最近では、「何もない島」と言われることの多い小浜島。
10年以上前、ちゅらさんブームだった頃は、「石垣島に行った人が行ってみたい離島ナンバーワン」だったこともあったのですが、さすがにちゅらさんだけで引きずるのは難しく、それ以外には、これといった観光名所がありません。
リゾートホテルが2つもあるのですが、島自体は山坂が多く、自転車で回るにはちょっときつく、レンタカーだとあっという間に一週できてしまう。
竹富島のコンドイ浜、黒島の仲本海岸のような代表的なビーチもなく、泳ぐためにこの島に日帰りで来る人はほとんどいません。
でも、「何もないよ」という小浜島フリークは、とても嬉しそうに「何もない」と言うのです。
そう、何もない、正確には一見何もなさそうなところが、実はこの島の魅力なんですね。
そして、何もない小浜島を代表する何もない集落「細崎」。
「くばさき」と読みます。
島の南西に突き出した細い岬の末端。目の前数百㍍はもう西表島です。
漁港のある漁師町です。元々は、沖縄本島の漁師町、糸満からの移住者だとか。
宿1軒、食堂が今のところ1軒、売店今のところなし、飲料水の自販機今のところ1台、郵便ポストが1つ、犬・ネコ・山羊が少々。
「海人公園」というのがあって、マンタの形をした展望台がありますが、だから何なの?って程度。
もっとも、夜は真っ暗で、星を眺めるには都合がよいのですが。
小浜島を観光で回っている人は、一応ここまで来る人も結構いますが、何もないことを確認して帰っていきます。
細崎の海では、干潮時にこんなものが現れます。「魚垣」と呼ばれるものです。
海にこういった石を積んで置きます。満潮になると水面は石積みの遙か上になるので、魚は自由に行き来できますが、干潮になると石積みに阻まれて元に戻れなくなるので、そこを根こそぎ獲ってしまおうというものだそうです。
今は使われていませんが、昔は、この魚垣にも所有者がいたんだとか。
しかし、魚は昔ほどは獲れなくなったといいます。きちんとした冷蔵施設もなく、夏場は獲った魚が傷みやすく商売にならないそうです。海人(漁師)も高齢化が進んでいます。
こんな、現状を打破するべき、細崎の20代の海人が頑張っています。「細崎まーる新鮮隊」と称し、体験漁業などの体験型観光に活路を見いだそうとしています。
上の魚垣も、彼らのガイドによるものでした。
現在町の小さな建物が建設中で、完成後地元に引き渡されるそうです。来年には、新鮮隊による集落初の売店がオープンしているかも知れないとのことです。
実は、当ブログでは、以前に細崎のことは何度か取り上げていますので、よかったら併せてご覧ください。
細崎から見た日の出はこちら
http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2014/01/blog-post.html
細崎にある素敵な宿はこちら
http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html
※現在、食事は朝食のみとなっています。
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