台風のバカヤロォー とマジで言いたかった。
8月30日から9月3日まで予定していた宮古島行きが、台風11号のせいで中止になりました。
あまりにも急転直下の出来事だったので、個人的な話ではありますが、参考になることもあるかと思い、自分にとって魔の1日になった、出発前日の様子を記録しておきます。
(tennki.jp)
出発2日前の8月28日、熱帯低気圧が台風になるものの、四国辺りに上陸する予報となっており、台風から離れた沖縄では、むしろ好天に恵まれるのではないかと期待していました。
この段階での、ある気象予報士のコメントは、
今回の台風は幸い発達しませんが、ギリギリ台風、または熱帯低気圧であっても、先日の台風8号のように、氾濫被害をもたらすほどの大雨となることもあります。また、9月が近づき秋雨前線が日本付近に停滞しやすい時季になったため、台風+前線の秋の大雨パターンにも要警戒でしょう。
というものでしたし、当日発表のYahoo!天気の週間予報でも、宮古島地方のは晴れマークが並んでいました。
一方、気象台の方は渋い予報でしたが、それでも旅行が中止になるような悪天候になることは、爪の先まで想像していませんでした。
(石垣地方気象台HP)
ところが、翌朝起きると状況が一変。魔の1日の始まりでした。
8月29日午前3時発表の気象庁の台風の進路予想が、別の台風かと思うほど、激変していたのです。
(ウエザーニューズ)
このとき頭に浮かんだのが、ダチョウ倶楽部の「聞いてないよォ!」(古いけど。笑 )
想定外でしたとか、寝耳に水でしたなんて言葉では表し切れない。まさしく、
聞いてないよォ!
な出来事です。何しろ、四国辺りに上陸するはずの台風が、一晩寝て起きたら、沖縄直撃になっている。何百㎞ずれたんだ。
Yahoo!天気は見事に豹変。節操がないというか素直というか。
しかし、気象台の方は相変わらず。曇一時雨で信頼度Cというのは、要は、予報が難しいというサイン。
この時点で、自分は混乱してしまい、冷静な判断ができませんでした。何しろ行く気満々で、台風に関しては心の準備ゼロ。
そもそも、この台風の進路予想の信頼性すら疑っていました。マジ?嘘でしょ?って感じで。
もう少し速度が遅くなってくれれば、宮古島にはあまり影響がないのでは?
ところが、午前9時発表ではまたまた進路が変わって、しかもさらに嫌なルートに。その上、暴風域も大きくなっている。
しかもしかも、米軍もほぼ同じ予想になっていた。
(JTWC)
こんなに短時間で、進路予想が激変するなんて、フツーあり得んだろぉぉぉ!(ブツクサブツクサ)
ここは少し、冷静になって考えねば。
この予報の通りならば、帰る日の3日の便はまず欠航だろう。日程を変更しても2日・4日共飛ばない可能性が大。
行くことは可能だけれど、現地で楽しめないだけではなく、こんな時によそ者がいるだけで島にとって迷惑な状況になりかねない。
一方、予報円が大きい。ということは、進路がまだ定まらないということ。気象庁の週間予報でも、暴風の予報にはなっていない。
航空会社の動きも鈍い。早ければ31日夕刻から欠航便が出そうなのに、29日時点でも、便情報はなし。
もう少し、様子を見たい、時間が欲しい。でも、明日はもう出発だし、わー どうしようどうしよう。
結局、今回は諦めて一旦キャンセルしようと決断したのは、出発前日の夜遅く。午後9時の台風進路予想が発表された後でした。
自分が優柔不断なこともあるだろうけれど、あまりに急激な状況の変化だったため、頭の中がついていけなかったのです。
今回一つ分かったことは、気象庁で天気予報を担当している部署は、台風情報をあまり信頼していないということです。
これは、気象庁内部で仲が悪いとか、横の連絡が悪いとかいうことではなく、そもそも台風の進路予報は精度が低く、週間天気予報に直ちに反映するのには難しいケースもあるとみるべきでしょう。
気象業務法によって、台風の予測ができない民間の気象会社は、気象庁から台風が来ると言われれば、それを反映せざるを得ないのかも知れません。
今回のように、当初の進路予想が激変したのは初めての経験ですが、急に進路が変わった、急に発達したというのは、2014年の台風19号、2019年の台風5号でも経験したことです。
そうすると、何年かに一度の割合で、想定外台風を覚悟する必要があるということなのかも知れません。
当ブログでは、「沖縄旅行が中止になる確率」という記事を書き、何度か更新していますが、今回の分を踏まえてを更新すると、
予定していた沖縄旅行が台風で中止になる確率は、3.1%(4/127)
台風で中止又は日程を短縮する確率は、12.6%(16/127)
ということになりました。今回は、運が悪かったというより、確率的にそういう巡り合わせの時期だったのでしょう。
そういえば、2020年から今年の7月まで自分は全く台風と無縁でしたし、沖縄にも大きな台風はやって来ませんでした。
もしかしたら、台風はコロナを避けた? 笑
また、珊瑚には台風が必要です。時々海水をかき回して水温を下げないと、白化し、やがて死滅してしまいます。
今年は、かなり危なかったようです。
(写真:ひでちゃんTours宮古島)
出発前日の8月29日は、自分にとって魔の1日となりましたが、もし、29日の出発だったら、何も気が付かずに出かけ、向こうで大慌て、なんてことになっていたような気がします。
同じように、既に宮古島に行っていて、2日以降に帰る予定だった人は、大変なことになっていたのではないでしょうか。
今回、本当にドタキャンになってしまい、予約していた宿(2箇所)、レンタカー屋にご迷惑をおかけしたのですが、特に何を言われるでもなく、キャンセル料も免除で、気持ち良くを受けてくれました。
台風とはいえ、キャンセルの連絡は、こちらもプレッシャーがかかるのですが、このような対応をしていただいて、救われました。
今9月1日の20時過ぎですが、この後台風が北上して、先島諸島付近に長時間滞留する予想となっています。
皆様のご無事を心から願っております。
最後にひと言。
今回に限りませんが、台風関連のニュース、特に民間気象会社系のニュースでは、猛烈、大荒れ、更に発達、危険、過去最大級などの扇情的な用語が並びます。
警戒を呼びかけることと、煽ることは違います。
既に起きたことなのか、将来の可能性なのか、可能性であればどの程度の確率なのか、どこのエリアの話をしているのか、冷静に判断してください。
こんばんわ。先日、ブログ10周年のページで「べた褒め」させていただいたものです。最近は(も)、仕事が忙しくて、まだ800もの記事全部を読めるまでには至っていません(笑)。すみませ~ん。
返信削除台風のことですが、実は、自分も今日から7日まで、那覇に滞在し、日帰りで慶良間諸島に旅行(&久高島なども)の予定でした。予約を取ったのは8月半ばなのですが、その数日後(20日前後)から、日本全体の天気が悪くなり、かつ、沖縄については台風の季節になるという話があったので、もしかして・・って嫌な予感はしていました。。気象協会やらいろんなメディアが、8月末くらいに沖縄周辺で低気圧(熱帯錯乱)が発生するという話しがどんどんでてきて、案の定、WindyやGPVなどを見ていると、なんだかやっぱり・・という感じ。。で、これはちょっと、ダメだろうと判断し、結局、1週間前、8月25日にキャンセルしました。。。結果、やっぱり、Windy(特に欧州中期予報センター)が見事、当てたわけですが(GFSモデルは頻繁に変更するばかりで、信頼度は低かったです)、その前段階として、小笠原諸島付近から熱帯低気圧→台風、となり、沖縄に来て、もともと月末に発生すると予想されていたこの低気圧を吸収するなど、夢にも思いませんでした(今日の話)。
自分は2年前から沖縄旅行を始めた人間なのですが、長年、沖縄旅行の抜群の経験がある、ほかいにょさんからみても、やっぱり、今回のような気象状況というのは、特異なことなのかな?って、ぜひ、聞きたく思いました。
ちなみに、自分は、予約を再度取り直し、9月11日から1週間行くことにしましたが、どうも、JMA(気象庁)の予想など見ていると、今の台風が沖縄を過ぎ去った1週間後くらいに、台風とまではいかないものの、ちょっと気になる低気圧が台湾から沖縄を通過して北に向かうという予報がなされていました。。。もう、なんか、ホントイヤですね~~ キャンセル料も、ばかになりません。。。会社にも迷惑かけるし。なんとか、天気でしっぱしない方法はないものか、いつもそればかり考えています。。(出発の、4、5日前で決めて予約していけば、外れることはありませんが、さすがに、会社員の場合、難しいというか。)。
コメントありがとうございます。
削除お互い残念でしたね。
2014年に、九州に接近する進路予想だったのが、飛行機に乗っている間に、沖縄に接近ということがありましたが、今回はそれ以上の大転換なので、少なくとも10年に一度とか20年に一度の特異な台風かも知れません。
天気で失敗しない方法は、神頼みしか思い浮かびません。笑
是非教えていただきたいです。