人の住む島としては日本最南端の島、波照間島。
波照間島と言えば海、それもニシ浜を思い浮かべる人がほとんどだと思います。
ちょっと海が荒れると、欠航になることも多い波照間航路。
激しく揺れる船に1時間以上乗ってようやく辿り着くと、そこには、ここは天国かと思うような穏やかで美しい海が広がっています。
でもそれだけではありません。波照間島は、沖縄の伝統的な建築様式の建物が数多く残されていることでも知られています。
赤瓦の屋根、石積みの塀などは、石垣島や宮古島などでは、敢えて観光用に建築された建物を除き、ほとんど見かけませんが、この島では、集落を歩いていると普通に見かけます。
これら沖縄の伝統的な建築様式の建築物群としては、竹富島が有名ですが、そのほか、久米島に近い渡名喜島にも多く残されており、どちらも、国の重要伝統的建物群保存地区に指定されています。
かつては、波照間島の集落も、伝統的建物群保存地区に指定されることを目指すとか何とかとやっていたようですが、いつの間にやら、そんな話も聞かなくなりました。
道路脇ですが、誰も採っていこうとしません。
こちらは、集落からは少し離れたサトウキビ畑の中にある、コート盛と呼ばれる火番盛(遠見台)です。
集落を歩いていると、こんな看板が。ここは、あの有名な泡波を醸造している波照間酒造所です。
決して大工場などではなく、集落の中にある普通のお宅です。看板がなければほとんど気が付きません。
前を通ると、麹の香りがぷ~んと漂って来ます。
珊瑚石灰岩の野面積(のづらづみ)です。
琉球王朝時代からある国の史跡で、異国船の到来を監視し、のろしを上げて蔵元などに通報するために築かれたそうです。宮古、八重山の各島にあります。
上に昇ることもできます。
ただ、黒島にあるプズマリという火番盛は、崩落の危険から既に立ち入り禁止になっており、ここも今のうちかも知れません。
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