朝8時30分発。那覇泊港から、久米島行きのフェリーに乗ること約2時間半。
船は、途中渡名喜島に立ち寄ります。
15分ほど停泊した後、久米島に向けて出航。その少し前には、久米島発那覇行きの船が渡名喜島に立ち寄ります。
渡名喜島に渡る手段は、これがすべてです。飛行場は無く、空路はありません。午前中に島に到着したら、次に島を出られるのは、24時間後です。
宮古諸島や八重山諸島と比べれば、ずっと近いのに、遠い島。
その渡名喜島に遙々やって来たら、そこにあったのは、「観光化」、「都市化」などという言葉とは全く無縁の、フクギ並木に囲まれた、昔ながらの沖縄でした。
渡名喜村(となきそん)。全人口わずか430人程度。
村の面積も3.87㎡と、沖縄県最小。日本全体でも下から二番目です。住所には字名がありません。渡名喜村○○番地。これですべて網羅されます。
島唯一の信号機。
ここは、県道188号線。総延長25㍍!
こちらは、村道1号線。集落内のメインストリートですが、この幅です。
その他の道はもっと狭い。でも、車がすれ違うことがありませんから、これで十分みたいです。
ところで、このフクギですが、葉がビッシリと密生するため、屋敷林として、防風林・防潮林として、かつては、沖縄・奄美地方の至る所で植えられていました。
しかも、幹が堅く葉が多いため、火事の延焼防止にも役立ち、葉っぱが小判の形をしていることからも、「福木」として大事にされてきました。
今では、フクギ並木といえるものが残っているのは、本島本部町の備瀬や久米島の真謝など限られた場所で、竹富島でも数が少ないのですが、この島に来たら、集落中フクギ並木だらけ。新鮮な驚きです。
島のゴミ収集車。といっても、ただの軽トラですが、
ズームアップすると、 「防衛庁補助事業」の文字があります。
渡名喜村は、渡名喜島と入砂島という2つ島からなりますが、入砂島は、自衛隊も使用する米軍の射撃練習場となっており、一般人は原則立ち入ることができません。防衛庁(現防衛省)補助は、そういった理由でしょう。
日帰りは出来ないと書きましたが、海の荒れる冬期期間を除き、毎週金曜日に限って、午後3時半頃に久米島発那覇行きの船が立ち寄ってくれます。
これを利用すれば、週1回だけ、那覇から日帰り可能で、今回自分もこれで往復しました。
これは、日帰り観光客のためではもちろんなく、工事などで島に滞在している人が、週末本島に帰るための措置のようです。
この島のこと、まだまだ紹介したいので、次回に続きます。
次回予告・・・なんちゃって。
0 件のコメント:
コメントを投稿