池間島の西側にある、知る人ぞ知るミニビーチ「イキヅー」。
綺麗な海てんこ盛りの宮古島周辺にあって、他のビーチに決して引けをとらない、絶景海岸です。
そこで、今、ちょっとしたトラブル発生中。
イキヅーはこんな感じ。岩に囲まれているので、砂浜の延長はあまり長くないミニビーチですが、人も少なく、とてもエエ感じです。
また、ここの砂浜は、カメが産卵にやって来る場所であり、さらに、オカガ二が産卵をする場所としても有名です。
ところが、このイキヅーに面した場所、島一周道路と海岸の間の私有地の木が、ばっさり伐られて、風通しがよくなってしまいました。
池間島は、北側から東側にかけては、海に対してやや小高くなっていますが、西側のイキヅー辺りは、道路と海の高低差がほとんどありません。
なので、防風林となっていた木を伐ってしまうと、道路まで吹きさらしになってしまいます。実際、台風の後には、大量の砂が道路まで飛んできたそうです。
宮古島バブルの記事でも、防風林という言葉を使いましたが、島の人がいう防風林は、造林された森林のことではありません。
自生している、タコノキとかモンパノキなど、風や塩害に強く、その内側の土地を守っている雑木のことです。
島人は、長年の経験から、海沿いの防風林を切らず、その内側で生活をして来ました。宮古島に限らず、沖縄の人の生活の場は、海沿いであっても、海が見えない場所がほとんどなのです。
私有地であれば、地主が木を切ることは違法ではありません。おそらく開発許可も不要だったのでしょう。
しかし、荒天時に道路などに被害を与えたとなれば、全く責任なしといえるかは微妙です。しかも、どうやら私有地の境を越えて、国有地に生えていた木まで切り倒したらしく、余計に島人の怒りに火を付けたようです。
荒らされた砂浜には、ウミガメが産卵のためやって来ることも、もうないだろうと言われています。
土地の面積は、500㎡弱とのことなので、ホテルではなく、カフェかコテージのようなものが建つのでしょうか。
確かに、こんな海を目の前にしながらランチが出来たらいいと思いますよ。でも、それは晴天のときだけ。海が荒れたらどうなっちゃうのでしょうか。
何しろ、防風林を自ら切り倒しちゃったのですから。
ホテルの建築計画もそうなのですが、どうも、開発業者は、沖縄の台風を甘く見ているとしか思えないのです。
その土地のことを知らず、たまたま眺めが素晴らしかったからと、安易に建物を建ててしまえば、いずれしっぺ返しを食らうような気がするのですが。皆さんはどう思われますか。
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