黒島港に何やら場違いな大型バスが。
来島客が減り、船の便が減り、秘境の観光地化するのでは、と心配な黒島ですが、この島ならではのアトラクションがこれから始まるところです。
黒島研究所によるウミガメの放流です。
研究所で、ウミガメについてレクチャーを受けた後、黒島港の横、あるいは、そのお隣のアサビシバナのビーチで放流されます。
今、研究所の人がカメを抱えて、皆の前に連れてきました。
そして撮影会。
カメの動きは思ったよりずっと早いのです。あっという間に海に戻っていきます。
これがカメの通過した足跡。もし、自然でこんなのを見かけたら、産卵後のものかも知れません。
放流というと、ウミガメの卵をふ化させて海に帰す、といったイメージですが、ここで行われているの成体の放流です。
海で泳いでいるカメを捕獲し、怪我や病気があればできるだけ治療し、体格、体重などを測り、それを場所、日時と共に記した標識を付けて、再び海へと放ちます。
この標識は世界共通で、再びどこかで捕獲されたときに調査され、生態研究の一助となるものです。
なお、余談ですが、ふ化したばかりの小ガメの放流は、カメにとって負担となるので、行わないように呼びかけられています。
黒島研究所は、NPOが運営する、石西礁湖の珊瑚やウミガメの研究施設です。
様々な生物の標本展示や飼育がされていて、ウミガメやサメに餌やり体験もできます。
建物は年季が入っており、施設もお世辞にも立派とは言えませんが、手作り感があり暖かみがあります。
ついでに言えば、オール宮古・八重山の中で、雨天でも楽しめる数少ない施設の一つです。
ウミガメ放流は、元々は教育の一環として始められたもので、夏休み期間やGWなど、子供の休みの時期に合わせて行われているそうです。
もちろん、一般の大人でも参加できます。興味のある人は、研究所に直接問い合わせるか、石垣島からのツアーも出ていますので探してみてください。
高速で海へと突進するカメ。「なんでオレはこんなに写真を撮られてるんだ?」なんて思っているかも知れませんね。
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