久々に、沖縄でよく見かける花シリーズ。
ハマユウ・ゆうな・アラマンダなどをご紹介してきましたが、そろそろネタが尽きるので、今回は、その他大勢まとめてご紹介です。
まずは、「月桃」。
つぼみの段階では白く清楚な感じの花ですが、開花すると、鳥が大口を開けているみたいな、あられもない姿になります。
開花は5月頃。沖縄各地に自生しています。葉は殺菌作用が強く、餅などを包んで食べるのに利用されます。
「ムーチー」という言葉を聞いた事があるでしょうか。旧暦の12月、蒸した餅を月桃の葉に包んで食べる、沖縄の習慣です。
「プルメリア」
園芸用のものは内地でも見かけますが、元々は熱帯の花。ハワイで好まれるように、リゾート気分を盛り上げてくれます。
「テンニンギク(天人菊)」
またの名を「特攻花」。鹿児島県奄美諸島の喜界島に、旧日本海軍の特攻基地があり、二度と戻らない決死の出撃をする兵士達に、島の娘達が、島に咲くこの花を摘んで花束にして贈ったことから名付けられたそうです。
沖縄各地にも、普通に咲いています。
「オオバナソシンカ」
こんなの見かけないぞ、という方も多いと思いますが、樹木に咲く花なので、ちょっと見つけにくいかも知れません。一度見つけると、同じ所に沢山咲いています。
「アサヒカズラ」
夏の花ですが、沖縄では季節を問わず咲いています。可憐な外観ですが、近づくと蜂がいっぱい群がっていることが多いので、ご注意を。
「ランタナ」
この花も、沖縄ではよく見かけます。ピンクや白のものも多いですが、咲いている内に花の色が変わるそうです。
「へちま(ナーベラー)」
内地でも咲いていますが、原色の黄色い花は、沖縄の青い空に似合います。
「チョウセンアサガオ」
これは、「キダチチョウセンアサガオ」という種類のもの。上に向かって咲くチョウセンアサガオもあります。別名「曼陀羅華(まんだらげ)」。
「サルスベリ」
ちなみに、漢字で書くと「百日紅」。百日咲いているわけではないけれど、花期が長いことから、そう呼ばれます。
木肌がつるつるなので、サルスベリなのですが、実験してみたら、本当に猿が滑るわけではなかったそうです。
「ショウジョウソウ」
これもよく見かけますが、派手なのは花ではなく葉。海岸沿いなどに多く自生していますが、ほぼ雑草扱いです。
「バナナの花」
まあ、花には違いありませんから。それに、沖縄らしいし。ちなみに、バナナは木ではなく草。台風に弱いので、農産品としては、厳しいのだそうです。
最後はおまけ、「よく見かける花」ではなく、なかなか見られない花。
「サガリバナ」
6月から7月にかけて咲きます。花がこのまま、形を崩さず、ポトッと下に落ちます。湿潤な土地を好みます。匂いも強烈です。慣れた人は、遠くで咲いていても分かるそうです。
いかがでしたでしょうか。
花の写真自体は、もっともっとあるのですが、小さくて地味な花、名前が分からなくてご紹介できない花、ひまわりなど敢えて「沖縄の花」というのもはばかられる花など、ブログアップしにくいものが残ってしまいました。
気候が温暖な沖縄は、1年中花が咲くパラダイス。その分、季節感に乏しいともいえますが、よく観察すると、5~7月が一番多くの種類の花が咲いているような気がします。
南国には南国ならではの、季節の移ろいがあるんですね。
また、きれいな写真が撮れたらご覧に入れます。
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