2016年3月13日日曜日

沖縄旅行に安く行く 「おもて技」Ⅰ 航空券編



 沖縄に安く行く裏技、という記事が書けたら、みんな読んでくれるでしょうけれども、そんな都合のいい裏技なんてありません。

 沖縄に行きたい、ゴージャスなホテルに泊まらなくてもいいから、安く行きたい。
 でも、せっかくの沖縄旅行でケチりたくはない。安宿に泊まるのもちょっと。
 そんな、ごく普通の旅行者の皆さんへ。

 裏技ではなくても、地道に表技を駆使して、少しでもリーズナブルに旅行しましょう。

 安いだけでは意味がありません。現実的で、ストレスの少ない表技を、主に、宮古・八重山に行くことを念頭に考えてみました。

 第一弾は、航空券の表技です。


LCC
 単純に言えば、大手(JALグループ・ANAグループ)より、LCC利用がお得です。ピーチで関西から石垣島に行ける人が羨ましい。

 ただ、LCCは安いだけに、色々な制約や条件があることはご存知と思いますが、沖縄便に特徴的なリスクもあります。
 台風で欠航になった場合のリスクです。

 この場合、替わりの便に振り替えてもらえるはずですが、台風が去り運航が再開されても、直後の便は当然混雑します。そもそも便数が少ないので、空席が出るのが何日も後になる恐れがあるのです。

 その点、大手なら便数も多く、臨時便が出ることもありますから、空席待ちをして何とか乗れることが多いのですが、LCCの場合は難しそうです。

 特に、帰りの便だと、最悪、台風→欠航→払い戻し→大手の片道普通運賃で帰る、という「悪魔のくじ」を引かされるかも知れません。
 台風が接近しそうな場合、沖縄に行くこと自体を中止にする選択肢も必要になります。そのことを頭の隅に置いておいた上で、LCCを予約してください。


 それでは、大手航空会社利用の表技はどうでしょうか

なるべく早く航空券を買う(早割運賃を利用する)
 航空券は、早く買うほど安いのが原則です。

 航空運賃も色々変わりますが、今は、75日前まで買える、ウルトラ先得(JAL)・旅割75(ANA)が一番安い設定です。

 これだと、繁忙期でも、普通運賃の2分の1程度(GW初日などの最繁忙期は設定がない場合もあり)、閑散期は4分の1程度になることもあります。

 今年、ANAが羽田-宮古直行便を就航させましたが、ご祝儀相場的な値段設定があり、最安値は、10,290円(普通運賃は62,400円)というバーゲン価格でした。

 色々な物の値段の中で、早く買うだけでここまで安くなる物は、あまりないと思います。よく考えればとても不思議です。

 不思議ですが、現実にあるので、利用できるなら利用しない手はありません。
 早割は、キャンセル料が高く、変更も出来ないのが欠点ですが、早期に旅行日程を確定出来る人には、断然お得です。

 以降、55日前までのスーパー先得・旅割55、28日前までの先得・旅割28と、少しずつ値段が高くなっていきます。

 なお、ANAに関しては、羽田や関西などから那覇経由で宮古・石垣に行く場合、乗継旅割・乗継割引といったセット割引があるので、これも結構使えます。


日にち・時間をずらす
 早割航空券の運賃は、日によって、便によって細かく設定されています。
 時期的に高いのは、連休と夏休み期間(特に海の日連休からお盆の頃まで)です。

 高い時期を、ちょっとでも外して行くと、かなり値段が違う事があります。
 特に、9月以降の三連休は、1日ずらしが効果大です。

 しかし、そうはいっても、都合良く休みが取れない人も多いでしょう。
 そこで、こんな手もあります。

 例えば三連休で沖縄に行く場合、行きの午前便、帰りの夕方便はバカ高いですが、行きを夕方便、帰りを午前便にすると、意外とリーズナブルな料金設定だったりします。
 もちろん、現地滞在時間は短くなりますが、万単位で値段が違ってくることもあります。

 新幹線のように、どの便でも同じ値段なら、現地滞在時間が短いのはもったいないですが、値段が安いなら、それも一つの選択肢では?


特典航空券を利用する(マイルを貯める)
 JAL・ANAのマイレージクラブに加入し、貯まったマイル(ポイント)を航空券に替える方法です。
 面倒だとか、そんなに行かないなど、未加入の人が多いですが、意外とお得なのです。

 会費無料のマイレージ会員の場合でも、羽田-石垣・羽田-宮古を、早割運賃で往復すると約1,750~1,850マイル貯まります。
 この区間の特典航空券の入手に必要なマイル(ポイント)は、往復で、通常20,000マイルなので、「割引率」は、結構大きいものです。沖縄以外でも飛行機に乗ればその分のマイルは貯まります。 ただし、有効期間は3年です。

 コストがかからず、手間もわずかなので、ダメ元で入会しておけばいいと思います。

 初期投資(会費を払って、クレジットカード機能付きにする。)すれば、もっとマイルが貯まりやすくなります。さらに貯まりやすくなる、有料オプションもあります。

 特典航空券は、なかなか予約が出来ないという人がいます。
 2か月前からの受付開始ですが、確かに、早ければ予約が取れるというものではありません。

 これは、特典航空券は空席と連動するためで、繁忙期には、初めは特典枠がわずかしか出ません。
 一方、出発が近づいて来ても席が埋まらない場合、特典枠として開放されることが多いので、むしろ、後になってからの方が、予約がしやすいのです。

 出発20日前とか、7日前とかの前後1日程度は、ツアーキャンセル分が放出されるのか、空席が出ることがよくあります。この時期に、ネット画面を見ていると、空席が出たり、消えたりと、まるでモグラ叩きゲームのようです。
 何となく感じるのは、特にANAの方が、こまめに空席を提供しているみたいです。

 自分はこれで、お盆の真っ只中、8月13日~16日の日程で石垣島に行けたことがありました。1週間位前の予約でした。

 しかも、特典航空券は、一定の条件下で便の変更も出来ます。
 なので、旅慣れた人には、なかなかおいしいチケットなのです

 おともdeマイル割引(JAL)・いっしょにマイル割(ANA)、というのもあります。マイレージ会員と同乗者が往復で買う場合、会員は通常より少ないマイルで、同乗者分も割引価格で買えるというものです。沖縄便は、競争が激しいようですが、これがGET出来ればうれしいですよね。

 マイレージ会員制度が出来た当初は、ダブルマイルとか追加マイルのキャンペーンを各社が競って行ったので、ウハウハでマイルが貯まりました。あの頃は良かったよなぁ~(しみじみ)


ツアーを探す
 ここでいうツアーとは、旅行代理店や航空会社が、航空券と宿泊をセットにして販売する商品で、お盆、連休などを除けば、単体で航空券を買うよりも、安いことが多いです。
 ツアーは、基本的に出発10日前までの販売なので、休みが取れることになったが、既に早割運賃は販売期間が過ぎてしまった、なんて場合に特に有効です。

 ツアーの中には、往復の航空券+ホテルが1泊分だけ、というものもあります。例えば、全行程3泊4日だとすると、1泊だけは、ツアーで手配した宿に泊まり、残り2泊は、自分で探すことになります。
 
 ツアーには、パンフレットなどが作成されている(そこから選択する)パッケージツアーと、自分で組み合わせて作る、ダイナミックパッケージ(JAL)、旅作(ANA)があります。
 
 パッケージツアーは、レンタカーや食事、その他のオプションが付くものもあり、トータルでお得なケースも多いですが、ただ、不要なオプションに釣られてしまわないよう、そこは冷静に計算をしてみる必要があります。

 自作ツアーは、サイトの案内に従って、希望の日にち、航空便、宿を入力するのですが、入れてみるまで値段が分かりません。
 かなりお得な時と、期待していたのに意外と高い時もあり、まったくもって不透明ですが、「お楽しみ」な面はあります。


 ところで、航空券メインでツアーを購入し、セットになっている宿をスルーして、別に予約した宿に泊まってしまう人がいます。残念ながら、それを指南するブログ記事なども見かけます。

 金を払っているのだから、権利放棄する分には問題ないだろ、と思われるかも知れませんが、旅行業界には、「ニッポンジンハヤクソクヲマモル」ことを前提にした、商慣習があり、宿泊予定の人が現れない場合、なかなか面倒な手続が必要となるのです。
 特に、「無連絡無宿泊」は、絶対に避けてください。


旅行代理店経由で安売り航空券を探す
 これはちょっと裏技に近いのですが、出発間際になると、旅行代理店で、正規運賃ではない値段の航空券が売られることがあります。

 恐らくは、ツアー用の航空券の売れ残りで、本来航空券単体では売れないはずの物。航空会社と旅行代理店の間では契約違反になるのでは?と思うのですが、金券ショップ系の旅行会社では、ネットで堂々と売っていることもあるので、買ってみても、購入者側が違法な取引に加担することにはならないようです。

 必ずあるというものではありませんが、探してみる価値はありそうです。


株主優待券を使う
 株主優待券を持っていれば、株主優待割引(普通運賃のほぼ半額)を使えます。
 株主優待券は無記名なので、株主本人でなくても使えます。一般には、金券ショップやネットオークションで入手出来ます。
 1枚数千円が相場のようですが、沖縄路線の場合単価が高いので、トータルでは安くなります。また、株主優待券には有効期限があるので、期限が迫っている券は安く買えることもあります。

 直前対策や、行ったけれど帰る日が未定という人は、株主優待券は有効です。



 ということで、安く航空券を手に入れる表技とは、結局のところ、早く買うか、こまめに探すということに尽きると思います。

 「どっちもムリ~~~」と仰る方。
 その場合の究極の表技は・・・マメな同行者を探すことですな。笑


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