2025年11月30日日曜日

外国人多めだった伊良部島渡口の浜2025




 伊良部島の渡口の浜です。

 南向きのビーチなので、ほとんどの時間帯は太陽が真上にあるか、季節によって逆光線気味なるので、午前中の17ENDのように、着いた瞬間、うわっ!綺麗! といった感動はちょっとないかも知れません。

 でも、少し歩いてみると、絶対に期待を裏切らない、美しいビーチであることが分かります。そんな絶景ビーチの2025年をお届けします。 




 外国人観光客の多い宮古島ですが、このビーチは特に外国人が多いような気がします。

 中には、砂浜で若い外国人女性が一人で、水着姿でドテッと甲羅干しをしていたりします。異国の地の、しかもこんな果ての浜で、無防備で怖くないのでしょうか。
 
 いや、日本は安全だと思ってくれてのことなら、日本人としてはむしろ誇らしいことですが。




 この椰子の木も、渡口の浜のランドマーク的存在です。絵になります。



 正面は来間島方面ですが、もの凄いスコールです。この下にいたら滝業ができます。笑



 少し沖に向けてカメラを振ると、また、違った色合いの海になります。文句なしに綺麗な海だと思うのですが。



 渡口の浜の美しさは、海の色もありますが、砂浜にこそ、その秘密があります。

 干潮時には、細かく、かつ、ぶ厚い砂の層が波と風によって、こんなアートな情景を創りだしていました。これは、2019年9月に撮ったものです。



 以来毎年、干潮時間帯を狙って伊良部島に行っているのですが、ここまでの光景にはお目にかかれません。

 もしかしたら、波で砂が持って行かれたのでしょうか。


 そういえば、6月の記事で来間島長間浜の砂浜が復活したと書きましたが、宮古島周辺では、想像を絶するような大量の砂が、波にもまれてあちこち移動し続けているのかも知れません。

 数年単位で、ビーチの様相が少しずつ変わっているとしたら、大自然のなんと懐深いことか。


 (だから、超高級ホテルに泊まってプールで遊んでいる場合じゃないんですよ。笑)





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2025年11月25日火曜日

宮古の西北? 世渡崎2025

 


 ♪ 都の西北~ というネタは以前にも使いましたが、宮古島の西北にある世渡崎(せとざき)です。


 池間大橋の宮古島側の付け根辺りのビューポイントで、東側に海を臨む展望台です。



 当ブログで既に3回ほど取り上げた場所ですが、ここいらに来ればどうしても立ち寄りたくなり、行けば写真を撮りたくなり、写真を撮ったらブログに載せたくなるのです。笑

 今年も変わらず綺麗でした。そして風に吹かれて気持ちいい眺めです。ということで写真をご覧ください。


 遠くに見えているのは、神の島大神島。



 望遠レンズで寄ってみると、海の色が違っています。あの辺で海が急激に浅くなっているのでしょう。



 今度は、ぐっと引いて展望台間近の海です。干潮時には砂州が現れますが、この辺りは超遠浅なのです。



 池間大橋です。ここから先はもう池間島。



 かつては、海に降りることもできたのですが、危険であるため転落防止柵が設けられました。
 今では、泳ぐことはできない完全な展望所になっていて、池間島に行く人達が立ち寄るものの、長時間止まる人はほとんどいません。

 ガイド本やサイトに大々的に紹介されることもあまりなく、地味な観光名所です。


 だけど、この眺めが地味なんて贅沢すぎる!笑





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2025年11月20日木曜日

何やってんだか! 沖縄レンタカーのドタバタ

 

 値段下げて 値段上げて 値段上げないで 値段下げて




 旗揚げゲームってやったことありませんか?

 「♪ 赤上げて、白上げて、赤下げて、白下げない」みたいなあれです。

 ここ数年の沖縄のレンタカーの価格は、まさしくそんな感じでした。



 コロナ禍の需要減で価格が下がり ⇒ 5類移行で需要が戻ったものの今度は半導体不足で車が足りず価格が上がり ⇒ その後車の供給が落ち着いてきたので価格が下がった

 ということなのですが、実際はそんな単純な話でもなさそうです。




 確かに2022年頃、半導体不足の影響により全国的に新車の供給が遅れたことがありました。
 輸送にコストと時間がかかる沖縄での影響は特に大きく、レンタカーが足りず、結果、価格も高騰しました。

 
 航空券もホテルも予約してからレンタカーがないことに気が付いた観光客は、高くても目をつぶって借りるしかありません。

 そうすると今度は、車さえあればボロ儲けが出来るとばかりに、多くの業者がレンタカー事業に参入したのです。


 
 2023年4月4日、当ブログにこう書きました。

 じゃらんnetで、7月1日(土)から2日(日)にかけての24時間、軽又はコンパクトカー利用の条件で検索してみました。 

 宮古島(宮古空港出発・返却)の場合、一番高いのは何と58,000円! 24時間でですよ!

 間違ってベンツかポルシェを選んだのかと思いましたが、車種は、ヴィッツ・デミオ・マーチでした。
 ちなみに、この検索で一番安かったのは、12,000円です。

 石垣空港でも同様に、最高値58,000円、最安値12,100円でした。」




 さすがに全国に名の知れた大手レンタカー会社は、多少の価格アップはしたものの、そんなに酷いことはしませんでした。

 古くから営業している地元の小規模レンタカー会社も、良心的な営業を続けたところが少なくありませんでした。

 一方、新規参入した地元系のレンタカー会社が値段をつり上げます。

 2023年になると、車の供給不足は落ち着いてきましたが、レンタカーは一部で価格が高止まり。レンタカー会社はイケイケドンドンで拡張を続けます。

 
 宮古島市では、昨年過去最高のレンタカー登録があったそうですが、観光客の多い本島ではもっと凄まじいことに。

 Yahoo!ニュース10.6「“レンタカー取れない”が一転「大暴落!」 どうして投げ売り状態に? “レンタカーバブル”がはじけた沖縄」が報じたところによれば、

 那覇市、豊見城市、糸満市の3市のレンタカー事業者数は、昨年3月時点で749社もあるそうで、2021年3月からほぼ倍増しています。

 保有車両数も、今年3月時点で2万8438台と、少ない頃とくらべれば、約1.7倍だとか。

 そうなると行き着く先は価格競争です。




 レンタカーの価格は下がって、上がって、また下がって。本当に何やってんだか!
 
 需要と供給のバランスから、多少の価格変動があったとしても、最大幅が10倍とか有り得んでしょう。
 それも、3~4年の間にです。

 今、本島でも離島でも、レンタカーはリーズナブルな価格で借りやすくなりました。泣いた業者もあったと思いますが、どさくさに紛れて金儲けを企んだ結果であれば、同情の余地はありません。


 こんな狂った時期でも、宮古島でずっと低価格でのレンタカー営業を続けてきた「宮古島フジレンタカー」は、残念なことに今年廃業してしまいました。



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2025年11月15日土曜日

宮古島の前浜が早朝は静かで綺麗だった件

 


 宮古島の前浜。

 「東洋一の海」などと言われていますが、白い砂浜が続くコーラルブルーの海は、本当に東洋一かも、と思わせます。

 しかし近年、海では水上バイクがかっ飛んでいたり、国有地である砂浜で堂々と女性の観光客にしつこい営業をする輩がいたり、クルーズ船の観光客がバス数十台に分乗して大挙して押し寄せたりと、美しさはともかく、品格は東洋一にはほど遠いようです。


 ならばと、人のいない朝早くに行ってみたら、そこには期待通りの素晴らしいビーチが佇んでいました。




 早朝、と言っても、日本の西の外れにある島の早朝は遅いのです。7月で7時くらい。9月後半ともなると8時くらいです。全然早朝じゃありませんね。


 海の色がまだ薄い。まさにパステルカラーです。写真できちんと表現できているか分かりませんが、爽快そのもの。



 太陽がまだ低いので影が強く出ています。日向では既に日差しが強いのですが、日陰はまだヒンヤリ涼しく感じられます。



 カニです。足元では小さなカニの影がこんなに長く伸びていました。気持ちのいい朝の光景です。


 
 こんなに海の色が綺麗で、白い砂浜が続く美しいビーチなのに、夏の日中はどうも落ち着かないのは残念なことです。

 商売するのは、砂浜の後背地だけにして、水上バイクなどの動力系の乗り物も規制して、東洋一の海の品格を保てば、観光地としての宮古島の魅力はさらに増すと思うのですが、いかがでしょうか。


 バブルと言われ、変な方向に行きかけている宮古島。でも、本当に海は綺麗なのです。





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2025年11月11日火曜日

石垣空港直行バス カリー観光10年の紆余曲折

 

 石垣空港と離島ターミナルをノンストップで結ぶ、カリー観光の路線バス。運行を開始してから今年で早10年です。


 閑古鳥が鳴いているといわれた開業当初、その後、いじめられていると言われながらも逆襲に転じ、コロナ禍を経て今に至る紆余曲折の10年を振り返ります。




 今の石垣空港が開業したのは2013年(平成25年)でした。

 石垣島のバス会社東運輸は、市街地から遠く離れた新空港への輸送を担うべく、路線網を再編しました。

 中心市街地から白保に向かう路線を空港まで延伸し、さらに、当時の全日空ホテルやホテル日航を経由する系統も新設し、1時間に4本体制で、空港輸送を担います。

 旧空港は市街地にあったため、移動にタクシーを使う人も多かったのですが、新空港はタクシーで行くのはちょっと高い。

 空港連絡バスは、一躍ドル箱路線となります。


 そこに割って入ってきたのが、豊見城市に本社のある観光バス会社、カリー観光でした。

 カリー観光は2015年に石垣進出。空港と離島ターミナルの直行便のみの運行で路線バス事業に参入します。




 しかしながら、

 カリー観光のバス停は、空港でも離島ターミナルでも、東運輸より遠い一番外れにあること、

 港湾管理者である石垣市が、当初離島ターミナルにバス停の設置を認めず、運行開始が遅れたこと、

 フリーペーパー「ガイドブック石垣島」に一時誤った時刻表が掲載され、訂正もされなかったこと、

 などのことがあり、カリー観光はいじめられていると一部でささやかれ始めました。

 空港では、カリー観光より手前にバス停がある東運輸は、地元紙に「客引きのよう」とまで書かれた露骨な客誘導を行い、どちらに乗っても構わない観光客をごっそり掻き集めました。
 
 カリー観光に乗るのは、知っていて敢えて乗る人だけ。


 これに対して、カリー観光は正面突破を図ります。

 開業時は東運輸と同じ540円だった運賃を500円に下げ、900円の往復券も発売ししました。


 僅かな額とは言え、当時現金しか使えなかったため、ワンコインになって両替の手間が減り客の利便性は増しました。会社も、往復券で囲い込みができます。
 
 対する東運輸は、停車するバス停が多く、運賃値下げとなると色々と調整が必要となります。カリー観光のように単純に値段を下げるだけというわけにはいかず、苦戦を強いられました。
 
 こうして、仁義なき戦いが繰り広げられました。




 これは、自分も後から知ったことですが、カリー観光の進出を快く思わない人達がいたようです。

 東運輸は、石垣島のバス輸送を一手に担っていました。当然、赤字路線もあり経営は楽ではなかったところ、ドル箱の空港線にライバル現るということになってしまいました。

 美味しいところだけを横取りされた、といった感覚なのでしょうか。


 もっとも、いわゆる小泉改革のひとつであるバスの規制緩和は、こういった競争が生まれることを狙って行われたもので、言わば国策でもあったのだから、これはやむを得ないことです。

 というより、利用者が便利になったのだから、良いことのはずです。




 仁義なき戦いは長くは続きませんでした。きっかけはコロナです。

 コロナで大幅減便となったのは両社共同じですが、アフターコロナの2022年頃になっても東運輸は、ドライバー不足で減便が続き、1時間4本体制だったものが、ほとんどの時間帯で1時間2本になってしまいました。

 そうなると、捌ききれない客は、カリー観光に乗ってもらった方がいいと考えたのか、かつての「客引き」もかなり大人しくなりました。


 カリー観光も淡々とタスクをこなし、目立たないながらも、空港輸送に欠かせない存在として定着していきます。


 カリー観光は、往復券を廃止しました。客を囲い込む必要がなくなったからでしょう。運賃も、両社揃って片道550円になりました。

 仁義なき戦いをしていた頃が嘘のように静かになりました。あれから、まだ5~6年しか経っていないのに。

 ちなみに「カリー」とは、めでたい・縁起が良いといった意味の島ことばです。



 カリー観光のバス車両。

 2~3台で回しているのかと思ったら、意外と車両が多くびっくりしました。これ以外に、定期運行している車両があるわけですから。




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2025年11月5日水曜日

もったいない絶景「下伊良海峡」2025

 


 乗瀬橋(ぬーしはし)から見た亀岩。

 伊良部島と下地島の間にある川のように狭い海。当ブログで勝手に命名した「下伊良海峡」の、一番南側にかかる乗瀬橋から海を見ているところです。

 この眺めは絶景だ絶景だと騒いでいるのは、当ブログだけでしょうか。




 17ENDに行く人も中の島に行く人も、下地島空港を利用している人も必ず通過しているのですが、橋の歩道からこの景色を眺めている人は滅多にいません。

 
 海が綺麗な海がてんこ盛りの宮古島周辺にあっても、決して見劣りしない美しさ。ああ、もったいない。




 以前には見かけなかった、浅瀬にあるハート型に並んだ石。

 誰かが並べたみたいですね。近寄ってみると結構大きく、長辺2m以上はありそうです。
 近くに石が転がっているわけでもないので、これを作るのは大変だったのではないでしょうか。

 自然の砂浜に落書き、みたいなものですが、この程度であればちょっとしたアクセントになり、センスは悪くないと思います。



 「下伊良海峡」を挟んで、伊良部島の目と鼻の先にある下地島。手前に海と向こうに見える海の色が全然違っています。



 乗瀬橋を下から見上げたところ。何の変哲もなさそうな普通の橋に見えますが、実はここが展望台。
 海側にのみ歩道があり、車を気にせず写真が撮れます。

 いやそもそも、こんな小さな橋から海が眺められること自体が異次元だと思いませんか。



 乗瀬橋より少し南の伊良部島側から、西向きに「下伊良海峡」を見たところ。午後の少し逆光線気味の時間帯ですが、海の色が「青深緑」とでも言うような独特の色に染まります。




 宮古島で感じることは、島全体としては特段観光客が多いわけではないのに、特定の場所、特定の店には人が溢れていることです。


 逆に、人の来ないビューポイントも沢山あります。それは、目立たない場所にひっそりと佇んでいるわけではなく、誰もが見ているのに気が付かずに通り過ぎているだけかも知れません。

 ああ、もったいない。





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