サトウキビ畑以外はほぼ何もない、と言ってもいいような、宮古島南西部の与那覇地区。何もないが故に、普通の沖縄らしさが残っています。
そんな、与那覇地区で、「ちょっといいな」と思ってシャッターを押した写真。
今回は、数年間撮り貯めた、与那覇の何でもない写真をまとめてご覧いただく、宮古島の地味絶景集です。
上の地図の赤で囲んだ地域が与那覇です。
何もないと言いましたが、与那覇の西側には、泣く子も黙る与那覇前浜が、東側には、地味ながらラムサール条約登録湿地である与那覇湾が控えます。
しかし、陸地側から海を眺められる場所はほとんどありません。海際の防風林にがっちり守られているからです。
なので、敢えて海を見に行かない限りは、サトウキビ畑が広がる平地です。
ここいら一帯には、戦時中の昭和19年、突貫工事で旧日本陸軍の西飛行場が建設されました。
「西」というのは、当時、他に2箇所の飛行場が建設されたからですが、この西飛行場は、敷地面積約52ヘクタール、1,250㍍の滑走路を有していました。
与那覇は、それくらい平坦なのです。
これも、沖縄あるあるの光景です。造ったはいいが予算がなくメンテできない、カーブミラーのなれの果て。
でも、サトウキビ畑によく馴染んでいます。
サトウキビ畑の向こうに沈みゆく夕日。
夏の宮古島では、こんな時間でも、スプリンクラーによる水撒きが行われています。
集落内も、注意して歩いていると、色々と面白い物が残っています。路地の角には、未だにホーロー看板があります。
おばあの誕生日にお孫さんが描いたとか、確か、そんな話だったと思います。今でも残っていますが、大夫色が褪せてしまいました。
ゲートボール場。「カニ穴注意」と看板にあるのですが、カニ穴の何に気を付けるのでしょうか。
ボールがカニ穴に落ちてしまうってこと?
再びサトウキビ畑に戻って、青々と茂ったサトウキビに映えるカーブミラー。ちゃんとしたミラーも残っています。笑
その、カーブミラーが、一瞬凄いことに。思わずカメラを向けました。
与那覇地区には、ザ・ホテル宮古島とも言うべき、宮古島を代表するリゾートホテルである東Qホテルがあります。
しかし、相変わらずバブリィな宮古島では、静かな与那覇地区に、さらにリゾートホテル建設の計画があるらしく、既に、サトウキビ畑の一角が不自然に切り取られている場所があります。
どうして、「観光客が増える → ホテルを造りゃ儲かる」みたいな、ワンパターンの発想しかできないのでしょうかねぇ。
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