肩から一眼レフを下げてビーチを歩いていると「すみません。シャッター押してもらっていいですか?」とよく声をかけられます。
もっとも最近は、若い人達は自撮りをするので、声をかけられることも少なくなったのですが、一方、こんな質問をされることがあるのです。
「インスタ映えする水着の写真ってどうすれば撮れるのですか。」
以下、今年石垣島で、女子2人組から聞いた話です。
ナイトプールって流行っているけど、きれいでおしゃれだし、浮き輪とかもカワイイのがあるし、夜だから仕事帰りに行けるし、日焼けもしないから。
でも、本当は、みんな自分の水着の写真をインスタグラムに載せたいから。だから、女の子はみんなナイトプールに行きたがる。
ぶっちゃけ、水着の写真を載せると「いいね!」の数が全然違う。フォロアーも増えるし。だからみんな「いいね!」が欲しいっていうのが本音。
~でも、それならナイトプールでなくてもいいのでは?
そこは、女友達の目もあるから、水着ならいいってものじゃない。ナイトプールなら、みんな行くから自分も行って写真を撮ってきたと言えるし、イルミネーションとかがきれいだから、インスタ映えする写真が簡単に撮れる。
沖縄も同じ。海がきれいでした、泳ぎました、写真撮りました、なら全然問題ないし、9月とかになると水着写真を載せる人も少なくなるからなおいい。
ふ~ん。ま、おっさん的には、若い女の子が進んで水着写真を公開するのは、大変結構なことでありますが、しかし、そこまでするのかね~という気持ちも。
彼女達の撮りたい「インスタ映えする写真」とは、
「いかにもリゾートしてます」という感じで、
でも顔はあまり晒したくなくて、
目立ちたいけれど、かといって狙いました感が強くない、自然な、
写真だそうで。
そりゃ難し過ぎるだろぉ~
一応アドバイスとして、
背景に余計なものがゴチャゴチャ写らないようにすること、
モデルが緊張しないで弾けていること、
顔を隠すには、撮った写真を加工すると却って目立つので、サングラスをする、帽子を目深に被る、横・後ろ向きに撮る、人物を小さく撮る方がいいこと、
などを伝えました。
実は最近、当ブログでもインスタグラムを始めたのです。
ブログ宣伝用のつもりなのですが、その狙いはともかく、アップした写真にはそれなりの人が「いいね!」をしてくれます。
そして、「いいね!」をしてくれた人を追いかけて行くと、沖縄好き、海好きと思われる若い女性の中には、水着の写真を載せている人が少なからずいます。
それだけでも驚きなのですが、その写真にどれ位「いいね!」があるかというと、
どひゃ! 桁違い、それも二桁違いもザラ。
突然、インスタを止めたくなりました。
なるほど、そういうことか。
確かに、こんなに大勢見に来てくれるならば、ナイトプールでも沖縄でも行って、水着写真を撮りたくなるよな。
そういえば、某島でガイドをしている某氏も、ホームページに水着女子の写真を載せると、閲覧数が増えると言っていました。
やはりみなさん、建前と本音がありますからねぇ。
「近頃の若者は金を使わない」と嘆く経済人が多いそうですが、若者が金を使わないのではなく、「30年前の若者と同じような金の使い方はしない」というのが正解ではないでしょうか。
件の彼女達曰く、「ナイトプール高いですよ。1万円近くするところもあって、しかも、週末とかは混んでいて入場制限される時もあるし、それに夏でも夜は案外寒いときもあって、結構過酷なんですよね~。」
それでも、みんな行くのですよ。プールサイドでカクテルとか飲むからなおさら金を使う。楽しいと思うことには、みんな金も使うしパワーも使うのです。
昔みたいに、車に金を使うとか、ファッションに金を使うとか、分かりやすい金の使い方をしてくれないだけのような気がします。
しかも、ネット時代は、流行も廃りも超高速。「○○が流行っているから自分も」と皆が思った時には、もう既に遅いのです。
ナイトプールは、専ら都会のシティホテルのプールだけでしたが、ブームに便乗し、レジャープールの参入も始まったとか。
そうして、各地にナイトプールが登場する頃には、ブームは下火になっているでしょう。
インスタグラムは、日本語版がリリースされたのが2014年のこと。まだ3年しかたっていません。
今後もブームが続くのか、また新たなアプリが出現して、みんなそっちに行くのか、まったく分かりません。
ただ、「今時ブログなんてやってる奴いるの?」なんてことにだけはなりませんように。
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