2015年7月17日金曜日
コーラルブルー 青だけじゃない沖縄の海の色
沖縄の海では、波が砕ける直前、一瞬みどり色に見えることがありますよね。
そのみどり色を撮りたくて、波の部分に露出とピントを合わせ、何度もシャッターを切りました。
波は、意外に動きが速く、なかなか決定的瞬間が捉えられません。逆に言うと、人間の目ってなんて良くできているんだろうと思います。
それはさておき、コーラルブルー(Coral Blue)と一般には言われる、沖縄の海の色。
青ではなく、微妙にみどりがかっているのが特徴です。宮古島前浜港から。
それも、単純に一色ではない、多彩で繊細な色のバリエーションがあります。
色の秘密は、砂です。
一般的な海岸の砂は、山の土砂が河川によって運ばれ、砕けて堆積したもの。一方、沖縄の海岸の砂は、死滅した珊瑚が波で破砕されてできた白い砂。
海の底が、珊瑚由来の白い砂の場合に、海の色が青ではなく緑色がかって来ます。これぞまさに「コーラルブルー」。波照間島のニシ浜です。
いつ見ても感動するしかないこの場所。色の境目は一体どうなっているのか、一度泳いで行って確かめてみなければ。来間漁港付近から。
沖合の海が濃紺に写っていますが、暗くなってから撮ったわけではなく、手前の部分に露出を合わせたため、沖の方は露出不足気味となり、こんな色になりました。
つまり、同じ海面であっても、光の反射率がかなり違っているわけです。肉眼では、どちらも綺麗に見えますが、やっぱり人間の目って凄い。
西表島のバラス島。ここは、砂のように細かくない、もっと大きな親指大の珊瑚のかけらに囲まれていますが、そのせいで、色味もまた微妙に違います。
西表島の月ヶ浜。ここの砂浜は、浦内川から運ばれた、沖縄では珍しい河川砂利の浜です。
砂だけ見れば、他の浜とそんなに変わりはありませんが、海の色が、なんとなく内地のビーチのような感じです。砂の産地によってこんなに違う。
波照間港沖です。もちろん、波照間の海の水と西表の海の水の水質に変わりがあるわけではありません。やはり違いは水の底なんですね。
日本では、沖縄と鹿児島の奄美諸島の一部でしか見られない、コーラルブルーの海。それも元をたどれば、珊瑚のおかげ。
珊瑚が造った青=「コーラルブルー」ということなのですね。
コーラルブルーの海といえば、この場所。下地島空港沖合です。航空機の離発着はほとんど行われなくなりましたが、この海は健在です。再びこういう写真を撮りに行きたいものです。
こんな海を見たくて沖縄に何度も通いました。
宮古・八重山の島で、普通に観光客が行ける場所にはほとんど行ったつもりなのですが、同じ場所同じ海でも、午前午後、潮の干満、風の強弱などによって海の色の見え方が違ってくることが分かってきました。
そのことが、また、次に沖縄に行くモチベーションになります。
「海の色がみどり色~!」と、思わず叫びたくなるのはここ。石垣島と小浜島の間にある浜島周辺の海。浜島は、島ではなく干潮時にのみ現れる砂浜と若干の岩です。
「バスクリンをぶちまけたみたい」なんて言いたくなりますが、みなさん反応してくれます。笑
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