2023年7月12日水曜日

石垣島で路線バス観光をしてみた

  


 「首都圏・阪神圏のZ世代のうち62.9%が旅先でレンタカーを運転したくないと思っていて、44.4%は自動車の免許を保有していなかった。」という琉球新報の記事を読んで衝撃を受けたのが今年の初め。


 このことをきっかけに、自分もレンタカー無し観光にチャレンジしてみようと思い立ち、5日間乗り放題2000円というフリー切符を握りしめ、石垣島で路線バス観光をしてみました。




 まずは、シュノーケリングポイントとしても有名な米原海岸を目指します。

 中心市街地にあるバスターミナルを8:30に出発する、「11系統」米原キャンプ場線に乗り込みます。


 正直、ほかに乗る人はいるのかと心配していたら、意外にも10人程が乗り込んできました。途中の市街地バス停からも乗る人がいて、最大15人くらいの乗車があり、まずますです。

 市街地チョイ乗りの人が3人いましたが、残りは、米原か川平に向かう観光客みたいで、半分は外国人のようです。

 異国の辺境の観光地に、路線バスで向かうなんて、何だか凄い。


 米原までは、約1時間です。レンタカーで直行しても、市街地から30分では着かないだろうから、まあまあいいペースだと思います。

 余談ですが、米原のキャンプ場は廃止されてしまいました。バス停は、西行きは「米原」に変わりましたが、東行きは「米原のキャンプ場」のままです。笑




 米原に着くと、次のバスまではかなり待つことになります。

 川平方面に行くには12時台、市街地か空港方面に戻るには13時台のバスを待たなければなりません。
 その後、市街地に戻る次のバスは、16時台までありません。


 もっとも、ここに来る人は、大抵は泳いだりシュノーケリングをしたりするでしょうから、ちょうどいいかも知れません。

 見るからに「これから泳ぎに行きます」という感じの人達も乗っていました。

 米原海岸周辺には、一応食堂があり、売店でもカップ麺程度は買えるので、昼食も何とかなるでしょう。


 さて、自分は、3時間ほど米原海岸で写真を撮った後、12:28発のバスに乗り、川平公園を目指します。
 川平までは、20分ほどです。



 川平公園は、言わずと知れたミシュラン三つ星の景観地。絶景が広がりますが、泳ぐことは出来ません。

 観光バスで来た場合に、滞在時間は40分となっていたので、多分それくらいの時間があれば一通りは見て回れるということでしょう。


 グラスボートに乗るのであれば、所要時間は約30分、出航は15分~30分間隔です。
 また、この周辺には食堂や、アイスクリーム・トロピカルジュースを販売するショップもあり、展望所もあるので、もっと時間をかけてゆっくり過ごすこともできます。

 ただ、観光客は多く、団体客とも遭遇することがあるので、のんびり出来るかどうかは運次第ですかね。



 川平公園から市街地に戻るには、色々な系統のバスがあり、比較的本数もあるのですが、何故か、13時前後に4本集中していて、13:59発を逃すと、次は16:04まで待つことになります。

 川平公園から終点バスターミナルまでは、35分から45分です。
 



 というわけで、石垣島路線バス観光をしてみました。

 1日かけて米原海岸と川平公園しか行けなかったので、非効率ではありますが、天候にも恵まれ、米原海岸を隅々まで歩いて写真を撮ったので、十分に満足でした。

 そんなこともあって、午後2時過ぎには市街地に戻りましたが、体力的にも限界でした。


 
 路線バスは、フリー切符を使えば、非常にリーズナブルな価格で移動が出来ます。車で行けば、米原でも川平でも、駐車場は有料です。

 乗客は思ったよりは多かったものの、「4系統」空港線を除いては、余裕で座れる程度です。

 市街地以外では、運行時刻も正確です。


 
 一方、バスの本数が少ないので、あらかじめきちんと計画を立てておく必要があります。その時の気分や天候で予定を決めるというのは、ほぼ不可能です。
 

 また、回れるポイントも限られます。

 今回の米原・川平以外だと、川平の先の底地浜はまでは、「9系統」川平リゾート線で行くことができます。
 この「9系統」は、途中、やいま村、フサキビーチ、唐人墓などを経由するので、バスの時間をみながら途中立ちよりもありでしょう。

 白保や宮良川は、「4系統」空港線の経由地です。 

 好きな人は、時刻表とにらめっこしながら、「ローカルバス路線乗り継ぎの旅」みたいな楽しみ方もできそうです。




 20年間石垣島に通っていながら、空港からの移動を除き、路線バスには数えるほどしか乗っていませんでしたが、改めてバス観光をしてみた感想は、「案外使える」というものでした。

 運転免許がなくても、レンタカーが高いから借りないという場合でも、石垣島を満喫することは十分可能だと思います。



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