馬が行われていたことから、ここいら周辺の海はサニツ浜と呼ばれます。
「サニツ浜ふれあい広場」という公園があり、巨大な宮古馬の置物があります。しかし、少なくとも観光客レベルでは、一体何のことやら?という代物でしょう。
ここいら辺一帯は、島の西側に位置するものの、北東に与那覇湾を望むため、海方面から日が昇ります。
そして、干潮時から少しだけ潮が満ちてくる時間帯は、極めて浅い波の立たない状態の海になり、そのタイミングで日が昇ってくれると、こんな風に海が鏡になります。
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