某月某日の宮古島にて。
 当てにならない島の天気予報は、曇り午後から雨。それでも、朝は薄日が差していたので、砂山ビーチに行ってみました。
 しかし、着いたら完全な曇り空。やって来た観光客もそそくさと退散します。
 そんな中、女子二人組が、スマホでお互いに写真を撮り合っていました。それ自体は珍しくないのですが、そのポーズがすごい。
 足が高々と上がり、体が弓のようにしなる。これって、ヨガのポーズ? すげ~
 思わず見とれてしまう。でも、ガン見するのは失礼だし、かといって、チラ見するのは却って怪しいし。
 それに、これ自分も撮ってみたい。思い切って声を掛けてみようか。
 「あの~ ちょっと写真撮らせてもらえますか。」
 「いや、結構です。」
 (「なに、この怪しいオッサン」「気持ち悪いから場所移動しようか。ヒソヒソ 」)
 なんてことになったらどうしよう。ドキドキ
 でも、それは、全くの杞憂で、お願いしたら快諾してくれました。
 そして、二人でスマホを見ながら「これにしようか」みたいな会話がちょっとあったと思ったら、いきなりこれ。
 どっひゃー すごい すごすぎる。自分の想定の遙か上を行っちゃってる。
 すげ~!すげ~!
 ボキャ貧だけれど、「すごい」しか言葉が思い浮かばん! さらに、次々とポーズが変わり、もうテンションMAX。
 多分15分とか20分とか、それくらいの時間だったと思うのですが、自分的には、完全燃焼。
 この後お礼を言って、後日写真データを送るためにLineを交換してお別れしました。
 まだ午前中だけれど、達成感と心地よい疲労感に満たされます。天気も悪いし宿に帰って昼寝でもしよう。
 当てにならない島の天気予報では午後から雨のはずが、実際の天気は晴れ。寝ていてはもったいないので、再び活動開始。
 ところが、美しい宮古の海を見ていると、「あの時晴れていたらなぁ~」という思いがヒシヒシと。
 背景が、曇った海と晴れた海では全然違う。完全燃焼だったはずなのに、急に不完全燃焼に。
 翌朝も晴れ。やっぱり、もう一度撮らせてもらいたい。
 でも、厚かましいかな。しつこい奴だと思われるだろうか。
 旅の恥は掻き捨て、いやそうではなく、カメラマンとして、狙った写真を撮るためには、最善を尽くすべきではないか・・・というのは勝手な理屈か。
 おそるおそる連絡してみると、「これから前浜に行くのでどうぞ。」とのお返事。
 いや~ ありがたやありがたや。
 そんなこんなで第2弾が始まりました。
 またまた、すげ~!すげ~!の連発。
 自分がやったら10秒で救急車を呼ばれそうなポーズを、軽々と決めます。
 とにかく、すげ~よ。
 しかも、「疲れませんか。少し休みますか。」と言っても「いや、ぜんぜん。」みたいな反応で、本当にすごい。
 こんな極限のポーズを決めながら、普通に笑顔でいられるのも、これまたすごい。
 それに、普通に立っていても姿勢がいい。流石です。
 移動時間も含めて1時間程度だったと思いますが、もの凄く充実した、濃厚な時間を過ごすことができました。
 ただ、自分にヨガの知識がなく、撮影も未経験だったので、2人がポーズを決めるのを無我夢中で追うだけ。
 写真業界で俗に言う、モデルに撮らされた写真になってしまいました。
 もっとモデルに肉薄するとか、もっと引いて背景の美しい海を入れるかなど、まだまだ工夫の余地も多かったと思います。
 それでも、今度こその達成感と燃え尽き感とで、この夜のオリオン缶ビール「プシュッ」は、もう至福の瞬間。
 モデルを務めてくれたのは、Eminaさん(左)とMIHOさん(右)。
 こんな貴重な機会を与えてくれたことに、厚くお礼を申し上げます。
 2人は、ヨガのインストラクターで、大学時代は体育会系の器械体操部だったそうな。
 ですよね~
 スタジオで撮っても素晴らしい写真が撮れたと思いますが、背景が宮古の海だとさらに一層すごさが際立ちます。
 安定しない砂浜の上で、これだけのポーズを決められるのもすごい。
 とにかく「すごい」という言葉しか出てこなかった、最高に「すごい」撮影会でした。
※ MIHOさんのインスタはこちらから。
※ 今回の記事の写真のコピーはご遠慮ください。
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