2015年7月20日月曜日

ありえへん!与那国島は天然サファリパーク


 与那国島の名勝、東崎(あがりざき)。

 与那国島の東の外れですが、島自体が小さいので、役場のある祖納(そない)の集落から車で10分とかからず、こんな牧歌的な風景が臨める場所に到着します。
 


 その東崎に到着し、駐車場に向かって車を運転していたら…
 ゲゲっ、牧歌的を通り越して、牛が堂々と公道を歩いてる。


 「ブブー。そこの牛、左側に寄りなさい。」 


 「なんだテメー、文句あんなら言ってみろ。」

 「あっ、すいません。ども。」


 モー、ビックリした。そんなに脅かさないでください。
 駐車場に車を駐めて、岬の先端まで遊歩道を歩きます。途中に展望台があるのですが…


 「あのー、そこ観光客用の展望台なんすけど。」

 「うるせーな。お前ら、1階には用はないだろう。」

 「あっ、はい。そうですね。すんません。」


 眼下には、青い海。ここは、「アリシ」という所。その下は「ウブドゥイ浜」という砂浜。
 なのに、何かいるし~。


 「あのー、そこは四阿といって人間が休む所なんですけどぉ。」

 「いちいち文句言うんじゃね~よ。牛肉喰いたければ黙ってろ。」

 「は、はい。上カルビお願いします。」


 「こういうゆったりした場所で、年中草を食べてるから旨い肉になるんだ。暑いんだから日陰で休まないと肉質が落ちるんだぞ。分かってんのか。ゴォラァ!」

 「そ、そうすね。ハイ。」


 はあ~。動物と身近に触れ合える場所と言えばそうなんでしょうが、さすがに牛はちょっと怖い。もちろん大人しくて、攻撃的ではありませんが、図体がでかいし。

 それに、島の観光案内パンフレットには、「牛馬がのんびり草を食む様は一枚の絵のよう」としか書いていない。こんな、リアルサファリパークみたいな所だとは、誰も思って行かないよ~。

 なお、子連れの母牛がいたら、そこには近づかない方がいいそうです。念のため。


 もちろん野良牛ではなく、放し飼いにされているだけですが、逃げ出さない秘密はこれ。「テキサスゲート」。
 コンクリートの隙間に足を取られると、ズズッと落ちるので、牛馬は嫌がって、これ以上先には行かないそうです。

 車で通過することは可能ですが、ETC の感覚で突っ込んだら、車ごと踊ってしまいました。時速5~6㎞の最徐行で通過してください。

 さすがに、日本の果ての島。驚くことが沢山あります。
 いや、もしかして、ここは日本じゃない?飛行機に乗っているうちに日本を飛び出してしまって、オリオンビールのある外国に着いちゃったのではないか、なんて。

 しかも、牛だけではなく・・・(いつか続く)


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