石垣島 → 西表島 → 由布島 → 竹富島 → 再び石垣島
これを2泊3日程度で廻ります。
小浜島が加わって、3泊4日になることも。
沖縄の団体観光ツアーの定番です。新聞広告に「2泊3日八重山4島巡り」などとデカデカと掲載されたのを見たことがある方も多いと思います。
でも、自分は参加したことがないのです。ですが、
沖縄の離島は一度は行ってみたい、泳ぐわけではないし、色々な島を効率的に廻るには都合がいいではないか、という人達から、「ぶっちゃけどうなのよ。」というご質問も少なくないので、広告に載っている行程表をもとに、シミュレートしてみました。
「バーチャル八重山4島巡り」です。
まず、1日目。
石垣島到着後、若干観光地を廻って、早めにホテルに入るプランが多いようです。ツアー代金を抑えるために、出発時間の遅い便が利用されるからだと思います。
次いで、2日目。
朝早く出発し、石垣港から高速船に乗って西表島大原港を目指します。
大原で待ち受ける大型バスに乗り、仲間川河口へ。
そこから、小型船に乗り替え「ジャングルクルーズ」。仲間川を遡ります。
行きは、マンゴローブの説明などを聞きながら、比較的ゆっくり仲間川を走ります。
終着点にあるのは「サキシマスオウノキ」。今分かっている中では最古の、樹齢約400年。
この木は、「サキシマスオウ」の木ではなく、「サキシマスオウノキ」。全部が和名。漢字で書くと「先島蘇芳木」。
「サキシマスオウノキ」を見学したら、ジャングルクルーズは終わりです。全行程1時間強ですが、帰りは高速ですっ飛ばすので、10分足らず。
再びバスで移動。そして、午前中のメインイベント、水牛車に乗って由布島に渡ります。
時間的にちょうど昼時。由布島で昼食です。
実は、ここがポイント。一度石垣島を離れると、八重山諸島では、団体で食事ができる場所がここを除いてほとんどありません。
なので、由布島に昼頃到着するように、スケジュールが組まれるのです。
由布島は、島全体が亜熱帯植物園ということになっていますが、それ程の見所もなく、時間も急いているので、早々に島を立ちます。
再び高速船に乗って、お次は、竹富島。
重要伝統的建築物郡保存地区に指定された、美しい街並みを、またまた水牛車に乗って見物します。
ツアーによって違いますが、水牛車観光が終わった後は、マイクロバスでコンドイ浜・カイジ浜を巡ったり、自由行動の時間となったりするようです。
水牛車のガイドから、必ず説明があるなごみの塔からの眺め。「誰が写真を撮っても、絵はがきのような景色が撮れます。」などと言われます。
そんなわけで、順番待ちの渋滞も・・・
3日目。
最終日は、石垣島観光です。
必ず行くのは、川平湾。グラスボートに乗って珊瑚礁を見るのがお約束です。
出発までに時間があれば、唐人墓・石垣鍾乳洞・八重山村(やいまむら)などにも足を伸ばします。
ショッピングセンターに連れて行かれることも。
小浜島がプラスされる、「3泊4日5島巡りツアー」もあります。
10年以上前のちゅらさんブームの頃は、小浜島の人気が高かったのですが、今となっては、それ何処?の世界に。
でも、小浜島にはリゾートホテルがあるため、ツアーに組み込まれることがあります。
「こはぐら荘」を見学中の団体さん。
国内の観光地はほとんど見た、という旅好きの方でも、沖縄離島が初めてであれば、マングローブ林、沖縄の伝統建築の街並み、珊瑚礁の広がる海は珍しい光景でしょう。水牛車に乗るというのも、新鮮な体験であると思います。
これらのツアーは、主に冬の閑散期を中心に組まれますが、ジャングルクルーズも、水牛車も、グラスボートも天気が悪くてもそれなりには楽しめるので、天候のリスクは軽減されます。
八重山のスポットを、非常に効率良く廻る、ゴールデンルートです。宿泊は、大体リゾートホテルが利用され、価格もコストパフォーマンスに優れています。
しかし、当ブログとしては、この「八重山4島巡り」ツアーは、積極的にはお勧めしません。
それは、何故?
宮古・八重山というところは、全国の名だたる観光地に比べれば、見所は圧倒的に少ないと思うのです。
その代わりに、コーラルブルー、エメラルドグリーンなどと言われる美しい海があります。
泳ぐ、泳がないにかかわらず、この美しい海を満喫してこそ、沖縄離島の旅だと思うからなのです。
竹富島のコンドイ浜です。極端な遠浅なので、干潮時は見た目あまりきれいではありません。でも、遠浅の海を短パンとビーチサンダルでどんどん歩いて行くと、こんな景色に遭遇出来ます。水深数㎝の海です。
大型バスで、団体客を受け入れてくれる場所にしか行きませんが、石垣島でもそういう場所は限られます。あの大きな西表島でも、仲間川と由布島にしか行かない、いや、行けないのです。
旅の目的も、楽しみ方も人によって様々ですが、一方、その土地に適した楽しみ方があるはずです。沖縄離島の魅力が最も伝わる楽しみ方は、この美しい海をのんびり眺めて癒やされたり、ハイテンションになってガンガン遊ぶことだと思うのです。
「八重山4島巡り」に参加した方、参加するつもりの方は、このツアーは八重山諸島のごく一部だけで、おいしい所がまだまだあることは、ご理解いただきたいと思います。
そして、百聞は一見にしかず、是非次の沖縄離島旅行を計画してみてください。
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