2017年12月28日木曜日

今年のラストに今年最高の夕日ショーをご覧ください




 平成29年8月19日、夕刻の石垣島観音崎。ここで夕日の写真を撮ったのは、まったくの偶然でした。


 実質3日の石垣島旅行の2日目。翌日は竹富島に行くつもりだったので、借りていたレンタカーをこの日で返し、早めにホテルでシャワーを浴び、オリオンビールをプシュッ。

 しかし、8月の石垣島は、午後6時を過ぎても、太陽はギラギラ。カメラを持って出てみたものの、夕日が見られる海までは結構歩かなければなりません。
 一応念のため、と思ってバスターミナルに寄ってみると、川平行きの最終バスが出発直前。
 ほろ酔いの勢いで、バスに乗り観音崎に向かうことにしました。かくして、予定外の路線バスの旅をすることになったのです。 


 観音崎は、石垣島の中心市街地から車なら10分ちょっとですが、あちこち停まるバスだと30分かかります。

 最寄りのバス停で、運転手が、「本日の日没は午後7時13分です」と車内放送。自分だけかと思っていたら、このバスに乗って夕日を見に行く人がいるんですね。
 バス停では、4人が降りました。

 観音崎は、西側にあるため、”夕日眺め処”的なポイントで、この日も20人くらいの人が三々五々集まって来ていました。




 わんこの散歩の途中でしょうか。おとうさんが、四阿で休んでいました。

 「あの雲の下からもう一度太陽が現れたら、グリーンフラッシュが見られるかも知れない。」と何やら予言めいたことを。
 そう言い残して、このおとうさんは、日没前に帰ってしまいました。




 グリーンフラッシュとは、太陽が、沈む直前に一瞬グリーンに輝く気象現象で、空気の澄んだ高山や離島などで希に見られます。

 滅多に現れない上に、1秒有るか無いかの一瞬の出来事なので、そう簡単に写真に撮ることは出来ません。

 沖縄に限ったものではありませんが、発生確率が他より幾分高い沖縄では、これを撮ることが、沖縄風景写真家の登竜門みたいな存在です。




 やがて、一旦雲に隠れていた太陽が、再び顔を出しました。望遠レンズで追いかけます。上部から光が染みだしたように雲が輝いています。何と美しい!




 と、次の瞬間。凄いことになりました!
 何だかよく分からないけれど、太陽がワイングラスになっている。


 そして、すぐにワイングラスがどんぶりになった。


 さらに、寸胴に。

 特別風が強いとか、豪雨の後とかではありません。ごく普通の夏の夕暮れ。ほかにも大勢の人が、同じ場所でこの景色を眺めています。


 「四角い太陽」という気象現象があります。これは、冷えた空気と海水温の差が大きいときに発生するもので、北国の日の出のときに見られるもの。
 夏の石垣島の夕刻に、なんでこんなものが現れたのでしょうか。


 今回、この夕日ショーが撮れたのは、二つの偶然が重なりました。
 一つは、たまたま成り行きで海に日が沈む場所に来たこと、もう一つは、グリーンフラッシュが見られるかも知れないというので、望遠レンズで狙っていたことです。

 風景としての夕日写真であれば、太陽だけをズームアップすることはありません。



 そして、沈みゆく太陽。




 キタァー!! グリーンフラッシュ



 上の写真を拡大したものです。海から浮いているようにも見えます。不思議です。


 グリーンフラッシュを見た者には幸運が訪れるとか。

 確かに、グリーンフラッシュに意識があったからこそ、ワイングラス太陽やどんぶり太陽が撮れたわけで、本当にラッキーでした。
 大金を手にするとか、女にもてるとか、そんな俗物的な幸運ではないようですが。

 幸運は、グリーンフラッシュ1コにつき1回だけ、というわけではなさそうなので。当ブログを見て、幸せになっちゃった方がいらっしゃいましたら、コメントをお願いします。笑


 それにしても、あの予言者のおとうさんは、一体何者なのでしょうか。もしかして、わんこは、神の使い?
 すぐそばには、唐人墓があるのですが・・・



 さて、今年は、この記事が最終です。1年間お付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
 新年は、1月1日からブログアップの予定です。

 皆さま、どうぞよいお年を。


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