2021年7月30日金曜日

沖縄旅行が台風で中止になる確率 ver.3



※ 最新版に書き換えました。こちらから。


 大型で、非常に遅い迷惑台風6号が、沖縄を通過したばかりですが、いよいよ今年も台風シーズンに突入しました。

 この記事は、以前に書いた同じタイトルの記事と同趣旨ですが、その後のデータを追加して、改訂版としました。




 これは、自分が沖縄旅行を計画し、台風により影響を受けた回数をカウントしたものです。個人の経験ではありますが、約20年間で100回以上行っているので、ある程度客観性のあるデータにはなっていると思います。

 併せて、台風遭遇時の経験も若干触れておきますので、何かのお役に立てば幸いです。


 
 対象は、沖縄が台風シーズンである6月から10月までに計画した沖縄旅行(奄美・与論各1回を含む。)計122回です。


 沖縄に行った:119回
 台風のため中止した:3回

 予定していた沖縄旅行が台風で中止になる確率は、2.5%(3/122)でした。




 このうち1回は、行きの便が欠航となり、元々が2泊3日の行程だったので、翌日に空席待ちをしてまで行っても、現地滞在時間がほとんど取れないので、中止にしました。
 あとの2回は、何れも、行くことはできるものの、滞在中に台風接近が予想され、現地では閉じ込められ、帰りの便も欠航の可能性が高かったため、中止にしたものです。



 完全に中止にはしなかったけれど、台風のため当初の日程の短縮を余儀なくされたこともあります。
 このうち、出発日を1日遅らせた、または、那覇で足止めされ、最終目的地の宮古空港、石垣空港に辿り着けたのが翌日だった、ということが全部で9回ありました。

 そこまでして行かない、ということであれば、旅行中止の3回を加えて12回、その確率は、9.8%(12/122)に跳ね上がります。

 
 台風のため航空機が飛ばないとか、その可能性がある場合には、手数料無しでキャンセル又は予約便の変更を受け付けてくれます。

 翌日の便に変更できれば、1日遅れで沖縄旅行に出発ということになるのですが、希望の時間帯に変更できるか、変更できてもその便がさらに台風の影響を受けないかなど不確定です。
 場合によっては、空港窓口に赴いて臨時便への変更手続きや、空席待ちをしなければならないかも知れません。

 フツーそこまでしないだろぉ~!という人もいるでしょうし、また、先ほど触れたケースのように2泊3日程度の短期の旅行だったら、出発を1日遅らせると現地滞在時間がほとんどなくなってしまうので、それならもうキャンセルということもあると思います。


 そうすると10回に1回くらいは、沖縄旅行が中止のピンチに見舞われるということになります。

 
 那覇で足止めを食らったとは、元々羽田から那覇乗り継ぎで、宮古・石垣に向かうはずが、那覇行きの飛行機に乗っている途中で、宮古行き・石垣行きの欠航が決まってしまったというケースです。
 台風が、本島より西にあって、羽田出発以前に、那覇から先は危ないことは分かっていたのですが、あきらめが悪く無理して行ったけど、やっぱりダメだったということです。

 急遽那覇で宿を探し、翌日空席待ちをして宮古・石垣に行きました。


 このほかに、台風接近で、予定を繰り上げて1日早く帰ったことが3回ありました。
 この3回を加えると、中止又は日程短縮は、12.3%  (15/122)の確率で起こり得るということになります。

 
 沖縄は晴れていたけれど羽田空港に台風接近のため、繰り上げ帰宅したことが1回ありますが、これはカウントしていません。




 さらに、日程短縮ではないものの、台風接近のため、同じ日の早い時間帯の便に変更して帰ったことが1回、石垣島から先の船が欠航し、宿泊予約をしていた島に渡れなかったことが2回(うち1回は、繰り上げ帰宅と重複)、逆に、予定を切り上げて取り敢えず石垣島・宮古島まで戻ったことが2回ありました。
 これらを足すと、何らかの計画変更を強いられた確率は、15.5%(19/122)でした。


 八重山の高速船は、ほとんどの場合、飛行機よりも速く欠航が決まるので、宿の方から、「早く石垣まで戻った方がいい」とか「こっちに来ないで石垣に止まった方がいい」と言ってもらえることが多いのです。

 繰り上げて宮古島に戻ったケースというのは、多良間島に居て、取り敢えず宮古島まで戻ってきたケースです。


 これ以外にも、行程自体は当初の予定どおりだったのですが、現地でモロに台風をお迎えしてしまい、宿に閉じ込められたという経験が2回あります。
 それも加えると、台風により何らかの影響を受けたのは、17.2%(21/122)でした。


 そうなると、台風でドタバタする確率は、2割近くになり、心配性な人にはちょっと気になる数字かも知れません。

 やはり、夏の沖縄にとって台風は無視できない存在です。


月別に見ると、

 旅行中止:8月1回 9月2回
 出発遅れ:7月2回 8月3回 9月3回 10月1回
 繰上帰宅:8月2回 9月1回
 宿の変更:7月1回 8月1回 9月1回 10月1回
 現地遭遇:7月1回 10月1回

 こうしてみると、やはり、8月と9月が多いようですが、10月になってもまだ油断はできないということになります。






 自分は、台風が接近すると分かっていても、なかなか諦めきれず、いつもギリギリまで悪あがきをしています。
 無理して行っても、いい結果に繋がるとは限りませんが、そうしたことも含めて、後になってはいい思い出になります。

 ただ、これは、お気楽な一人旅だからこそ言えるのであって、小さな子供連れ、高齢者同伴とか、激務の間を縫っての旅行で一切の日程変更ができない人などは、慎重に対処された方がいいと思います。


 特に、特に沖縄に行ってから、帰りの飛行機が台風の影響を受けそうだと分かった場合は、やっかいです。
 
 今まで、大幅な予定変更を余儀なくされた経験はありませんが、向こうで帰りの便の変更手続き、空席待ちをするのは、ハラハラドキドキの連続であり、場合によっては持久戦になってしまいます。

 帰りが1日程度延びてしまった人は、何人も知っています。
 LCCの予約便が欠航になったため、それを払い戻して、大手航空会社の普通運賃で帰ったという、気の毒の3乗みたいな人もいました。


 そうならないためには、台風情報には滞在中も常に気にかけておく、予約便が注意扱いになった場合メールを受け取る設定にしておくほか、そもそも出発前から、最悪の場合のパターンBをシミュレーションしておくといいと思います。
 
 南海上にある熱帯低気圧が発達して北上したら、○日頃には飛行機が欠航するかも知れない。△日頃に一回チェックし、最悪の場合は予定を繰り上げて帰ろう、といった想定を心の中でしておくと、いざという時に慌てないで済みます。

 一部の航空会社等で行っている、保険に加入しておくのも一つの手です。





 なお、欠航は決まってはないけれど、台風の影響を受ける恐れがある便に指定された時点で、無手数料で予約便の変更が可能になります。
 ほかの人がまた迷っているこの段階で思い切って決断すると、経験上、便の変更は比較的容易です。
 



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