眼下に美しい海が広がる、池間島のフナクス、通称ブロックビーチ。
この美しい海は、かつては、ビーチエントリーで気軽にシュノーケリングが楽しめるポイントでした。
少なくとも、2014年の夏までは、こんな世界が広がっていたのですが。
フナクスは、20年ほど前までは、行く人もほとんどおらず、目印もなく、場所を見つけるのに苦労したほどです。
それが、口コミで広がり、JTAの機内誌「Coralway」に取り上げられてからは、来訪者が急増し、
駐車場とトイレができ、そこからビーチに直結する通路が整備され、
隣接する土地では草木が伐採され何やら建築工事が始まり、
木造の建物の骨格らしきものができたものの、その後放置され、
いつの間にかトイレが使用禁止となり、ビーチに直結する通路も閉鎖され、
気が付いたら、珊瑚はほとんど死滅していた。
という、まさに栄枯盛衰を見てしまいました。
今、珊瑚はほとんどやられているとのことですが、ここに泳ぎに来る人は、そこそこいて、駐車場はほぼ満車です。
珊瑚が死滅したのは、2016年の海水温の上昇による大規模白化現象が起きたときですが、観光客の増加とは全く無関係だとも考え難いと思います。
まあでもしかし、見た目の海は相変わらず綺麗です。広くはないですが砂浜もあり、プチリゾートビーチ感も味わえます。
かつて、お騒がせだったのが、こちら。池間島の西側にあるイキヅーです。フナクスに負けず、海が綺麗な無名のミニビーチでした。
ここの海に面した土地で、突然草木が伐採され、ブロック塀のような物が建築されました。
その時、隣接する国有地の木まで切ってしまったとか、台風時に砂が道路まで巻き上げられたなどということがあって、地元が開発に反対していました。
下の写真は、2020年の時のものですが、このときは、コロナで一旦休止だろうと思われていました。
その後3年経っても、建物は建っておらず、有料の駐車場の看板だけが立っています。
知り合いの20歳台の人に話を聞いてみたら、宮古島に求めるものは自然で、あればいいと思うものはオシャレなカフェだそうです。
イキヅーに造られようとしたものが、カフェだったのかどうかは分かりませんが、仮にそうだとすれば、美しい海を間近に臨む絶景カフェとなることは間違いないでしょう。
インテリアをオシャレに仕上げ、綺麗に盛りつけたスイーツを提供すれば、若い人達の間で、たちまち評判になるかも知れません。
しかし、こんな風通しのよい場所ですから、台風は言うに及ばず、悪天候時には店を開けることすら困難でしょう。冬場は客も来ないでしょうし。
今まで誰もやらなかったのは、それなりの理由があったからだと思うのですが。
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