2015年5月11日月曜日

伊良部大橋開通で伊良部島はどう変わる


 待望の伊良部大橋開通。

 全長約3.5㎞、途中アップダウンや、何故かカーブもあって、美しい海の上を走るドライブコースは最高です。

 東京湾アクアラインや、明石海峡大橋をドライブして「わぁ~ステキ!」と思ったことのある方。この橋を走るために宮古島に行ってもいいくらいです。
 何しろ、海の色が違います。しかも、一般道。のんびり走れます。冴えない田舎道(失礼!)を走っていると、突如として視界が開け、眼前に現れる長大橋。
 無料ですから、何回でも通過してください。

 前に当ブログに書いた、Fレンタカーのおばちゃん(もしかしたら社長令夫人)は、宮古島出身ながら、この度初めて伊良部島を観光したんだとか。「伊良部って広いわねぇ~」というご感想で。



 伊良部大橋には、左右に路側帯があります。来間大橋・池間大橋には、片側に一段高くなっている歩道がありますが、こちらはフラットで、ペイントと白線によって分けられているだけです。

 しかも、橋のてっぺんなど何箇所かで路側帯が広くなっている部分があります。段差がないから、どう見ても駐車スペース。この道は、全線駐停車禁止みたいなのに、この場所付近には、何の標識もないし。

 トライアスロンの余韻が残っていたのか、自転車で走る人、ジョギングをする人、歩く人も多く見られましたが、路側帯を歩く際は、くれぐれもご注意を。
 何しろ、車の運転手が、景色に見とれている可能性大ですから。
 なお、路側帯は、歩行者の通行が優先されますので、念のため。


 宮古島側の橋の袂にできた「橋の駅」。
 といっても、ただの売店。プレハブの簡易構造のようで、屋上に上って橋を眺めることができますが、「危険なので20人以上登らないでください」との注意書きが。

 でも。ここに駐車スペースがあることは有難いかも。



 早速、橋を渡ってみました。
 さすがに長い。普通に走ると5分経っても対岸に到着しません。飛ばす車もなく、皆のんびりとドライブを楽しんでいるようです。さすがは沖縄離島。

 その伊良部島ですが、今のところ道路施設以外には大きな変容はありませんが、宿だか飲食店だかの工事現場を何軒か見かけました。
 伊良部大橋への案内標識もバッチリ。

 それに比べると、宮古島側は冷たいですな。道路上に、伊良部大橋への案内標識がありません。
 同じ市域でありながら、伊良部島側と宮古島側の温度差が凄いですね。

 カーナビもまだ古いものが多いと思いますので、地図を見ないと橋にたどり着けないかも知れませんが、国道390号線(バイパス)の「久貝北」という交差点を西に進んでください。ファミリーマートが目印です。

 


 ここは、定期船が廃止となった伊良部島佐良浜港。
 この場所は、以前は確か売店があって、渦巻きパンを買ったはず···

 伊良部島と宮古島を結ぶ路線バスができました。

 対する宮古島側、平良港のターミナル「まりんぴあみやこ」。

 多良間島行きの多良間海運の事務所は残っていますが、伊良部島行きの運航会社2社が撤退し、閑散としています。



 最後に、少し堅い話をさせてください。
 地元伊良部島の住民にとって、架橋が悲願であったことは想像に難くありません。今までは、病院に行くにも、役所に行くにも船に乗らなければならなかったわけですから。

 その一方、この橋には巨費が投じられていることも忘れてはならない事実です。
 一般県道の位置付けですが、もちろん県・市の単独事業ではありません。国費が大量投入されています。
 
 「こんな凄いもの、沖縄か原発立地じゃなきゃ出来っこない。」と言い切る人も居ます。基地問題に絡めて、「人口6千人の島に400億円の橋」と批判的に紹介した週刊誌もありました。

 そして、橋を渡って進んで行くと、今や宝の持ち腐れになってしまった下地島空港に行き着くのです。
 この長大橋が出来たことの意味、そして、それによって伊良部島が今後どう変わっていくのか、我々観光客も心の隅に止めておくべきと思いますが、いかがでしょうか。
 その意味でも、是非一度、この橋を渡りに訪島していただきたいと思います。
 



 ところで、来間大橋は、今年で開通20周年だそうです。


※ 美しいという割には、美しい写真がないぞ!と仰る方。
  すっ、するどい。実は、今回は天気があまりよくなかったんです~。
  次回は、コーラルブルーの海に架かる美しい橋を、バッチリ収めますので、しばしご猶予を。

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