2021年9月11日土曜日

悲しき那覇空港 本当にコロナのせい?




 何故か人のいない那覇空港出発ロビー。9月7日午前10時頃です。


 ベンチは改装され、充電用コンセントが整備されたのに、使う人がいない。



 こんなに減便されているのに・・・



 それでも機内は、ガラッガラ。



 預けた手荷物が瞬時に回ってくる。ファーストクラス並。




 向こうに見えるのは、那覇空港第2滑走路。間の悪いことに、昨年3月に供用開始しました。以来、宝の持ち腐れ状態が続いています。
 事業費を2千億円以上もかけたのに。




 こんな時代もありました。




 人口120万人余の沖縄本島の、ほぼ唯一の玄関口である那覇空港がこれでは、沖縄の活力がいかに削がれているかは一目瞭然でしょう。

 何故こんなことになってしまったのか。原因は、言うまでもなくコロナです。でも、本当にそうなのでしょうか。



 9月10日現在、沖縄県のホームページのトップにこう書いてあります。



 どう見ても「観光客来るな」メッセージですよね。ネットニュースを読んでいると、観光客が沖縄に行って感染を拡大させている、と信じている人も大勢いるようです。


 一方、そうとも思えないデータもあるのです。これは、同じく沖縄県がホームページ上で日々更新している、新型コロナ感染者数の居住地別の一覧表。令和3年9月9日現在のものです。
 




 沖縄県内の感染者の累計数 46,506人
 居住地別内訳は、那覇市  12,301人
         宮古島市  1,781人
         石垣市   1,301人  などとなっています。


 注目すべき点は、こちらです。上の表の一部を拡大して載せます。


 
 それに対して、他県居住者の感染者は、東京都が118人、大阪府が44人など全部足しても379人。全体の0.81%に過ぎないのです。
 観光客が沖縄に行って感染を拡大させている、とはとても思えない数字です。


 コロナの潜伏期間の平均値・中央値は5日程度と言われています。沖縄の場合、日帰りや1泊2日で観光に行く人はかなり少ないと思いますので、もし、内地で感染し、気が付かないまま沖縄に行って3~4日滞在したら、向こうで発症してしまう確率が高いはずです。

 しかも、新幹線やマイカーと違って、飛行機に乗る際は発熱チェックをされますから、発症したら、見つからずに帰って来ることは難しいでしょう。

 それでも、この数字です。



 何処まで増えるのか、と危惧された第5派の感染者数ですが、記載日現在、急激に減ってきています。もちろん、沖縄県も同じ傾向です。

 実効再生産数(一人の感染者が何人に感染させるか)のピークは7月末から8月の頭のようです。
 一体この時、何が起こったのか、明確に説明している人はいません。

『東洋経済オンライン「新型コロナウイルス 国内感染の状況」』


 結局のところ、感染者は何故増えて何故減るのか、よく分からないというのが正解ではないでしょうか。

 それにも拘わらず、「観光客が感染を広げる」という思い込みや、「何でもいいから取り敢えず何かやる」といった対策が原因で、那覇空港をガラガラにしてしまった可能性もありますよね。
 
 都道府県を跨ぐ移動を自粛しろ、と耳にタコができるほど聞かされていますが、その理由は、寡聞にして存じ上げません。
 都道府県境では何が起こるのでしょうか。精神論ではなく、科学的根拠があるならば、是非教えていただきたいと思います。



 嫌みったらしく言わせてもらえば、おかげさまで、運賃は安いし、予約はいつでも取れるし、機内も空港もガラガラでゆったりしているし、手荷物はすぐに受け取れるし、空港でビールを飲めないことを除けば、個人的には良いことづくめです。

 
 
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2 件のコメント:

  1. 那覇空港は何度もお世話になりましたが
    本当に人が居ないんだね

    羽田空港から那覇空港へ着いて
    午後からのJTAに乗り継ぐまで三階のラウンジで
    ランチとビールが定番ですが
    島に着くまでのウキウキ感が最高でしたね

    どうも沖縄県知事は567は観光客が持ち込んだという
    強烈な偏見を持っているようです

    沖縄県は観光客で成り立つのが分かってないようだ

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    1. 知事も、宮古島市長も石垣市長も同じではないでしょうか。
      遠くから来る選挙権のない観光客には、言いやすいのではないかと、勘繰りたくもなります。

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